沖縄からの風〜那覇ヘイト街宣の現場から〜始まりました

劇団石(トル)「キャラメル」福岡公演プレイベント「沖縄からの風〜NO PLACE for HATE 那覇ヘイト街宣の現場から〜」にご参加いただきありがとうございます。

実行委員会共同代表の後藤富和です。

先日、福岡市内の高校で人権の授業を担当しこういう話をしました。

人権とは「自由」のことなのに、日本では、思いやりや福祉の問題に置き換えられ、私達が普段人権を意識することはあまりありません。

なぜ人権を意識しないで済むのか、それは人権を意識せずとも困らないから。なぜ困らないかと言えばそれは私達が多数派だからです。

多数決原理のもと多数派の意見は意識せずとも実現されます。では、多数派の意見の陰で我慢を強いられる少数派の声は無視して良いのでしょうか。無視するどころか多数派の私達は在日コリアンや沖縄が強いられている我慢や犠牲について思いを馳せることすら少ないのではないでしょうか。私達は意識せずに差別する側にいるということを意識しなければなりません。

わが子が使っている中学校「公民」の教科書にこうあります。

「私達は、日常の生活で人権が保障されていると感じることはあまりありません。しかし、人権がいかに大切かは、例えば、私たちの電話が政府によって盗聴されていたり、手紙やメールが検閲されていたりして、政府にとって都合の悪い話をしただけで、逮捕されてしまうような社会を想像してみれば、よく分かります」と(東京書籍「新編 新しい社会 公民」より)。

在日コリアンや沖縄の苦しみに目を背けているうちに多数派の刃は私達に向かってくるでしょう。

今日は、沖縄で続くヘイト街宣との闘いを学び、沖縄と連帯することで、自由を守っていきたいと思います。

後藤富和