さらにマグナカルタのセクション13では、国が障害のある学生に奨学金を出して、最低でも教育にかかる費用の5パーセントを保証することが記載されています。視覚障害者に限って言えば、フィリピンで教育を受けるうえで何に1番お金が必要かと言えば、毎日の通学のためにガイドヘルパーを雇うお金なんです。

 

道路状況が整っていないことや治安が悪いことが理由で、この国では基本的に視覚障害者が単独で外を出歩くことができません。その結果、たとえ学校が歩いて行ける範囲に有ったとしても、毎日の通学にガイドを雇うか、もしくは家族の誰かが付き添う必要があります。

 

ガイドに払う1日の給料はだいたい500ペソで、これは日本円で1250円くらいに当たります。もし月曜日から金曜日まで週に5日学校に通うとしたら、1カ月で少なくとも26000円は必要ですね。

 

これだけ聞くと安いように思いますが、フィリピンの最低賃金で働いている人たちの月収よりは高いことになり、ゴミ拾いや家事手伝いなどの職に就いている人々の月収は最低賃金に達していないことが多くあります。 ですからほとんどの家庭では、ガイドなど雇えないのが現状です。

 

家族の誰か、たとえば母親が着きそうにしても、それは母親が働かなくても大丈夫なほど裕福な家庭であることを意味しているわけなので、実質中流以上の家庭に生まれた視覚障害者しか学校へ通うのは不可能なのです。

 

盲学校周辺の道。歩道はほそく車道との距離があまりありません。
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