身近な野鳥であるカラス類の死因解明を継続したい

身近な野鳥であるカラス類の死因解明を継続したい

支援総額

2,070,000

目標金額 700,000円

支援者
252人
募集終了日
2023年1月26日

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プロジェクト本文

 

【達成のお礼とネクストゴールについて】


2022年12月7日よりスタートした本クラウドファンディングですが、2日目に目標金額である70万円を達成いたしました。ご支援していただきました皆様に心より感謝申し上げます。

 

クラウドファンディングが成立しなければ、企画そのものを見直さなければなりませんし、挑戦する際には皆様にどれくらい応援していただけるか正直不安でした。しかし、たくさんのご支援のおかげでプロジェクトを決行できることになり、心から嬉しく思っています。


コメントやメッセージで、ページに書いてあるような想いに共感してくださったというお言葉や、「応援しています・頑張ってください」というようなコメントをいただく度に、たくさんの方に支えられて目標に向かって取り組めていたことを改めて実感しています。本当にありがとうございました。

 

そして、現在着々と準備が進む中で、ネクストゴールを設置させていただくことになりました。

次の目標金額は200万円です。

 

ネクストゴールでいただいたご支援金については、「カラスの死因解明」に必要な経費(日ごろの調査や標識リング購入費用・塒調査協力者への交通費・備品費など)を充実させる目的で、大切に活用させていただきます。仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合、ご支援いただいた資金で実施できる範囲にて、実施はさせていただく予定でおります。皆様からの多くのご支援いただけますと幸いです。

皆様からの想いを無駄にしないよう努めてまいりますので、残りの期間、引き続きのご支援のご協力、そして、拡散・広報のご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。

 

2022年12月8日追記

NPO法人札幌カラス研究会代表理事
中村眞樹子

 

自己紹介

 

数あるプロジェクトから選んでいただきありがとうございます。

 

私はNPO法人札幌カラス研究会の代表理事をしております、中村眞樹子と申します。生まれも育ちも札幌です。

カラスとの関わりはバードウォッチングでした。

幼少期から大の動物好きでしたが、カラスという野鳥に出会い、その賢さや楽しさ、人との関わりにおける悲しさなどが手に取るように見えてきました。

個人活動➡2007年に任意団体➡2012年にNPO法人として有志と共に歩んできました。

 

私の活動は1人では厳しい場面も多く理解ある仲間に支えられています。

 

北海道新聞社より
「札幌のカラス」シリーズ3冊出版しました

 

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

カラスの死因は、鳥インフルエンザが陰性だとわかると、それ以降は行政では一切検査が行われていません。
しかし、それだと大量死が発生した場合に不安によるパニックや、発見場所への風評が飛び交います。

 

鳥インフルエンザでニワトリなどが感染してしまうとは経済的なダメージが大きいですが、カラスなどの野鳥が感染した場合だと、経済的には困らないので死因を解明するにまで至りません。(鳥インフルエンザは感染源に濃厚な接触がない限り人には感染しませんが、野鳥間での感染は起こります)

 

カラスの死因は実に様々で、年齢や季節により変動も見られます。

 

 

死因解明は現在も進行していますが、より長いスパンで行うことが重要と思いました。
しかしながら、資金が厳しく自己資金も頼りない状態になっています。

 

カラスや野鳥への理解を深めて、死因を解明してより身近な存在になってもらえたらと考えています。

死因のデータがあると不必要にパニックになることもなく対応もしやすくなると考えています。

 

 

 プロジェクトの内容

 

カラスの死骸を、受託研究先である「岩手大学 農学部共同獣医学科」にて死因を解明します。(※名称掲載の許諾を得ています)

 

あくまでも死骸から得る情報であり、生きている個体からは一切行いません。

死骸は日々の観察で発見したり、知人などからの情報で回収したりしています。

 

 

▼過去の実績


個人で依頼して調査をしていたころも含めると2022/11月時点で100羽ほどの死骸から死因を解明しています。

 

調査結果によると、死因で多いのは以下の通りですが、死因が複雑な場合もあるので、それらは数字での表現は難しいので省略いたします。(回収時に腐敗が進行していた場合は死因解明が不可能になります)

 

:出血性・細菌性腸炎_約46羽

:肺水腫・出血_約10羽

:内臓破裂⇒交通事故や建物への激突

:その他臓器不全・壊死・寄生虫⇒死因が複数に渡り限定できない

:鳥ポックスウイルス感染症に伴う二次感染

 

