プロジェクト概要

ネパールの女の子たちに正しい性の情報を伝えられる人材を育てたい!

 

ページをご覧いただきありがとうございます。公益財団法人ジョイセフのネパール支援担当の柴千里です。私は思春期の頃に自分自身も海外で人種差別を受けたり、生まれる国による格差を目にした経験から、差別、格差、貧困などに興味を持ち、国際協力の道を目指しました。そして、女性への自立支援が、女性たちだけではなく、次世代の子どもたちにも大きな影響を及ぼすということを知り、ジョイセフで活動を続けています。


途上国の若い男女たちは、正しい性の情報を得ることが難しいため、なぜ妊娠するのかさえ分からない人も少なくありません。多くの思春期の男女が、望まない妊娠や出産、安全でない人工妊娠中絶、HIVエイズなどのリスクに直面しています。ネパールではさらに、女性であるがゆえに人身売買や暴力を受けるリスクを女の子たちは抱えています。

 

そうした社会問題を解決するために、セクシュアル・リプロダクティブヘルス(SRH:性と生殖に関する健康)に関する正しい知識を伝え、啓発活動を行う教育のトレーニングを受けた"ピア・エデュケーター"(下記、ピア)と呼ばれる若者たちが、活動しています。

 

今回のクラウドファンディングでは、ピアを30人育成または再研修し、活動するための資金と、ピアが啓発活動を行う活動拠点の一つで2015年の大震災で倒壊したために現在再建中のユースセンターの建設費の一部および備品の購入費として、240万円を目標金額として挑戦したいと考えています。どうか皆様、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。​

 

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2015年4月に発生した地震の復興はなかなか進んでいない現状です。

 

 

今でもネパールでは5人に1人の女性が、女性であることを理由に暴力を受け、年間5,000~12,000人の10~20歳の女性が、人身売買の被害にあっています。


このプロジェクトを立ち上げたきっかけは、ネパールで被害にあった女性たちの声です。ネパールでは生理は不浄のものとされ、初潮の際に数日~数週間ほど、真っ暗な部屋や小屋などに隔離される慣習があります。ロシータさん(20歳、仮名)も初潮のとき、21日間、真っ暗な家畜小屋に隔離されました。その間は学校にも行けず、寒く、とても寂しい思いをしたそうです。

 

「なぜ私は女の子として生まれたのだろう」

 

彼女は思いました。現在に至っても、生理中の女性は寺院や台所に入ることを許されません。

 

ネパールの女性たちは、女性であるが故の差別に悩んでいる方が大勢います。

 

 

また、カルーナさん(34歳、仮名)は、14歳で結婚し、8人の子どもを産みましたが、全員女の子でした。娘しか生まれなかったのはカルーナさんのせいであると、たびたび夫から暴力を振るわれましたが、彼女はひたすら耐えてきました。知識がないために、本当に自分が悪いのだと思い込んでいたからです。

 

その他にも、

  • 家政婦としての働き口があるとだまされ、最終的にはインドの売春宿で強制的に働かされ、HIV/AIDSに感染してしまった女性
  • 結婚前の男女の恋愛が社会的に認められていないために、妊娠の後、中絶せざるを得なかった女性 

など、多くのネパールの女性たちが、リスクと隣り合わせにいるのが現実です。これらの問題が起こってしまう理由、それは正しい性の情報を得るための教育が行き届いていないからです。

 

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ネパールでは、女の子しか産まなかったと責められる母親は多く、DVの原因のひとつともなっています。

 

 

問題解決のためには、ネパールの若者たちに、正しい性の情報を伝える教育とピア・エデュケーターの育成が必要です。

 

再建したユースセンターで実施するプログラムについて

 

1)ピア・エデュケーターの育成
このプロジェクトで、若い女の子たちに、SRHに関する啓発を行う同世代のボランティア、ピア30人を育成します。

研修を修了したピアたちは、ジェンダーとは何かから始まり、性の多様性や権利、人間関係の構築の仕方、性感染症や望まない妊娠の予防、ジェンダーに基づく暴力、基本的なSRHに関する講義を行います。受講する女の子たちが自分の身体や心の健康は自ら守ることができるよう、同時に受講する男の子たちにもSRHやジェンダーについて理解を深め、女性のエンパワーメントを後押しできるよう、啓発教育を実施します。受講対象数は2,000人を予定しています。

 

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トレーニングを受けたピアが女性の身体や生理の仕組みを若者たちに伝えます。
© Miki Tokairin/JOICFP



2)地震で倒壊し再建中のユースセンターの補強
バクタプル市のピアたちの拠点である、バクタプル・ユースセンターは2015年の地震により倒壊してしまいました。その改修の目途はある程度立っているのですが、資金面の問題が解決されていません。今後も活動を継続的に行なっていくために、ジョイセフが再建中のユースセンターの補強に関する費用の一部と備品の購入にも使用させていただきます。

 

このセンターが完成することでネパールの若者たちが、かつてのようにこのユースセンターに集まり、講座やイベントを実施したり、普段はなかなか口に出しにくい悩みなどをピアに打ち明けたりすることもできます。

 

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ネパールの中学生の女の子たち。英語も堪能で、英語で受けた性教育の授業も理解していました。
© Miki Tokairin/JOICFP

 

 

ネパールの女の子たちが自分で自分を守れるスキルを身につけるために――。

 

今回のプロジェクトを通して、ネパールの女の子たちが、社会やジェンダーの枠に縛られることなく、自分を大切にし、自分自身を守ることができる知識や意識を育てます。 望まない妊娠や性感染症を防ぐだけでなく、自分たちは暴力を受けるべき存在ではないこと、甘い誘いにだまされないことなど、自分を自分で守れるようになることが、このプロジェクトの目標です。


若い人たちが、SRHに関する正しい情報やサービスを得て、男尊女卑の風潮が少しでも改善されることを願っています。ジェンダー(社会的・文化的性別)に基づく暴力や若年結婚、人身売買、望まない妊娠・中絶など課題はまだまだたくさんありますが、女性たちが自己肯定感を育めるような環境の整備を行なっていきます。

 

今後もセンターを活性化させ、ネパールの女の子たちを守り続けていくためには、今回のプロジェクトはなんとしても達成させなくてはなりません。どうかご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

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自分を大切にし、自分自身を守ることができる女の子たちの育成を目指します。


 

ご寄付は税金の優遇措置の対象となります。

 

ジョイセフへの寄付金については、個人の場合は所得税、法人の場合は法人税の税制上の優遇措置が適用され、税控除が受けられます。東京都内にお住まいの方は、別途、個人都民税の寄附金税額控除が受けられます。今回ご支援いただいたみなさまには、税金の優遇措置の対象となる寄付金に対する領収書をお送りいたします。

 

↓詳しくは下記ホームページより↓

 

 


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