支援総額
目標金額 520,000円
- 支援者
- 62人
- 募集終了日
- 2022年8月15日
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- 総計
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- 7,445,000円
- 支援者
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- 残り
- 50日
プロジェクト本文
7月1日よりスタートした本クラウドファンディングですが、1日目に目標金額である52万円を達成しました。
ご支援してくださいました皆さまに心より感謝申し上げます。
クラウドファンディングが成立しなければ、企画そのものを見直さなければなりませんし、クラウドファンディングに挑戦する時は、皆さまにどれくらい応援していただけるか正直不安でした。
しかし、皆さまからのたくさんのご支援のおかげでプロジェクトを決行できることになり、心から嬉しく思っています。コメントやメッセージで、ページに書いてあるような想いに共感してくださったというお言葉や、応援していますというようなコメントをいただく度に、たくさんの方に支えられて今、目標に向かって取り組めていることを改めて実感しています。本当にありがとうございました。
そして、現在着々と準備が進む中で、ネクストゴールを設置させていただくことといたしました。次の目標金額は142万円です。
ネクストゴールでいただいたご支援金については、国際誌のオープンアクセス論文掲載費のための費用として大切に活用させていただきます。
仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、自己資金を元に実施はさせていただく予定ですが、皆様からの多くのご支援いただけますと幸いです。
皆さまからの想いを無駄にしないよう努めてまいりますので、残りの期間、引き続きのご支援のご協力、そして、拡散・広報のご協力のほどどうぞよろしくお願いいたします。
2022年7月1日追記
海保邦夫 東北大学名誉教授
自己紹介
東北大学名誉教授の海保と申します。
三年前に東北大学を定年退職し、今も仙台に住み科学研究費で東北大学を通して研究を続けています。
・東北大学在職中から生物の大量絶滅の原因の研究をし、主要な国際誌に多数の論文を発表。
・地質学・古生物学・地球化学・気候モデル計算を手法に国内外の研究者と共同研究を展開。
・大規模火山活動と小天体衝突が放出するガスにより、気候の急変が起きるメカニズムを明らかにした。
ここ数年で、ニューヨークタイムズ・日本の三大新聞・NHKテレビなどで私が主導した研究成果が複数回紹介されたことから、社会的なニーズがある研究と考えています。同期間に、一般向け講演(NHKラジオ「文化講演会」、はまぎんキッズ・サイエンストークイベント、NHKテレビ 「視点・論点」など)を行い、啓蒙活動を続けています。
プロジェクトを立ち上げたきっかけ
私が大量絶滅の原因について研究を始めたきっかけは、若い研究者だったころに北海道の山中で、恐竜が絶滅した時の地層を発見したことでした。
それから、スペイン、中国、ハイチ、イタリア、フランス、ベルギー、オーストリアなどの5大大量絶滅を記録した地層から岩石試料を採取し、地球化学的手法で、5大大量絶滅を起こした原因と環境変化を明らかにし、著名な国際誌に発表してきました。
私は、地球の始まりから哺乳類の時代までを網羅した地球生命環境史の講義をしておりましたが、数年前に人類の時代まで講義の範囲を広げた際に、人類活動が6回目の大量絶滅を起こすかもしれないという著名な論文を読みました。
そして、将来の絶滅規模を予測し、絶滅規模を最小限にとどめたいと思うようになりました。今年になって、その予測への道筋がつき、人類が起こすであろう陸と海の動物の絶滅規模を予測する研究を行なっています。
海保邦夫教授の調査チームがペルム紀末の大量絶滅を記録した地層から岩石試料を採取しているところ
(撮影:海保, 中国の上海と南京の間のメイシャンの浅海堆積層で、最大の大量絶滅を記録している有名な地層;人の頭上が大量絶滅層準;ペルム紀ー三畳紀境界の世界の基準になっている)。
大量絶滅について
地球に多様な動物が出揃ってから 5億年以上経ちます。その間に動物の種・属・科が大量に同時的に消滅した事件が、主要なもので5回起きています。それらを主要大量絶滅と呼びます。
それらの原因は、大規模火山活動と小天体衝突に絞られてきました(下図)。それらが放出するガスにより、地球寒冷化・オゾン層破壊・酸性雨・森林崩壊・土壌流出などの地球環境の急変が起き、その後に地球温暖化が起き、それらが合わさって大量絶滅が起きます。
地球寒冷化が主の場合と地球温暖化が主の場合があります。生き残った動物が進化し多様化して、次の時代の主役になることを繰り返してきました。人類もその結果生まれました。
