子どもたちに開かれた保護犬猫の触れ合い譲渡施設、25年越しの改修へ

このプロジェクトの途中で、ロシアのウクライナ侵攻が始まってしまいました。

 

スタッフの2人が、ポーランドとルーマニアを母国としていて、彼女たちの心痛を見るに耐えかね、以前に、そのおもいを新着情報に載せました。　

 

皆で相談の上、明日　4/8 10時から、緊急ウクライナの動物たちの為にプロジェクトを始めることにしました。

URL：https://readyfor.jp/projects/foajp-Ukraine

 

今回はフレンズ・オヴ・アニマルズへのご寄付ではありません。（受領証明書は発行できません）

全てのご寄付は、プロジェクトへの手数料，銀行での送金料を抜かし、全てがウクライナの動物たちの為に使われます。

 

日本の沢山の方々に、この先も、決してあってはならない惨状を伝えたい思いで、ウクライナプロジェクト始めました。

 

11年前の東北大震災、津波、原発20キロ圏内、想い起してしまいます。

 

あの頃に思ったこと、センターや保健所に処分として連れて来られる犬猫は、その犬猫達を思って助けてさえいればよかったのですが、災害や戦争（あえて呼びます）では、犬も猫も、置いてこざるをえなかった私達人間も、また連れてこられたその後も、私達人間も犬も猫も、皆辛い思いをしているのです。

 

以下にその頃の原稿があります。どうぞお読みください。

 

ウクライナの動物たちを、思って！います。

 

＝　福島原発 20km 圏内の犬猫たち　＝

『避難勧告』がでたのでガソリン不足のため、やむなく軽自動車にして家族5人だけで非難するしかなかったのです。 中型犬の家の犬を乗せることができず、少しはなれた姉の家に預けてきたのですが………。 その後、姉宅も避難となり、やはり連れてこられず、リードをはずし、置いてきてしまいました………。 今、子供達の住む東京近郊に仮住まいをして、ホームページや保健所に連絡をとりながら、我が家の犬を探しているのです………。 もう10才近く、とても心配しているのです………と。

 

今、私達FOAは、3頭の犬の保護依頼をうけ、シェルター（ワンコにゃんこハウス）に保護し、飼い主さんからの連絡待ちをしながら、お世話しています。

 

前述の福島相馬市浪江町の方は、ニコちゃんにそっくりの男の子を探されていました。

この子たちが飼い主さんの元に帰れるのは、いったい、いつになるのでしょうか………。

 

3.11以来、毎日報道される被災地のニュースに、離れ住む私達は、現実であるという事を、日を追うごとに薄れていくことだけは、絶対に避けねばならないと、毎日、シェルターにいる3頭の犬達の世話をしながら思っています。

テレビに映し出された、置いていかざるを得なかった、犬や猫たちの様子、そして、亡くなっていく牛や馬たち。

 

私達人間の利便性追求により発展してきた、この地球上の人間社会は、どれほどの犠牲を他生物に強いているか………。

家に置いてきてしまった犬猫たちの事を想い、涙するご家族の心は計り知れない。

あの福島のご家族の元に…愛されていた、保護犬のニコちゃんそっくりのあの犬が、戻ることができることを………ただ、祈るだけです。

東京でガソリンがなくなって、スタンドに並んでいた人々の、あの長い列の光景が浮かんできます。

せめて、ガソリンが被災地に充分届けられていて、大きな車で非難できていたなら………。

今、あの家族と、あの犬は、一緒に居られたのです。

 

シェルター（ワンコにゃんこハウス）で、引き続き保護している3頭のクロちゃん、ニコちゃん、ガーニーくんは、しばらくの間は、いつでも、「食べたい！食べたい！！食べたい！！！」と、訴えていました。

3か月以上もの間、ひもじい思いをしてきたのですから………。

ある日突然、家族がいなくなって、食べるものも尽きて、無人の町になってしまったのです。

 

動物愛護相談センター（保健所）に、人間の何らかの事情（手に負えない、引っ越し、病気になった等）で処分に連れて行く人達と、 すぐ帰るよ、戻るよ、と、一緒に避難したくてもできずに、断腸の思いで置いてきてしまった人達と、 ………その違いを思いながら………

 

これまで処分にだされた犬猫を助け続けてきた活動は、時には、元の飼い主さんの心は測らずともよかったのです。

今は、おいてこられた犬猫を助けながら、その犬猫達を想い、更に置いてきてしまった飼い主さんの心をも想い、辛さは2倍にも3倍にもなります。

 

現在、私達FOAが手を差し伸べ、助け、保護している犬猫は、何かがあった時にも守り切れる数であるか…守り切らねばならない重責を負って続ける活動です。

 

家族として飼ってくださっているご自宅の犬猫たちを守る術を真剣に考え、充分な準備をして、家族も、犬猫たちも、辛い思いになることが絶対にないよう、お願いしたいのです。

 

そして、万が一の時には、絶対に探し当ててほしいのです。

本当に、心から願います………。

H.24.2　舘田

 

今、保護されている犬猫たちに、幸が訪れることを祈って………。