福岡朝鮮初級学校の子ども達にお芝居を届けたい

支援総額

1,586,000

目標金額 1,000,000円

支援者
202人
募集終了日
2021年8月26日

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2021年08月23日 07:30

立川由美さん(福岡県議会議員)を取材しました

突然ですが、「あの日を境に世界が変わった」と思えることって、誰しもあるんじゃないかと思います。私にとってのそれは3.11で、東京電力による原発事件以降、路上に出て訴える企画に加わり、参加する人々の写真を撮影を続けてきました。回を重ねるごとに顔見知りができ新しい仲間が増え、全く違う分野で活躍する魅力的な人たちとつながることができました。

今回取材をしたのは、そういう仲間の一人であり、政治の世界に新たな活動の場を広げた立川由美さんです。

2015年9月6日安保法制反対デモにて

 

デモや抗議集会といったイベントでの立ち話ではなく改めてゆっくりと時間をとってお話を伺った由美さんは、私にとってはやっぱりあの頃と同じ「かっこいい姉貴」でいてくれて、真っ直ぐな議員としての姿勢や思いに大いに勇気づけられました。10年の年月を経て、「朝鮮学校を支援する」という切り口で再会できたことも納得できるインタビューでした。

 

立川さんの原点

立川さんのご実家は大分県中津市にある精肉店。立川さんはまず、幼少期にご実家であるお店のパートで働いていた在日コリアンの女性について、思い出を話してくださいました。

キレイな人で、気が利いて、誰に対しても優しかったお姉さんのことを、大人たちから「日本人ではないんだよ」と聞かされても、日本人じゃない=何が違うんだ?と、思っていたそうです。

在日コリアンとの関わりの原点といえば、やはりそのお姉さん。立川さんは、例えば周りから「由美さん変わってるね」と言われても、感覚で身についたものは説明ができないと言います。「そもそも人種や性別や出身地で差別をしたり偏見を持ったりするという感覚がない」と語るのを、幼少期の環境による影響が大きいんだろうな、と思いながら聞いていました。

実家が活動をしている人たちが集まるところだったということもあり、それが当たり前だと思っていた立川さんは、3.11をきっかけに動き出しました。

2016年12月2@天神コア前
オスプレイ墜落事故後の飛行再開に抗議するキャンドルデモ

 

福岡朝鮮初級学校を訪れたのは議員になる前で、ヘイトスピーチに反対するメンバーと一緒に納涼祭や学校が開催する企画に参加していたといいます。

立川さんは、3.11以降の原発反対の運動から派生して、ヘイトスピーチの問題に関心を持っていったそうです。今年7月に、沖縄タイムスの阿部岳さんの講演会を主催した私にとって、ヘイトスピーチ問題は旬のテーマです。ここから一気にヘイトスピーチに関する話になりました。

 

原発反対からヘイトスピーチカウンターへ

朝鮮学校を支える傍らで、そこに通う子どもたちや保護者・関係者が受ける差別を正すための手段の一つとして、立川さんは議員になる前からヘイトスピーチに対するカウンターを始めました。

ヘイトスピーチを撒き散らす輩には、明確な理由はないと立川さんは言います。分断を作れば作るほど格差社会が生まれ、それによって一部の人たちの経済が回る仕組みがそこにある。そのために、人間が言ってはいけない言葉が路上にもネット上にも飛び交うことに、危機感を募らせました。

カウンターの現場において、物事の本質をわかっていない警察から「どっちもどっち論」で片付けられていたのが、議員になってからは県警に対してものが言える立場になったと言います。

立川由美さんTwitter@yumitachi1970

 

当時の小川県知事も、(ヘイトスピーチに関する)よくない状況は理解していて、県議会の一般質問で県政クラブの佐々木允議員がこの問題についての答弁を求めた時「(ヘイトスピーチは)なくすべき」と言っていたそうです。

 