過去6億年の科のレベルでの動物の多様性変化。Hg: 水銀、Hg+: 水銀+コロネンなどの高温不完全燃焼で生成される芳香族炭化水素、海保邦夫名誉教授らの発見、これらは火山活動の証拠 (Kaiho et al., 2021, Geology; Kaiho et al. 2022, Earth and Planetary Science Letters)。
現在の研究内容
過去5億年の絶滅規模と気温変化の関係を示した論文は、ヨーロッパ地球科学連合のオープンアクセス誌 Biogeosciences から間もなく公表されます。
ある大量絶滅時に生き残ったある動物について、その理由を解明した論文はオープンアクセス誌に投稿準備中です。
恐竜絶滅の引き金と考えられる小惑星衝突は、成層圏エアロゾルを発生し地球寒冷化を起こしました。一般に、小惑星・彗星衝突によりどのエアロゾルが地球寒冷化を起こすのかについて解析した論文は、オープンアクセス誌に投稿準備中です。
そして、本プロジェクトのゴールである現在進行中の動物の絶滅規模予測。今夏秋、論文を投稿します。
大学の関係者に相談したところ、「持続可能な社会の実現が叫ばれているなか、全生命体にとって大変意義深い研究」と言われました。これらの反応が、やる気を起こさせてくれます。
なぜ、クラウドファンディングなのか
地球の気候・環境が急変し、植生が崩壊し、動物の大量絶滅が起きるのですが、現代は人類が地球環境を破壊して動植物の住処を奪っている状態です。
しかし、将来の絶滅規模の推定値がないため、具体策が整っていません。推定値が出ると、なにをどれだけ改善すれば良いかがわかり、具体策を作成できるようになると考えました。
動植物と共存し持続可能な地球生命環境状態にし、絶滅を最小限に止めるためには、人類の意識改革が必要です。
クラウドファンディングを利用して、一般の方々に現代の動物の絶滅について知ってもらいたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。現状と問題点を知ってもらい、研究に臨場することで、より多くの人々の意識改革につなげられたらよいと考えました。
私は、現在、科学研究費を使用して研究を行なっておりますが、どうしてもオープンアクセス論文の掲載費用について資金が不足しており、その不足部分は論文を世界のどなたでも無料で入手できるようにするために必要なので、クラウドファンディングを通じて皆様のご支援をお願いしたく、チャレンジいたします。
プロジェクトの内容
「現在の研究内容」に示した6論文を公表に向けて進めます。過去の大量絶滅の研究成果にもとづき、現在進行中の動植物の絶滅や衰退をできるだけ防ぐための指針として、現在から500年後までの絶滅規模(絶滅種%)を、推定します。
絶滅規模の予測値と対応する環境変異が出ると、それらをもとに、なにをどれだけ減らせば良いかがわかり、絶滅防止のための具体策を作成できます。
集まった支援金は、国際的な科学雑誌掲載論文のオープンアクセス資金・論文掲載料金に充てます。これらは、予定の論文を世に出すために必要な費用です。この結果、世界中のどなたでも無料で論文を入手できるようになります。さらに、メディア報道などを通じて、研究成果の一般向け普及を行います。プロジェクト終了後には、それらを集大成して、書籍にまとめたいと思います。
近年の脊椎動物の絶滅% [Ceballos et al. (2015, Science Advances), Water et al. (2016, Science)を改変]。今後これらの数値がどうなるのかの推定値がない。本プロジェクトは現在から500年間の絶滅%を、種々のケースごとに求め、最もありえる値を提示する。なお、絶滅に瀕している種(しゅ)の%は絶滅%より一桁高い。
本プロジェクトのスケジュール
2022年(今年)
(1) 大量絶滅と気候変化との関係の論文掲載(6回目の大量絶滅は起きるのか?にも言及)、
(2) 大量絶滅時の生き残りの理由解明の論文掲載(将来の絶滅規模の推定に役立つ)、
(3) 小天体衝突による気候変動を決めるメカニズムの論文掲載、
(4) 将来の絶滅規模の推定(陸と海でそれぞれ何%の動物種が絶滅するのか?)の論文投稿
2023年(来年)
(4)の論文の査読ー修正ー掲載
以上の論文等をもとに、絶滅防止のための具体策を作成する(2024年の公表を目指して)。
資金使途
(1) 大量絶滅と気候変化との関係のオープンアクセス論文掲載費 (15 万円)
(2) 大量絶滅時の生き残り理由のオープンアクセス論文掲載費 (25 万円)
(3) 小天体衝突による気候変動を決めるメカニズムのオープンアクセス論文掲載費 (25 万円)
(4) 将来の大量絶滅規模の推定のオープンアクセス論文掲載費(15~55 万円)
(5) クラウドファンディング手数料(税込)(22 万円 または支援金額の17%の多い方)
(1)と(4)の最低額と(5)の合計52万円を初段階ゴールとし、より多くの論文掲載費の獲得を目指します。
掲載される科学雑誌により価格が異なるため、論文受理の段階でオープンアクセス掲載費が決まります。余剰が出た場合は、関連の論文のオープンアクセス掲載費、本プロジェクトのための堆積岩・堆積物の化学分析代金と学会発表費用として使用させていただきます。
