児童虐待と「気持ち」の関係

「ミステリと言う勿れ」

最新話を観られた方はいらっしゃいますか？

 

虐待の疑いで通報しても

たいていの子は

家庭に戻されます。

 

そして

「家庭訪問しましたが、保護者には会えなかったです」という

行政の状況を、数知れず見てきました。

 

学校から通報をしても、保護されるのは、本当に珍しいです。

 

虐待の被害は、その被害を受けている時だけではなく、心の傷や、それに伴う人間関係の難しさも関係して、一生付き合っていかなければいけないものです。

 

何を言われたか何をされたかより、「自分には価値がない」と洗脳され、孤立させられることによるダメージが大きく、それは大人になってからも、日常生活に影響を与えることが少なくありません。

 

 

 

暴力に限らず、言葉による虐待では「悪いのはこの子だから、教育してやらなきゃいけない、罰してやらないといけない」と、暴言や暴力を悪いと認識していない人もたくさんいます。

 

ニュースで報道されるのは、ひどい身体的虐待をされた子が亡くなってしまうような悲惨な事件ばかりです。けれど、表に出ていない心理的虐待やネグレクト、性的虐待はたくさんあります。

保健室では実際に、たくさんの子どもたちの声を聴いてきました。

 

虐待されている子は「自分が悪い」と思い込んでいるので、表に出てきにくいんです。だからこそ、助けを求めるという行為に至りません。

 

日本では「何をされたの？」ということが注目されがちですが、児童虐待への支援が整っているイギリスでは「どれだけ傷ついたの？」ということに重点が置かれるそうです。

 

【どれだけ傷ついて

どんな気持ち？】

 

とても大切な視点です。

気持ちや感じ方は、本人にしかわからないのです。

 

人ごとだと思わないでください。
誰もが加害者になる可能性がゼロとはいえません。

 

心の傷は目には見えないからです。
良かれと思って放ったあなたの言葉でも、受け取り方によっては心の深い傷が子どもたちの中に出来上がっているかもしれません。

 

それを防ぐためにも、まずは、あなたが「あなた自身の気持ち」を聞いてあげて

ストレスをためないことが何よりも大切です。

 

虐待をしたくてしている人はいないはずです。
その心の根っこには
孤独や不安、イライラや焦りなどが、いくつもいくつも重なっています。
その１つひとつを、溜めないうちに認識して、癒すことができれば、虐待という行為には結びつかないのです。

 

それができるように構築したのが、子どもたちの声と行動を積み重ねて形にした「らしさダイアリー」です。

ぜひ、一緒に形にしてください！

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