プロジェクト概要

名古屋・街並み保全地区・四間道の古民家長屋を守る!

 

皆さん、ページをご覧いただき、ありがとうございます。ナゴノダナバンクの市原正人です。私は名古屋・那古野地区の古民家改修をきっかけに、この地域の住民と新たに街を盛り上げていくようなお店の仲立ちをボランティアで8年間続けてきました。

 

今までに20店舗を超えるお店が地域に入り、商店街をはじめこの地域は10年前とは比較にならないほど活性化され、名古屋の中でも人気のエリアとなりました。

 

今回のプロジェクトでは、これまで行ってきた取り組みの次の一歩として、歴史的価値の高い四間道エリアの街並みを保存していくため、古くから続く長屋の一部の改修プロジェクトを立ち上げました。

 

長屋の改修にあたり、自治体からの補助金が一部でていますが、それだけでは改修費が足りていない状況です。ぜひ皆さんのお力をお借りできればと思います。

 

 

 

街並み保全地区・四間道にある築120年を超える古民家。幾く世代に渡り愛されてきたこの建物を次の世代へ。

 

今回のプロジェクトで改修を行うのは、名古屋・那古野のなかで、街並み保全地区に指定させている四間道にある長屋の一部の古民家です。

 

伝わる話によるとこの長屋が建て替えられたのは、明治24年(1891年)に起こった明治最大の地震・濃尾地震のあと。すでに築120年を超える古民家は、8代続く船大工さんが長年暮らしていた一角にあります。今年はじめの退去まで、大工さんのご家族が住まわれていたこともあり、手入れをしながら長く愛され使われてきたため、大規模な改修は行われずにここまで来ました。

 

 

 

江戸時代から多くの商家が住まい、街を形成してきた四間道。幸運にも残ってきた古い街並みが消滅の危機に。

 

1610年の名古屋城築城とともに、その城下町として多くの商家が軒を連ね、街をつくってきたこの四間道。その名の由来は、大火の際に延焼を避けるため、他のエリアとの境の道幅を4間分(約7メートル)とったことから始まります。

 

その後太平洋戦争の際にも比較的空襲の被害が少なく、破壊を免れたため、多くの古い町家や土蔵などの街並みが残りました。1986年には、これらが評価され街並み保存地区に指定されました。

 

しかし、幾度となく戦後の街の変わり目や老朽化によって、この地域の建物は危機に直面してきました。今回のプロジェクトも、この一角にある古民家が解体され駐車場になる計画があがり、地域住民をはじめ行政の方からも「なんとか保存できないか」と声があがり所有者との話し合いがもたれかことがきっかけで、スタートしました。

 

今回のプロジェクトをはじめとするこの取り組みに、たくさんの有志が集まって意見を出し合っています。

 

 

古い街並みとともに、その暮らしの残る長屋や古民家。

 

今回のプロジェクトを始めるにあたり、同じ四間道沿いにお住まいの方々にお話を伺うことができました。そこには古き良き建物とともに、かつての暮らしの面影が残っていました。

 

長い歴史の中で奇跡的に残されてきた街並みを守ることは、街の資源を守っていくことです。

 

四間道沿いの元呉服屋さん

 

昨年まで呉服屋さんを営んでいたご主人は、現在も四間道にお住まいです。長者町でお商売をしていたお父様が、戦火によってそこが焼けてしまったので、同じような古民家を求めてこちらに移られてきたそうです。

 

以前、このお宅に住まわれていたのは麻袋屋さんでした。子供会の集まる場所になっていたりと、地域の人たちにも親しまれていたとのことです。ご主人にとっても、これまで過ごしてきた想い出があり、四間道の雰囲気が失われていってしまうことには寂しさを覚え、自宅も面した所の雰囲気は維持していきたいと30年前に改修も行いました。家主が変わっても、お宅に対する愛情は受け継がれてきていて、この地区にお住まいの方々の地域に対する誇りを感じられました。

 

四間道沿いにあった料亭の娘さん

 

この方は、四間道沿いにあった有名な料亭の娘さんで、お父様まで4代続く料亭でした。かつては長屋や借家に人がたくさんいて、住んでいる人の往来で賑わっており、子供の頃(約60年前)は四間道も路地も土だったとのこと。そんな頃には、街には馬車が通っていて、義太夫の音が聴こえる粋な街だったそうです。

 

現在は駐車場も増えてきていて、ところどころ古い街並みがなくなっていってしまっている状況に寂しさを感じておられました。かつてのように建物だけではなく、繋がりや交流のある、人間味のあるまちでありたい。そんな風に語ってくださいました。

 

古くから残る街並みに思い入れを持つみなさんとともに、古い建物を改修するだけではなく、人の交流のあり、住む人達が愛着を持ち続けられるように街を育てていきたいと考えています。今回のプロジェクトは、その第一歩となる街を守り、維持していくためのプロジェクトです。

 

古くは名古屋城の築城の頃から栄えた街。

 

 

プロジェクトの概要

 

場所: 名古屋市西区那古野1丁目

改修期間:2017年10月~12月

 

今回のプロジェクトでは、皆さんからのご支援で、古い街並みを再現するために増築された部分を撤去し外観を古民家のオリジナルに戻す工事と、長年張り込められた新建材による内装を撤去し伝統工法である真壁造りの内装を再現し、マンションや新築の建物では味わえない潤いを感じる住居で生活できる建物にしたいと思っています。

 

現在予定されている改築後の間取り

 

 

住み続けられる環境をつくっていくことで、街並みを守り、育てていきたい。

 

今回のプロジェクトを通して、ぜひ皆さんに街並みの維持と建物の保存活用がどのようにされているか?また、リニア開通を控えた下町がどのように変わっていこうとしているかを知ってもらい、皆さんの地域での参考になればと思っています。

 

そして町家や古い街並みに興味があり、住んでみたいという借主側のニーズをマッチングさせ、その結果として歴史的建造物の保存活用が図られるというモデルケースとなればと考えています。

 

こういった事例が増えることで、歴史的価値の高い古い街並みが敬遠されることなく、次の世代へといいかたちで受け継がれていき、街の価値を維持、高めていけるような取り組みになればと思います。

 

 

 

ナゴノダナバンク ・プロジェクトメンバー

 

リーダー・市原 正人:建築家 円頓寺商店街振興組合「ギャルリーペン」

久路里 まり(高木麻里):円頓寺商店街振興組合・理事長「はきものの野田仙」

飯田 幸恵:円頓寺本町商店街・理事「飯田洋服店」

藤田 まや:円頓寺商店街「化粧品のフジタ」

藤澤 徹:アルカダッシュ株式会社 代表取締役

斎藤 正吉:斎藤正吉建築研究所 主宰

 

▼今回のプロジェクトには学生の皆さんも参加いただきます!

椙山女学園大学橋本雅好研究室+wunit desgin studio 

 

▶ナゴノダナバンクとは

商店街の店主、大学の先生、建築家、コンサルタントなど那古野地区を愛する人々で作られた組織「那古野下町衆」(なごやしたまちしゅう)通称「那古衆」を母体とします。その中から那古野地区の店舗開発チームとして独立した組織です。

 


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