プロジェクトの展望・ビジョン
私は、地球環境が崩れるとともに生物の生態的ピラミッド構造が壊れていくことを、過去の大量絶滅の研究から学びました。
私は、現在進行中の動物の絶滅規模を、現実的にできるだけ低くおさえるための、基本になる数値を出します。それを元にすると、生物の生態的ピラミッド構造を壊さないための持続可能な地球生命環境やSDGsがどのようなものであるべきかがわかってくると思います。
今回のプロジェクトを実現した先には、持続可能な地球生命環境の実現に向けての具体策を公表し、以上の内容の普及活動を行いたいと思います。
今回のプロジェクトにより、どのような環境変異でどのくらいの絶滅規模になるかがわかります。それを元に、なにをいつまでにどこまで制限すれば、持続可能な地球生命環境の実現になるのかを明らかにし、2024年に公表したいと考えています。
持続可能な地球生命環境を実現することは、現代の人類活動と相反している部分が多いので、簡単ではありませんが、実現しないと地球の自然は荒廃し絶滅規模はもっと大きくなります。そのような地球に住みたいと思う人は少ないのではないでしょうか。そうなることを防ぐために、このプロジェクトが盛り上がることを願っています。
本プロジェクト実現のために、ご協力いただければ幸いです。
- プロジェクト実行責任者:
- 海保邦夫
- プロジェクト実施完了日:
- 2023年12月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
下記の4論文をオープンアクセス論文として国際誌に掲載します。プレスリリースを行い、報道により、動物の大量絶滅と将来の絶滅規模についての知識の普及を行います。 (1) 大量絶滅と気候変化との関係のオープンアクセス論文掲載費 (15 万円) (2) 大量絶滅時の生き残り理由のオープンアクセス論文掲載費 (25 万円) (3) 小天体衝突による気候変動を決めるメカニズムのオープンアクセス論文掲載費 (25 万円) (4) 将来の大量絶滅規模の推定のオープンアクセス論文掲載費(15~55 万円) (5) クラウドファンディング手数料(税込)(22 万円 または支援金額の17%の多い方) (1)と(4)の最低額と(5)の合計52万円を初段階ゴールとし、より多くの論文掲載費の獲得を目指します。 掲載される科学雑誌により価格が異なるため、論文受理の段階でオープンアクセス掲載費が決まります。余剰が出た場合は、他の関連論文のオープンアクセス掲載費、本プロジェクトのための堆積岩・堆積物の化学分析代金と学会発表費用として使用させていただきます。
リスク&チャレンジ
- プロジェクトを実施する上でのリスクについて
- 対象の4編の論文のうち、1編は掲載が決定しています。2編は査読中です。1編は今夏秋に投稿予定です。1部の論文について、掲載遅延、または、非常に低い確率ではありますが、掲載に至らないリスクがあります。その場合、リターンが履行できない可能性もございますのであらかじめご了承ください。
- プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
- 必要金額と目標金額の差額は自己資金で賄います。
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プロフィール
1977年 東北大学理学部地学科卒業、同年、東北大学大学院理学研究科地学専攻に進学。1981年に山形大学助手、1983年東北大学から理学博士取得、スタンフォード大学客員研究員、東北大学助手、東北大学助教授などを経て、1998年より東北大学教授。2019年に定年退職し東北大学名誉教授となり研究を続けている。生物の大量絶滅の原因とプロセス、地球生命環境史の研究を行なっている。1994年に古生物学会学術賞、2017年に有機地球化学賞(学術賞)、2021年に日本地球環境史学会学会賞を受賞。
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- 発送完了予定月
- 2023年12月
10,000円+システム利用料
研究成果の日本語の解説文+報道情報+オープンアクセス論文URL
研究成果の日本語の解説文+報道情報+オープンアクセス論文URLをメールで、2023年末日まで、論文が公表されるたびにお送りします。
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プロフィール
1977年 東北大学理学部地学科卒業、同年、東北大学大学院理学研究科地学専攻に進学。1981年に山形大学助手、1983年東北大学から理学博士取得、スタンフォード大学客員研究員、東北大学助手、東北大学助教授などを経て、1998年より東北大学教授。2019年に定年退職し東北大学名誉教授となり研究を続けている。生物の大量絶滅の原因とプロセス、地球生命環境史の研究を行なっている。1994年に古生物学会学術賞、2017年に有機地球化学賞(学術賞)、2021年に日本地球環境史学会学会賞を受賞。