プロジェクト(終了)のご報告
この度はCURLY FLATS FARMのクラウドファンディングプロジェクト、【荒廃した牧場再生】動物と人が集う美しい谷のファームビレッジづくり】への大変多くのご支援を賜り、本当にありがとうございました。
1)プロジェクトの結果報告
2022年12月23日〜2023年1月31日までの期間に41人、¥1,334,000のご支援をいただきました。
2月8日にREADYFOR株式会社から手数料を差し引いた金額が振り込まれることになっております。
2)解体工事の経過報告
牧場再生への第一歩、今回のクラウドファンディングのテーマである3棟の旧豚舎の解体工事が概ね終了となりましたので、これまでの歩みといただきました支援金の使途を併せてご報告申し上げます。
2022年11月~12月30日
・敷地内に点在する古い飼料用タンクを撤去し、放牧地の豚の住居としてリサイクル。
ファームのスタッフとトラクターで実施。
・敷地の準備:解体した際に出る廃棄物分別のため。草刈り、余分なゴミなどを撤去。
2023年1月12日:着工
・作業員3名(うち重機オペレータとして、ファームの解体経験者のスタッフ1名。代替要員として外部より1名がファーム業務に従事)がこの日から作業開始。
・重機が入る前に、一つ一つ手作業で豚舎A、Bのガラス窓を撤去し、アルミ製窓枠からガラスを取り外しました(それぞれ運搬処理可能なように小さく砕く)。
・豚舎A・B の(屋根が倒壊しかかっており危険なため)アクセス可能な部分から豚の分娩ストールと床のすのこを撤去。(これらは放牧地のゲートや予防接種の際に子豚を集めるケージなどとして再利用します)
1月15日~30日
・掘削機(ユンボ)とクロウ(ハサミともいいます。瓦礫を壊し、砕いたり、掴んだりします。)が現地に到着。
オペレータが手際良く屋根や壁を取り外し、砕いて集積します。重機が入ったあとに作業員2名がガスカッターを使いながら廃棄物を搬出しやすい大きさにカット、分別していきます。
この手作業の分別のスピードと正確さには驚くばかりでした。
1月 28 日〜30 日
・ファームオーナー自ら4トンダンプトラックで敷地内に溜まった瓦礫を1カ所に集め、多いものは別の空き地に移動・整理しました。(写真がないのが残念です)
・豚舎Cの工事を開始。
豚舎Cは、事前の下見の際の見込みよりも鉄骨がほとんどなく、コンクリートの基礎と木材、トタン でできていることがわかり作業のペースが上がりました。
この豚舎は、まず豚舎本体の屋根のみを取り除き、瓦礫や廃プラスチックなどをフレコンバッグにいれて集積しておく場所として当面のあいだ活用することになりました。
豚舎Cの後ろ側にある堆肥場は危険な屋根を取り除き、再利用できるようコンクリートの基礎を残すことになりました。
解体工事の過程で、倒壊の恐れがある部分をのぞき、解体するには惜しい建物の一部を残すことになりました。(全体図参照)
また、本来の使い方はできなくても、いずれファームのあちこちで存在感を発揮できそうないろいろな工具やパーツなどが出てきて、先の楽しみが一つ増えるなどしました。
1月31日時点で、豚舎A・Bは基礎を残して作業終了、豚舎Cは一部がまだ少し残っていますが、解体作業員さんのスケジュールに合わせるため、ここでいったん終了となりました。
スクラップ搬出の大きなものは、2月9日にひととおり完了となる予定です。
3)収支
かかった費用をまとめます。
人件費:作業員4名 (解体作業3名、ファームのスタッフが重機のオペレータに専従するため、代替スタッフ1名 )1日あたり ¥67,000。週6日勤務。
1月12日から1月31日まで17日間(休日除く)× ¥67,000 = ¥1,139,000
重機のリース代: ユンボ・クロウ 17日間 ¥370,000
4トンダンプトラック 3日間 ¥39,000
廃棄物の処理費:ガラス ¥37,000
雑費:フレコンバッグ代 50枚 ¥44,300
ガスカッター用酸素代 ¥29,795(使用料+瓶のリース代)
燃料代:ダンプトラック ¥4,000
重機 ¥78,400(40L/日)
合計: ¥1,741,495
・いただきました支援金は全額充当します。差額・その他の費用は自己資金で賄います。
・廃棄物の収集・運搬にかかる費用は、人件費・燃料代の値上がりもあって、ある程度、まとまった量でなければ回収が難しいこと、今回お願いした廃棄物の処理業者さんで扱っていない廃棄物(プラスチック・瓦礫類)があったことなどから、一時集積・保管し次の解体工事の際にまとめて対応していくこととなりました。
このため当初資金使途に記載していた廃棄物の処理費用のほとんどは今後発生していくことになります。
4)リターンの発送スケジュールについて
・¥3000のリターンを選択された方、20万円以上の親族・友人がっちりコースを選択された方
オーナーからのお礼メールを2月中にお送りいたします。
・¥5,000 ヴァーチャルファーム ツアー
2月20日〜28日の間に配信予定です。
・¥10,000 黒豚1頭みんなでシェアのリターンを選択された方
2月中に候補豚の発表とともに成長過程や日常の様子の発信を見守ることができるようにSNSのグループページへのご招待をお送りする予定です。
・¥50,000 ファーム 訪問個別ツアー&ディマシオ美術館招待券を選択された方
日程などのご希望を伺うメールを2月末にお送りする予定です。
・畜産品詰め合わせ&フォトカード(¥13,000 ・¥18,000)
3月〜5月に順次発送となります。事前にお知らせメールをお送りする予定です。
・¥30,000 季節の詰め合わせ&フォトカード
4月初回発送となります。事前にお知らせメールをお送りする予定です。
※ごく少人数で生産・製造・販売を行っていますので、大きく予定が変更となりそうな場合は個別にメールでお知らせいたします。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
5)今後の展望など
思い返すと、山のような書類と連日格闘して隣家の牧場の買い取り手続きを始めた日からすでに2年以上が経過しました。
ようやくというか、遂に現実に建物を取り壊し、再生へと動き出すことができたことがとても感慨深く、関係者ふくめ多くの方々のお導きやご助力がなかったら、ここまで辿り着けただろうかと大変ありがたく感じております。
また、ここまでの過程でかつてこの農場で綿々と紡がれてきた歴史に触れることが多くあり、ふと当時の忙しさ賑やかさが生き生きと蘇ってくるかのような感覚になることがありました。
その息吹に思いを馳せ、当初の取り壊し予定から除外し再利用することにした建物があるのはそのためです。
この農場の購入から解体工事・再生のプランについて、気持ちよく受け入れてくださった前オーナーとご家族に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
さて再生プロジェクトはまだまだ長い道のりを歩いていきます。
ご支援くださった皆様には、もっとも大きく倒壊しかかっていた3棟の建物が取り壊されたことで一変した、あたりの景色からすでにサポートの結果を実感していただけると思います。
緑の季節には、周辺をフェンスで囲い、家畜を走らせ、雑草を取り除き、放牧地の整備をする予定です。
雪解けのあとのゴミ拾いや細かな片付け、花壇の手入れなど近隣の方々、支援者の方々も気軽に参加できる方法も計画しています。
支援者の皆様には、ぜひとも今後の歩みをともにすすめていただき、末長いお付き合いができますことを楽しみにしております。
CURLY FLATS FARM オーナー
サイモン