福岡県と市への申し入れ

2019年に県議会議員になった立川さんは、分断を生むようなものに対して抗っていくために、昨年11月に、市民有志のグループHuman Rights project(Twitterアカウント@HumanRightsFUK)に協力し、「ヘイトスピーチを規制する対策を早急に作ってほしい」と福岡県と福岡市と北九州市に対して申し入れを行います。

この申し入れは、県の施設であるももちパレスを人種差別団体である日本第一党が借りて講演会が行われたこと(※)や、北九州での桜井誠(日本第一党党首)の演説が福岡法務局によりヘイトスピーチであると断定されたことを受けて行われました。

(※ 施設管理業者にはガイドラインがないため、手続き上問題がなければ貸出せざるを得ないことを、県は認めている)

 

<参考資料 福岡法務局がヘイトスピーチ認定「在特会」元会長の街頭演説:https://www.nishinippon.co.jp/item/n/639380/

 

 

2020年11月6日に行われた、その申し入れでは、

1)ヘイトスピーチを規制するための条例の策定、そのための協議会の開設

2)特定団体がヘイトスピーチをおこなわないよう、県の所有する施設の貸し出しの制限をおこなうためのガイドラインの策定

3)県知事による「ヘイトスピーチは許さない」という宣言

などを求めた要望書を、県内でのヘイトスピーチに関する資料や映像とともに提出します。

この申し入れに対し、県の人権・同和対策局調整課との質疑応答で、以下の3点の回答を得たそうです。

 

① ヘイトスピーチに関しては、その問題を承知しており、主に啓発を中心に活動している。人権講師には在日当事者の方もおり講演も多くおこなっている。

② 新しい取り組みとして2020年12月よりコンビニ等での福岡県、福岡市、北九州市、法務局、警察の連名での啓発ポスターの掲示、並びにサイネージ広告(デジタル技術を活用し、ディスプレイやプロジェクターなどによって映像や文字を表示させる広告媒体のこと)等、相談所やヘイトスピーチをなくす取り組みを紹介したチラシの頒布。

 

③ 小川県知事の答弁について。「公園という密閉空間ではない場所、居合わせた人たちが聞いてしまいかねない状況で、ヘイトスピーチがあった場合についての内部の指示である。いわゆるガイドラインではない」

 

<参考資料 福岡県啓発チラシ「外国人と人権-多文化共生社会をめざして-」 [PDFファイル]

 

この③の小川県知事の答弁に対する回答に対し、Human Rights projectメンバーからは「(内部指示の)延長にガイドラインがある。ぜひ前進してほしい。また、屋内での講演などでのヘイトスピーチも同じく問題であり対策を求めている」ことを伝えたそうです。

 

議員としての奮闘

コロナ禍の生活状況の変化によって、不満や矛盾を感じている人たちがたくさんいます。社会の構造によって格差ができることに疑問を感じる人、おかしいと思う人が増えています。だからこそ、「そのしわ寄せのように大量に発せられるヘイトスピーチを、子どもたちや当事者には聞かせてはならないし、県民に安心を提供するのが議員の役目」と立川さんは言います。

そのために現在、福岡県にヘイトスピーチ規制条例をつくるよう、働きかけを続けてくださっています。議会での持ち時間は立川さん1人で8分しかないそうですが、年内の議会質問の中でなんとかヘイトスピーチのことを訴えたいとのこと。

議会は傍聴ができるので、立川さんが一般質問をする際には、事前のお知らせをお願いしました。(立川さんの一般質問傍聴呼びかけは、このクラウドファンディングのサイトでも新着情報でお知らせしたいと思います。)

議会傍聴で、条例制定支持の意思表示をしましょう!

