コーヒー×観光で東ティモールの小規模コーヒー農家の収入向上

コーヒー×観光で東ティモールの小規模コーヒー農家の収入向上

支援総額

86,500

目標金額 60,000円

支援者
17人
募集終了日
2018年9月15日

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プロジェクト本文

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【2018年8月29日追記:第2ゴールを設定いたしました!】

 

皆さまのおかげで、第一目標である6万円を達成することができました。本当にありがとうございます。プロジェクトの実施のために、皆様からいただいたご支援を大切に使わせていただきます。

 

さて、今回の私たちの滞在期間中に、年に一度のコーヒーフェスティバル(Festival Kafe Timor 2018)が東ティモールで開催されます。当初は予算の都合もあり、当フェスティバルをプロジェクトの調査対象とはしていませんでしたが、当プロジェクトへご協力をいただいている国際開発機関様より助言を頂き、このフェスティバルもコーヒー観光業の重要な要素ということから、可能な限り調査対象にしたいと考えています。そこで、今回は第2ゴールを設定し、追加の2万円をフェスティバルの開催地である地方を回る交通費および宿泊費(交通費160ドル、宿泊費1泊40ドル/室)に充てれればと考えております。また、リターン品のコーヒー豆は、このコーヒーフェスティバルで取り上げられるコーヒー豆を購入し、皆様にお送りしたいと思います。

 

残り2週間ちょっとですが、周りに少しでも国際協力や東ティモール、おいしいコーヒーに興味がある方がいらっしゃいましたら、ご周知いただければ幸いです。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 

貧しい生活を送る東ティモールの小規模コーヒー農家に、持続可能な収入を!

 

みなさん、こんにちは!アテネオ・デ・マニラ大学/国連平和大学の修士課程に在籍しています、生形 優里(うぶかた ゆり)です。

 

現在、私はフィリピンにあるアテネオ・デ・マニラ大学とコスタリカにある国連平和大学に在籍しており、持続可能な開発と国際政治を勉強しています。

 

このたび、双方の大学院の卒業プロジェクトの一環として、私を含めたメンバー2人で、今年の10月に東ティモールにて1か月のプロジェクトを実施することになりました。

 

プロジェクトの概要としまして、今後、東ティモールにてコーヒー観光業を始めるべく、東ティモールにて現地調査を行ったうえで、実際にコーヒー農園ツアーを実施し、コーヒー観光業の実行の可能性について評価・アセスメントを実施します。

 

当プロジェクトには国際開発機関、企業、NGOからもご協力を頂いており、最終的には東ティモールの小規模コーヒー農家に持続可能な副次収入(Sustainable Alternative Income )をもたらすことを目標としています。

 

(コスタリカ国連平和大学にて(右))

 

 

コスタリカで学んだコーヒー観光業のモデルを東ティモールに導入したい

 

私は修士課程の一環で、コスタリカにある国連平和大学で10か月間、責任のある経営と持続可能な経済開発(Responsible Management and Sustainable Economic Development )について学びました。

 

コスタリカは世界で見ると国土が小さい国ながらも、エコ・ツーリズムの発祥国として知られており、観光を通じた経済成長と自然保護の両立に成功しています。そこで、自分になじみの深いアジアで同じ手法を用いて、コスタリカのように農業・自然と観光業を組み合わせたプロジェクトを行いたいと思うようになりました。

 

また、コスタリカはコーヒーの生産国として知られており、高品質なコーヒーを世界に輸出しているだけでなく、コーヒーを生かした観光業も盛んな国です。コスタリカに滞在している間に授業でコーヒーのことを学んだり、実際にコスタリカ各地のコーヒー農園を訪れた経験を生かし、アジアでコーヒーを栽培している国を探し始めた結果、今回のプロジェクトの舞台である東ティモールにたどり着きました。

 

(コスタリカの地方にてコーヒー農園ツアーのフィールドスタディを行っている様子)

 

 

 

東ティモールとは?

 

みなさんは、東ティモールという国をどれほどご存知でしょうか。

 

東ティモールはインドネシアから2002年に独立した、アジアで一番新しい国です。

人口は118万人、国土面積は約1万4,900平方キロメートルと、日本の首都4都県(東京,千葉,埼玉,神奈川)を併せた面積とほぼ同じ大きさの小さな国です。

 

東ティモールの地図/フジテレビより引用(https://www.fujitv.co.jp/charity/report/timor_now.html

 

長い歴史の中で、東ティモールはポルトガルやインドネシアに占領され、国内紛争も経験しましたが、国連の平和維持活動等もあり、現在は治安は落ち着いてきています。

 

