日本国内でフェイクニュースの問題に取り組むにあたって、海外での様々な事例も参考にしています。今回紹介するのは、偽画像の見分け方。英ウォーリック大の最新研究によると、そうした画像を見分ける人々の能力は「限られている」といいます。

 

研究チームはまず、人物が写ったオリジナル画像と、手を加えた画像の2種類を見てもらいました。すると、正しく見分けられた確率は62パーセントでした。次に、写真のどこが変えられているかを当ててもらう実験では、正解率は平均45パーセントでした。下のグラフは、写真から何かを削除した場合や、影を加えた場合など5パターンの「改ざん」について、人々が見つけられた割合を示しています。

 

http://cognitiveresearchjournal.springeropen.com/articles/10.1186/s41235-017-0067-2

 

日本でも、昨年の熊本地震では「動物園からライオンが逃げた」とのデマが写真とともにツイッターなどで拡散しました。また、東武東上線で起きた脱線事故の際は、テレビ局が海外の画像を実際の現場写真だと誤って放送したこともありました。

 

「自分に限って、偽物の画像にだまされたりしない」と思うでしょうか。同研究では、写真に興味があったり、世の中には偽物の画像が出回っていると認識している場合でも、そうした画像を見分ける能力が高いという「強い証拠は見当たらなかった」としています。

 

研究は、捏造された画像がソーシャルメディアなどにはびこっていることを考えると、「人々が日常生活の中で頻繁にだまされてしまう懸念がある」と警告しています。

 

私たちは、こうしたインターネットの信頼性を高めていくためのヒントになる海外の取り組みも参考にしながらプロジェクトを進めています!

 

 

<英ウォーリック大の研究論文はこちらです>

 

 

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