みなさん、こんにちは、ACEの近藤です。前回ガーナでのカカオの木の植え替えについて投稿させていただきましたが、その時もう一つの大きな取り組みについてお知らせするとお伝えしていましたが、投稿が遅くなってすみません。

 

前回は村レベルでの動きでしたが、それと同じく、ガーナの国全体で児童労働をなくす動きも始まっています。今回はそれについてご紹介したいと思います。

 

(国レベルで始まるカカオ生産地の児童労働をなくすための計画)

 

今年の5月23日、ガーナの首都アクラで「The National Program for the Elimination of Worst. Forms of Child Labor in Cocoa (カカオの児童労働をなくすための国家プログラム)」を新たに開始するためのガーナ政府主催のミーティングが行われ、私も参加してきました。

 

この国家プログラムは、かつて同じものが発足したのですが、ガーナ国内の様々な問題のため、一度立ち消えとなってしまったことがあります。しかしながら近年の世界でのカカオの持続性や児童労働に対する危機感や産業側の取り組み姿勢の高まりにより、ガーナ政府としても再度この取り組みを行うことを決意しました。

 

このプログラムでは、「子どもを守るための住民組織を作ること」、「学校のインフラ整備」、そして「カカオ産業の人々の生活の向上」が主に議論されていました。まさにACEが2009年から実施してきたことと同じことを、国家レベルで行おうとしていることがわかりました。

 

(国家プログラムでのミーティングの様子)

 

このミーティングの参加者は政府関係者やNGO、そしてチョコレートメーカーの代表などでした。米国やオランダの大使館関係者もミーティングの終了後、私はこれらの人々にACEの活動を紹介し、情報共有や協力の可能性について意見を交換しました。それを通じ、私たちと同じ志を持っている人がたくさんいたことに、とても勇気づけられました。

 

この国家プログラムは、財源が十分に確保されていないなど、まだまだ乗り越えなければならない課題が山積みしています。しかしながらガーナが国レベルで児童労働をなくそうとする意志を強くしていることは確かで、ACEとしてはこの国家プログラムを成功させるために、会議の場に集まった仲間と協力していきたいと思っています。

 

(「児童労働のないカカオ生産地宣言」に向けて)

 

このようにガーナ全体で児童労働をなくす動きがある中、私たちが活動する村では、着実に「児童労働のないカカオ生産地宣言」に向けて歩みを続けています。

 

今年5月に行ったモニタリングでは、支援してきた村の村長や長老、そしてボランティアのメンバーとミーティングを行ったところ、「これまで新たな児童労働は起きていない。新しく村に移住してきた人にも、子どもを学校に通うように呼びかけている」という力強い言葉をもらいました。現地で活動するスタッフも、これまでのところ新たに働いている子どもは見かけていないとのことです。

 

この状態を今後も継続させ、2018年頭には「児童労働のないカカオ生産地宣言」を行うことを目指すことになりました。

 

「児童労働のないガーナ産カカオを使ったチョコレートを広めたい」というプロジェクト、当初は本当にできるのか不安だったことは否めません。しかしながら、限られた地理的範囲ではありますが、現地では確実に児童労働ないカカオを生産できる環境が整いつつあります。

 

2015年に発効した「持続可能な開発目標(SDGs)」では、ターゲットのひとつに「2025年までに世界中のあらゆる児童労働をなくすこと」が明記されました。ガーナのカカオ産業での取り組みが好事例となり、政府、産業、NGOなどが一体となって取り組むアプローチを世界中に広げることができれば、2025年の目標達成も決して不可能ではないと、改めて実感しました!これからもACEは皆さんとともに、そしてガーナや世界の人々とともに、子どもが安心して暮らせる社会を目指して活動を続けていきます!!

 

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