望む未来を自ら選べるように。ベナンの子どもたちに教育の機会を

皆様

　日本ではすっかり秋らしくなったと聞きますが、風邪などひかれていませんでしょうか？私はベナンで、毎日元気に暮らしております。

　本日は皆様に、お知らせがございます。支援先のことでございます。以前お知らせしましたように、クラリスの故郷である Cove（コヴェ）であることに変更はございませんが、もう１つ Akassato（アカサト）というエリアも支援先に加えることにいたしました。私たちが住んでいるのは、Cotonou（コトヌー）付近なので、Akassato は比較的近くに位置しています。

　皆様から支援金をいただいた後、さらに色々なところからも支援金をいただきました。「シェリーココ」というベナン産の布を用いてベナン人が作る洋服や小物を日本国内で売っている会社を経営している、川口莉穂さんも、ご自身が行ったクラウドファンディングで募ったお金の一部を我々に寄付してくださることになり、その他にも私の親族からもお金を、さらにクラリスの伝手でベナン国内の団体からも教材が大量に届きました。

　当初の予定では、莉穂さんからいただいたお金では別の支援先でプロジェクトを行おうと思っておりました。クラリスもそのつもりで、他のエリアの学校の先生たちと繋がって話を進めていました。ところが、お金の管理など色々な点でやはり Cove に絞った方が良いということになりました。しかし、その後も続々と、想像すらしていなかったほどに支援金や教材が届いたため、それならば、話を進めていたものの断ってしまった他の学校の先生たちとの縁を大事にしたいということになり、エリアを増やすことにいたしました。

　予定では、１０月５日に Cove に、１０月７日に Akassato に向かいます。皆様にはっきりとお伝え出来るようになってからご報告をしようと思っていましたが、遅くなりまして申し訳ございません。ただ、雨季真っ只中ですので、予定通り向かうことが出来るか、そして手配した車が予定通り到着するか、日本とは異なり当日になるまでどんなハプニングがあるかも分からずです...。

　皆様、このプロジェクトは我々の予想をはるかに超えて大きなプロジェクトになっております。クラリスが知る限りでは、これほどの大規模な支援活動をベナン国内で女性２人でやるのは初めてだろうとのことです。ベナンでも、日本のように女性の地位が低く、女性には大きな仕事は出来ないと思われています。だから、私とクラリスが２人でやっていることには大きな意味があると思います。

　また、支援先の１つが Cove というのも、政府や他の国からの支援も入っていない場所なので、そういう意味でもこの活動に意義があると私は確信しています。

　皆様、どうぞ最後まで見守っていただけますと幸いでございます。また、クラリスが手配してくれた宣伝用のチラシも素敵なものに仕上がりました。

　最後になりますが、私がとても感銘を受けたクラリスの言葉を紹介いたします。

     "We will show that women can change the world."

「女性にも世界を変えることが出来るということを、私たちは示すのよ。」