出血性腸炎に感染していたのは、ほぼ幼鳥に限定されています。幼鳥はまだ体の抵抗力が弱いので、大量にウイルスなどを摂取してしまうと感染して死に至る場合が多いです。腸炎は人間の場合だと「ウエルシュ菌による食中毒」に該当します。カレーや煮物などの不完全な火の通りにより発症するサルモネラと同様に有名な食中毒菌です。ウエルシュ菌やサルモネラ菌などは土中などの常在菌です。カラスは地面採食をする際に、ウイルスを摂取して抗体ができています。(コロナやインフルエンザの予防接種と同じ効果)

 

しかし、幼鳥が大量に摂取して感染すると、下痢と脱水が起こり、食べられない状態に陥り、約3日ほどで死に至るようです。解剖をすると胃が空なので「餓死」と判断される場合も多いですが、餓死は直接の死因ではありません。

 

腸炎が多く発生する時期は7月以降から11月頃です。

当年生まれの幼鳥が独り立ち前で集団で行動を始めていて、管理の悪い住宅街のゴミステーションで採食することも多いです。その際に同じ物を食べて感染してしまい、数日後に同じ塒(ねぐら)など集合場所でしばし集団死をしてしまいます。

 

大量死が続かないのは、ゴミが回収されるからと考えています。

 

札幌市内の繁華街のゴミ管理は徹底されていて全て個別回収です。住宅地のように歩道上にゴミが置かれるのは、特別な場合を除きあり得ないので、これらの場所で集団感染は考えにくいです。

 

ただ今年の傾向を見ていると、集団死ではなくて単体での発生ばかりでした。私も衰弱個体の保護依頼があり対応していますが、削痩と下痢が激しく本来なら600g以上はあるべき体重が、400g台にまで落ちています。動物病院で処置をしてもらう場合もありますが、重度になると救えないです。

 

大量死の場合は鳥インフルエンザの疑いも捨てきれないので行政でランダムに数羽に簡易検査を実施していますが、腸炎発症する時期と重なる場合もあります。陰性になった場合、機会があれば受け取り解明したいと思っています。あと餌付けで、カビの生えたデントコーンによる「マイコトキシン」により死に至ったハシボソガラスの親子もいました。

 

カラスは何でも食べると思われますが、人間と同様に腐敗した物は食べません。ただカビの場合は見えていなくても胞子だらけの場合もあるので厄介です。

 

2022/5には、札幌市内でハシブトガラスの「有機リン酸系農薬中毒死」が起こりました。回収に行くと、口から大量の泡を吹いており、尋常な死に方ではありませんでした。死亡したのは立派な成鳥で、解剖の結果この2羽はペアだったことが分かりました。胃の内容物は自然界の物ではなく、人の食べ物で満たされていて、即死状態だったのが分かります。

 

警察による捜査の甲斐もなく、不審人物などの特定はできませんでしたが、このエリアは過去にも猫への毒殺や野鳥の不審死も出ています。

 

 

このように、カラスの死因は実に様々で、人間の行動がカラスにも影響をおよぼしていることが見えてきます。意図的ではなく、無意識に影響を与えている場合も多いと思います。

 

カラスの死因解明を継続して、人との関わりを考えていけたら良いと思います。

 

【資金使途】

受託研究費@400,000 
梱包送料@70,000(過去実績による) 
梱包資材などの雑費@10,000 
READYFOR手数料200,000+税@220,000

 

 

 

プロジェクトの展望・ビジョン

 

死骸はゴミになるのが一般的ですが、死因を解明してその個体の死を無駄にしないで済みます。

 

過去のスズメ大量死がもたらした不安や風評は、カラスだとよりひどい状態になりかねません。死因をデータ化することにより、鳥インフルエンザ以外でも大量死などが判明しやすくなります。

 

それに伴い人との関わりや、野生動物との付き合い方や距離も見えてきます。

学術研究にも貢献することにもなります。

 

一人でも多くの方に共感いただければ幸いです。

ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

応援メッセージ

〜順次追加掲載いたします〜

 
 

 

 

プロジェクト実行責任者:
中村 眞樹子(NPO法人札幌カラス研究会)
プロジェクト実施完了日:
2025年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

:カラスの死因解明のための受託研究費@400,000 :梱包送料@70,000(過去実績による) :梱包資材などの雑費@10,000 :READYFOR手数料200,000+税@220,000

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プロフィール

NPO法人札幌カラス研究会代表理事 札幌市動物愛護推進員 豊平川河畔輪検討委員

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リターン

3,000+システム利用料


お礼のメール

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申込数
95
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

5,000+システム利用料


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申込数
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3,000+システム利用料


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2023年5月
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