このような状況を改善するためにマグナカルタでは奨学金を出すことが約束されていたわけなのですが、実際には奨学金を出しているのはフィリピン政府では無く、RBIと言ってフィリピンの視覚障害児教育においてもっとも力を持つ、アメリカ・ベースのNGOです。さらに、そのRBIがようやく出すようになった奨学金が…、どうやら機能していないのです。

 

視覚障害児を持つ貧しい家庭に奨学金を出しているはずなのに、就学率がまったく変わらない原因をRBIが調べたところ、親がそのお金を全て食費に使っているという現状が明らかになりました! 親自身が、視覚に障害のある自分の子どもに教育など必要無いと考えている結果、それよりもっと差し迫った今の生活をどうにかするために、奨学金が利用されてしまうのです。

 

現在、フィリピンでは6歳から12歳の子どもで学校に通っている子は全体の96%だと言われています。初等教育の就学率は途上国の中では比較的高い国です。しかし、6歳から12歳で初等教育を受けている視覚障害児の就学率を見てみると、何とたったの5%未満です。

 

さらに、12歳以上で中等教育を受けている視覚障害者に関しては、その就学率は2パーセント未満になり、2012年の段階でフィリピン全体で529人しかいません。 マグナカルタで教育の平等を掲げておきながら、実際の就学率には93%と5%の差が有るのです。

 

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