しかし、東ティモールは東南アジアの中でもとりわけ貧しい国の一つであるとされており、全国民、113万人の約40%が一日1ドル以下で苦しい生活を強いられています。また、国民の約8割は農業に従事しており、自給自足の生活を送っています。

そんな中、コーヒーは石油に続く輸出品として、東ティモールの経済を支えており、実に国民の約4分の1が、コーヒーの栽培によって生計を立てています。

 

そこで私たちは、コーヒー農園で働くの方々の収入を増やすために何かできないかと思い、このプロジェクトを始めるにいたりました。

 

 

 

東ティモールのコーヒー事情

 

東ティモールの経済は石油、天然ガスに大きく依存していますが、近い将来、枯渇する可能性が高いといわれています。コーヒーはそれに次ぐ、東ティモールの主要な輸出品です。

 

そのコーヒー栽培の歴史は19世紀にさかのぼり、ポルトガルに支配されたことをきっかけに、コーヒーが東ティモールに持ち込まれました。その後、インドネシアの支配が続いた際にもコーヒー栽培は続き、独立した今もなお、国民の約4分の1が、コーヒーの栽培によって生計を立てています。

 

しかし、特別な技術や手入れの知識がない生産者によって作られたコーヒーの品質は低く、安い価格でしか売れないため、コーヒー栽培に従事している労働者の中には貧困に苦しむ方々がいまだに多く存在している現状があります。そのため、現在は主に国際開発機関やNGOなどが協力し、コーヒー生産者の生活の質の改善を目指してコーヒーの品質向上に取り組んでいます。

 

東ティモールのコーヒー農園労働者/Eco Discoveryより引用

http://www.ecodiscovery-easttimor.com/cruise-ships-port-of-call-dili-timor-leste.html

 

一方で、コスタリカで行われているようなコーヒー観光業に関しては、東ティモールでは未だにほぼ前例がなく、コーヒー観光業に関する研究やデータも不足している状態です。そこで、私たちはその点に着目し、違う視点からコーヒー小規模農家の支援を行うため、今回のプロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

コーヒー×観光業の可能性

 

現在、コーヒー観光業は「コーヒー農園ツアー」という形で、世界中のコーヒー生産国にて実施されています。

 

コーヒー観光業とは、その国を訪問した観光客が観光の一環としてコーヒー農園を訪れ、コーヒーの栽培、収穫、加工等のプロセスを体験し、コーヒーの歴史や魅力に触れ、その地域ならではのコーヒーの淹れ方を学ぶことができるような体験型の観光を指します。

 

インドのコーヒー農園ツアーの様子/NTP India Tourismより引用(https://blog.ntpindiatourism.com/2016/09/06/tea-coffee-tourism-or-home-stay-at-tea-coffee-gardens/)

 

東ティモールには、手つかずの綺麗な海や雄大な自然があり、それを目的にたくさんの観光客が訪れ、その数は年々増えています。そのため、私たちは東ティモールを訪れる観光客に向けたコーヒーツアーを実施する計画をしています。ツアーの内容としては、地方にあるコーヒー農園を訪れ、農家の方と一緒に現地の文化とコーヒーについて学びながら、東ティモールのコーヒー農園でしか経験できないような貴重な体験をしてもらうことを目指しています。現在既に現地で実施されているコーヒー農園ツアーもいくつか存在しますが、私達が目指すコーヒー農園ツアーは、「社会・環境・経済」面でより良いインパクトを与えられるような、限りなく理想の形に近い持続可能(Sustainable)なツアーです。

 

東ティモールの綺麗な海/Australian Geographicより参照(https://www.australiangeographic.com.au/travel/destinations/2015/09/timor-leste-tropical-haven-free-from-tourist-crowds/

 

 

 

コーヒー観光業が与えるインパクト

 

現在世界中のコーヒー生産国にて実施されているコーヒー観光業の分析結果として、コーヒーツアーを行うことは経済、環境、社会面で良い効果もたらすことが明らかになっています。具体的には、

 

1.コーヒー生産者の副次収入増加(経済面)

2.観光客に注目されることにより、環境に配慮したコーヒー農園になる可能性が高まる(環境面)

3.地域活性化や地域発展に貢献する(社会面)

 

などをはじめとした利益がもたらされます。そのため、世界中のコーヒー生産国から、持続可能な経済発展の新しい手段として、コーヒー観光業が注目されています。

 

また東ティモールに関しては、下記メリットが予想されています。

 

1.東ティモール小規模コーヒー農家の副次収入の向上(経済)

2.コーヒー農園の景観への配慮やオーガニックコーヒーに関する知識の向上(環境)

3.観光客増加に伴うインフラの整備に伴う、コミュ二ティの発展(観光客による現地土産品購入、レストラン利用など)(社会)

 

