夜の世界で孤立・困窮している女性たちに、必要な支援を届けたい

こんにちは、風テラスの米盛です。

今回の活動報告は、昨年1年間の相談統計についての速報値を中心にお伝えしたいと思います。

 

そのほかも盛りだくさんの内容です。どうぞお付き合いください。

 

速報：2022年の相談件数　累計2267名！

昨年2022年の相談者は累計2267名となりました。2021年2755名、2020年2929名と比較するとコロナ禍3年目ということもあり、減少傾向が見られました。

 

ただ、2020年は「非常事態」、2021年はコロナ流行に左右される「一喜一憂」、2022年はワクチン接種による「ニューノーマル」と捉えるのであれば、経済活動が正常運転に戻りつつあるものの、2267名というご相談が寄せられたことの意味は真剣に考える必要があると思います。

 

というのも、風俗の現場で働く女性からは「コロナを機に来店しなくなった人は戻ってこない」といった声が聞かれており、（表現が不適切かもしれませんが）なんとなく遊んでくれていた「中間層」が抜けたまま、「上客」と「悪質な客」（マナー違反しがちな客）という両端の客層に業界が支えられている実態が垣間見られるからです。売れている女性はうるおい、そうでない女性は稼げず困窮する・トラブルに巻き込まれるという状況が、相談件数の高止まりの背景だと考えられるのではないでしょうか。

 

これは店舗の経営も同様で、店が淘汰される中で、最後のあがきとして女性にしわ寄せが来ているように見えます。具体的には「報酬（最低保証額）を支払わない」「法外な罰金を要求する」といったことで、問題が表面化しているのです。

 

詳細なデータの分析、公開は今春を予定しておりますので、またあらためてお知らせいたします。なお、速報の相談データ詳細については、今月の理事長・坂爪真吾のコラム「月刊風テラス」で公開しておりますので、ぜひご覧ください。

 

2022年12月の相談件数　累計198名

2022年12月の食料支援　22世帯

 

 

 

 

 

 

 

 

■年末年始の特別相談会を開催！

 

■ファイザープログラムの活動助成に採択されました！

 

12月7日、製薬大手ファイザーの市民活動助成「ファイザープログラム」2022年度助成に採択されました！オンラインでの贈呈式を開催していただき、全国各地の採択団体の方々と交流できたことも大変に有意義でした。

 

ＮＰＯ化初年で、採択を受けたことに感謝するとともに、風テラスの発信する問題意識が社会に浸透していく大きな一歩となると期待しております。

 

また、採択をきっかけに、他の採択団体などとも交流、連携を深める機会を得たので、活動の幅を広げていきたいと思います。

 

■厚労省事業「すまこま。」との連携スタート

 

風俗で働く女性がぶつかりがちなトラブルの対処法をまとめた啓発マンガ「あしたの嬢」最新話（住まいと保険証がない！）では、ネットカフェを転々とし、「性病になったが保険証がないので病院に行けない」という厳しい状況に置かれた女性がどのような社会的な支援を受けられるかを解説しました。

 

マンガのシナリオ作成にあたっては、厚労省の生活困窮者自立支援室にも協力いただき、厚労省主催の居住・自立支援の相談窓口「すまこま。」（運営：NPO法人ホームレス支援全国ネットワーク・北九州市）にも、連携をお願いすることができました！

 

風テラスに相談される生活困窮女性のバックグラウンドは、ホームレス状態の男性困窮者と重なる部分が多く、ホームレス支援の枠組みを適用できる点も多いので、長年の実績がある窓口とつながれたことを大変うれしく思っています。今後は「家（寮）を追い出されそう」という緊急性の高いご相談にも十分に対応していけるよう努めていきます。

 

 

 

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■Amazon欲しいものリスト　冬バージョンに刷新

 

スープやビタミン系飲料など、冬を乗り切れるようなAmazon欲しいものリストを公開しています。利用された方からは「風テラスの食品はどれもすごくありがたいです」という感想をいただいており、これからも魅力的なリストの更新を続けていきたいと考えております。

1点から匿名でもご支援可能です。また、食品に同梱されたメッセージもとても励みになっておりますので、この場をお借りしてお礼申し上げます。

 

■オンライン自助グループ「女の子たちの60分フリー」Twitterスペースに登場！

 

12月6日（火）夜、LINE通話などを使ったオンライン自助グループ「女の子たちの60分フリー」をTwitterのスペースで開催しました。「スペース」はリアルタイムの音声配信であり、Twitterアカウントを持っている人は自由に試聴・参加することができます。

同日は、社会人インターンのつかささんがDJ役となり、「風俗、いつ卒業する？」をテーマにぶっつけ本番に臨みました。風テラスメンバーの誰もスペースを使ったことがない（！）手探りの中、幸運にも多くの積極的な参加者さんに支えられ、大盛況（のべ74名試聴）で初回を終えることができました。

 

スペースでは12月30日に2回目を開催、1月17日に3回目「誹謗中傷どうしてる？」を開催予定です。

 

 

■ふ～サポカフェ開催します！

 

1月20日(金)15～18時、21日(土)12～13時半、寄付者の皆様との交流イベント「ふ～サポカフェ」を開催します。

理事長の坂爪とわたくし米盛が、寄付者の皆様に直接お会いして、日頃のご支援のお礼＋現場の活動報告をお伝えしたいと思います。1月14日●現在、各回2名ずつのご参加があり、まだ20日(金)は1～2名分余裕がありますので、お気軽にお問合せください。

 

 

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この年末年始、ついにコロナに罹患しました。

 

高熱、言葉で言い表せない不安、なぜか呼吸が苦しい気がして救急車を呼ぶという失態もおかしました。救急隊員に「乗ってもいいけど、行くとこないよ」とまで言われ、まさにコロナショック！

 

一方、コロナにかかったことで食料の大切さを肌で感じることもできました。特にありがたかったのが、インスタントのおみそ汁。食欲がなくても、水分を取るため、暖をとるために、このおみそ汁が非常に助かりました。ゼリー飲料もすごくおいしかった、、、！

 

幸い私は家族に買い出しを頼むことができましたが、一人暮らしの方、ひとり親の方はどんなに心細いだろうとも想像でき、あらためて風テラスの食料支援が、一人でも多くの方に必要とされていることを感じた年明けでした。

 

1月は久しぶりの東京で、寄付者様や都内のインターンとの交流を予定しています。リアルでの対面に緊張しておりますが、とても楽しみです。まだまだ寒さが厳しい時期ですので、皆様もどうぞお体を大切に過ごされてください。

 

（風テラス事務局・米盛菜美）

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