 

さらに、議会は数の力ですが、ヘイトスピーチ条例に関しては、党派や主義主張を超えての取り組みはできると立川さんは語ります。県民が求めているものであれば、与党の中にも手をつなげる議員がいるかもしれない、と。利害関係なしで、「ヘイトは許さない」の1点で党派を超えられたなら、それは県民にとって希望を感じる出来事になるはずです。

朝鮮学校の子どもたちのためにも、1日も早く福岡県にヘイトスピーチ規制条例が制定されるよう、立川さんにはがんばってほしいと思いました。

2021年7月29日 福岡市東区のカフェにて

 

深水登志子が書きました

 

* 立川由美さんからの応援メッセージ *

 

今回の劇団石の福岡朝鮮初等学校の観劇プロジェクトに心から賛同します!

ネクストゴールの最終日まで、あと一息ですね。

私は、生のお芝居の持つ力や素晴らしさを身をもって体感したことのあるひとりです。特に幼少期に観るお芝居は子どもたちの心に必ず残り、その後の成長の糧になると思います。

これは、性別や国籍、育った環境に関係なく、子どもたちが多感な時期だからこそ感じることのできる権利だと個人的には思っています。

お芝居をはじめ、文化芸術のもつ魅力、大切さを今のコロナ禍の中で痛切に感じています。こんな時だからこそ、人間の心を豊かにする観劇プロジェクトの重要性をもっと多くの方に知ってもらい、私も微力ではありますが、広げていきたいと思います。

そして、私の政治活動の原点である、反原発の活動とともに取り組んできたヘイトスピーチをなくす活動は、議員として活動している今こそ踏み込んでできるチャンスだと思います。差別扇動を許さないためにもヘイトスピーチ規制条例の策定に向けて頑張っていきたいと思います。

 

福岡県議会議員 立川由美

リターン

3,000


応援3,000円コース

応援3,000円コース

感謝のメールをお送りします。

支援者
65人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

3,000


手作り栞3,000円コース(数量限定)

手作り栞3,000円コース(数量限定)

朝鮮学校の子ども達が心を込めて作った栞をお送りします。

支援者
24人
在庫数
25
発送完了予定月
2021年9月

5,000


応援5,000円コース

応援5,000円コース

感謝のメールをお送りします。

支援者
39人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

5,000


エコバッグ5,000円コース

エコバッグ5,000円コース

劇団石オリジナルエコバッグをお送りします。

支援者
27人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

10,000


応援10,000円コース

応援10,000円コース

感謝のメールをお送りします。

支援者
26人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

10,000


キャラメル観劇10,000円コース

キャラメル観劇10,000円コース

劇団石ひとり芝居キャラメル福岡公演(10月16日13時コミセンわじろ)チケット1枚をお送りします。
コロナウイルスの影響によりキャラメル福岡公演が中止となった場合、公演可能な状況になった際に必ず再公演を行います。再公演のチケットをお送りいたします。

支援者
16人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

30,000


応援30,000円コース

応援30,000円コース

感謝のメールをお送りします。

支援者
6人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

30,000


キャラメル観劇・Tシャツ30,000円コース

キャラメル観劇・Tシャツ30,000円コース

・劇団石ひとり芝居キャラメル福岡公演(10月16日13時コミセンわじろ)チケット1枚
・劇団石オリジナル オーガニックコットンTシャツ
をお送りします。
コロナウイルスの影響によりキャラメル福岡公演が中止となった場合、公演可能な状況になった際に必ず再公演を行います。再公演のチケットをお送りいたします。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

50,000


応援50,000円コース

応援50,000円コース

感謝のメールをお送りします。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

50,000


キャラメルペアチケット・Tシャツ・エコバッグ50,000円コース

キャラメルペアチケット・Tシャツ・エコバッグ50,000円コース

・劇団石ひとり芝居キャラメル福岡公演(10月16日13時コミセンわじろ)チケット2枚
・劇団石オリジナルオーガニックコットンTシャツ
・劇団石オリジナルエコバッグ
をお送りします。
コロナウイルスの影響によりキャラメル福岡公演が中止となった場合、後援可能な状況になった際に必ず再公演を行います。再公演のチケットをお送りいたします。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

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