発災から2週間、能登半島最北端の珠洲市で緊急支援継続中

能登半島地震の発生から2週間以上が経ちました。

 

Civic Forceが参画する災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”」は、皆様のご支援に支えられて、能登半島最北端の珠洲市で緊急支援活動を続けています。 

 

 

能登半島最北端に位置する珠洲市では人口の7割もの人が被災し、市内複数の避難所で避難生活を続けています。

 

 

ARROWSの医療チームは、避難所での診療所開設にはじまり、全国から駆けつけた支援者の皆さんの調整役としても尽力。劣悪な避難所の暮らしを少しでも改善しようと、様々な専門性や思いを持つ皆さんと協力して、災害関連死を防ぐ取り組みに力を注いでいます。

 

また、ARROWSは平時から準備してきたヘリコプターを使って孤立地域での患者搬送や診療を行いました。船を活用して灯油を運ぶなど大規模な物資支援も続けています。

 

行方不明者の捜索救助の現場では発災翌日の2日に70代の女性を救出後、市内各地で消防や自衛隊と協力してご遺体の発見・搬送に携わりましたが、発災から124時間目に奇跡的に生存者を発見。ARROWSの医師が救助医療処置を担い、絶望的な状況の被災地に一筋の光がさしました。

 

 

断水が続く中、珠洲市内の避難所横に給水所を設置して、避難所だけでなく、周辺で車中泊や在宅避難を続ける皆さんにも活用いただいています。浄水装置を製造する企業、アクアデザインシステムさんの協力なくして、この支援は実現しませんでした。

 

また、Civic Forceは4日、奥能登への玄関口に位置する七尾市に物資の拠点倉庫を設置。道路の損壊で大型車の行き来が難しい中、10日からは地元企業のご協力により珠洲市でも倉庫を借りて、両市を小型車で行き来する物資輸送プロジェクトを開始しました。物資は平時から連携する全国の企業の皆さんから順次届けられ、必要な物資をタイムリーに届けています。避難所に加え、人知れず在宅避難を続ける方々を発見し、必要な物資をお配りする支援にも力を入れています。

  

 

被災地では雪が降り、これから再び大雪になる見込みです。北陸の冬はとても寒く、長引く避難生活で、被災者の皆さんは心身共につらい状況が続いています。引き続き皆様のあたたかいご支援をどうかよろしくお願いいたします。

 

 

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