上記により、将来的には、今後枯渇する可能性の高い石油に代わる収入源の一つとして、コーヒー観光業が発展できるような環境を整えることを目標としています。

 

 

 

プロジェクト概要

 

今回、東ティモールにてコーヒー観光業を成功させるために、以下の手順でプロジェクトを進める予定です。

 

1.コーヒー観光業に関する調査

(世界各国で行われているコーヒー観光業に関する調査を行い、東ティモールに適した観光モデルや戦略などを策定)

 

2.コミュニティ選定

(国際開発機関、企業やNGOのアドバイスをもとに評価基準を作成し、それを満たすコミュニティを選定)

 

3.コミュニティ訪問

(コミュニティにてインタビュー・調査・評価を行い、新たにコーヒー観光業を始めるにあっての障害となる要因を分析)

 

4.コーヒー農園ツアー(仮)を利用したビジネスモデルの作成

(東ティモールでコーヒーや観光に携わる国際開発機関、企業協力のもと、仮作成したコーヒー農園ツアーを利用したビジネスモデルを作成。)

 

5.ワークショップ開催

(東ティモールのコーヒーや観光に携わる関係者を招き、プロジェクト内容の発表を実施。今後の東ティモールにおけるコーヒー観光業の重要性を認識してもらう)

 

6.協力機関へレポート提出

(最終的なレポートを作成、協力機関へ提出。)

 

 

 

皆様から頂いたご支援が、東ティモールの小規模コーヒー農家に副次収入をもたらすコーヒー観光業を始める第一歩につながります

 

現在、東ティモールでコーヒーの品質向上やフェアトレードに携わる国際開発機関や企業、NGOを含んだ各関係者様より、プロジェクトに対するご賛同を頂いており、プロジェクトを実施するにあたって色々な形でご支援・ご協力をしていただけることとなっています。私たちが得られる支援の詳細は以下の通りです。

 

・プロジェクト資金援助(600ドル×2人)   -アテネオ・デ・マニラ大学

・自己負担(700ドル×2人)         -自己負担

・事務作業を行うための活動場所      -国際開発機関

・既存データ提供、コンサル協力      -企業、NGO、国際開発機関

・現地での通訳、手配           -現地で活動する日本人ボランティア

 

 

しかし、発展途上国ながら東ティモールの物価はとても高く(例:国際航空券往復40,000円/人、宿40,000円~/人、車のレンタル16,000円~/日)、上記プロジェクト資金と自己負担額だけでは、一か月間のプロジェクトを行うための宿泊費用と国際航空券、ワークショップ開催費用しか賄うことができない状態です。

 

プロジェクトの一環として、地方コミュニティへの滞在が10日間ほど発生しますが、東ティモールでは公共交通機関が発達していないため、コミュニティに行くための車のレンタルが必要となります。また、東ティモールの公用語はテトゥン語となっており、インタビューの際には、現地で通訳をお願いする必要があります。そこで、もしみなさんからご支援頂けた場合、その費用は全て現地での移動費、通訳費に充てさせて頂く予定です。

 

皆様から頂いたご支援が、東ティモールの小規模コーヒー農家の収入改善に繫がるコーヒー観光業を始める第一歩となります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

東ティモールにおいて、コーヒーの栽培が盛んな地域の一つであるアイナロ県マウベシ群/Sweet Maria's Coffeeより参照

 

 

 

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プロジェクトスケジュールおよび、皆様からいただいた支援金の使用用途

【プロジェクトスケジュール】

①2018/10/01~2018/10/31 
東ティモールへ行き、東ティモールにおけるコーヒー観光業の可能性の調査 
*東ティモールでの活動拠点について 
名称:Asian Development Bank - Timor-Leste Resident Mission 
住所:R. Alferes Duarte Arbiro, D?li, Timor-Leste 
②2018/11/01~2018/12/15 
プロジェクト協力機関へのプロジェクト最終レポート作成、提出、大学院・関係機関へのプロジェクト発表

【支援金の使用用途】
現地交通費、現地通訳依頼費、リターン品購入費、Readyforへの手数料・消費税

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リターン

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お礼のポストカード

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申込数
3
在庫数
27
発送完了予定月
2018年12月

3,500


東ティモールの伝統的な織物、タイスで作られた小物+お礼のポストカード

東ティモールの伝統的な織物、タイスで作られた小物+お礼のポストカード

ご支援いただいた方に、東ティモールの伝統的な織物、タイスで作られた小物に、写真入りのお礼ポストカードを添えて郵送させていただきます。

申込数
3
在庫数
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発送完了予定月
2018年12月

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お礼のポストカード

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3
在庫数
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発送完了予定月
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3,500


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発送完了予定月
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