りんごの香りを描いてみる！

「さあ、みなさん、今日はりんごを描きましょう」と眼の前にりんごをドンっと置かれたら「無理、ムリ、丸く見えるように陰影とか、立体感？」

「デッサンとかいうやつでしょ。絵心なんて全然ないから」

一刻も早くこの場を立ち去りたい・・・そんな気分になりますよね。

でも、ご安心ください。

クリニカルアート（臨床美術）では、まずみんなでりんごの試食を。

口にほおばったときに広がる酸味

サクサク・・・歯ごたえ

鼻にぬける香り

あなたが今、味覚や嗅覚、触覚など全身で感じたものを色で表すなら

何色ですか？

「この香りは黄色かな」と感じる方もあれば「いや、みずみずしい感じがするから青だね」と思う方もいます。

全て正解！

間違いなんてないのです。

だから、自信をもって楽しんでいただくことができます。

私たちのトップページの「りんご」の絵、実は真備町の小規模多機能ホーム「ぶどうの家」の高齢者の皆さんの作品なんです。

もう、何十年もパステルなんて持ったことがない方々の手から、「今にも転がりだしそうなりんご」や「ずっしりと重たそうなりんご」「ナイフで切れば果汁したたるりんご」が次々と生まれました。

「こんなりんご、わたしが描けた？」皆さん満面の笑みでした。

「わたしもできるんだな」自信をもっていただくこと、難しくいうと自己肯定感を高めること、これがクリニカルアートの特徴の一つでもあります。

次回は4月5日に「ぶどうの家」の皆さんのところに訪問します。

今度は、どんな作品が生まれるか、わくわくします！

 

今日でご支援が目標額の45％に達しました。

皆様、ありがとうございます。

引き続き、達成目指してがんばります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　辻　香乃