支援総額
目標金額 350,000円
- 支援者
- 55人
- 募集終了日
- 2015年3月28日
ドキュメンタリー「Brakeless」
2014年4月29日にNHK BS1で放送されたドキュメンタリー「Brakeless〜JR福知山線脱線事故9年〜」
この番組を偶然見たことが、本展開催のきっかけになりました。
ドキュメンタリーの監督は、日本出身でロンドン在住の三宅響子監督。番組はBBC、NHK、アメリカPBSなど、日米欧5か国の合作です。
結論から言うと、「Brakeless」はすごく優れたドキュメンタリーだと思いました。
(私は、評論家でもなんでもないのですが…)
特に優れていると思った点をいくつか。
①被害者の証言とイラストによって事故を再現したアニメーション
乗客の方々の証言と、2両目に乗車していた方のイラストをもとに、事故に至るまでの過程がアニメーションで再現されています。
外国では珍しくないのかもしれないけど、日本でアニメーションを用いて事故や事件を解説することは、あまりないような気がします。
でも、分かりやすくていいですよね。事故現場の写真だけでは、事故が起きた瞬間の様子はなかなか分からない。このアニメーションを見て、私は初めて事故がどのようなものだったか、少し分かった気がしました。
②事故を一地方・一企業の問題としてのみ描いていない
事故当時、テレビがどのように事故を報道していたか、正直あまり記憶にありません。ですが、例えば日本のワイドショーだったら、加害企業の社員教育をバッシングするなど、分かりやすく誰かを悪者に仕立てる手法に走ってしまいそうな気もします(当時の報道を詳しく調べてないので違ったらすみませんが)。
「Brakeless」では、事故を一企業・地方の問題として捉えず、スピード優先/時間厳守/経済成長や過去の成功体験から抜け出せない日本社会だからこそ起きてしまった事故ではないか、と暗に問題提起していたように思います。事故そのものを描きながら、事故を通して「日本病」(番組内の柳田邦男さんによる発言)といったものも描いているんですね。
他にも、音楽が効果的に用いられていて、「ドキュメンタリー」という一つの映像作品として非常に優れていると思いました。日本だとドキュメンタリーはどちらかと言うと地味でマイナーで、放送枠も休日の昼間だったり深夜だったりしますが、こういう優れたドキュメンタリーがもっとたくさん作られて、広く放送・上映されるといいなあと思いました。
なお、展覧会では監督の三宅響子さんのインタビューも展示予定です。
日本で放送されたものと、若干編集が異なりますが、下記リンクから番組の一部や監督のインタビューが見られます(英語サイトになります)。
"Brakeless" INDEPENDENT LENS
http://www.pbs.org/independentlens/brakeless/
”Brakeless: Why Trains Crash” BBC Four Storyville
リターン
3,000円
・サンクスレターと空色の栞
- 支援者
- 36人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
・サンクスレターと空色の栞
・展覧会HP、会場にお名前掲載
- 支援者
- 17人
- 在庫数
- 制限なし
30,000円
・サンクスレターと空色の栞
・展覧会HP、会場にお名前掲載
・トークイベントご招待
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 12