江戸時代作出のつつじを後世へ、箱根・小田急山のホテルの新たな挑戦！

歴史的・学術的に貴重な山のホテルのツツジを残していくために

小田急山のホテルの「つつじ庭園」には、江戸時代に作出された他所ではほとんど見られない30の古品種を含む84種類約3,000株のツツジがあり、春には見事な花を咲かせます。このつつじ庭園は、岩崎小彌太男爵が別邸を建築する際に植えたツツジがルーツとなっています。

大刈り込みされたツツジは樹高3ｍ以上の大きさに成長している株もあり、周囲の景観とともに次世代に残すべき価値あるコレクションとして2022年3月14日に、公益社団法人日本植物園協会が主催する「日本植物園協会ナショナルコレクション^※」に認定されました。

この認定をきっかけに、小田急山のホテルのツツジを後世に残していく取り組みをこれまで以上に進めるために、その価値を広めお客様と共有していくような活動にしたいと考え、クラウドファンディングを実施させていただきます。

皆さまからのご資金は、つつじ庭園の整備費用（ツツジのエアレーション（土壌改良）、草刈り、剪定等）に大切に活用させていただく予定です。

私たち小田急グループ^※は、岩崎男爵がつつじ庭園を介して多くの方々とつながってきたことと同様に、今回のクラウドファンディングによって、つつじ庭園を支援していただけるファンの皆さまとホテルをつなぐご縁を築いていきたいと考えております。

最後まであたたかい応援・ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

※このプロジェクトは、小田急山のホテルを運営する小田急リゾーツ、小田急電鉄、小田急エージェンシーが共同で実施いたします。

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つつじプロジェクト――｢男爵のツツジ｣を100年先まで

小田急山のホテルでは、この庭園の維持・再生を目的に「男爵の100年ツツジ　100年先への挑戦」プロジェクトを2015年にスタートしました。

つつじプロジェクトでは、現在のツツジが枯れたり弱ったりしたとき、新たに購入した木を植えて庭園を維持するのではなく、手間はかかっても“挿し木”で「男爵のツツジ」のDNAを残し、その木を植えていく作業を進めています。

この調査がきっかけで、希少性が改めて評価され、この度2022年3月14日に、公益社団法人日本植物園協会より「ナショナルコレクション」に認定されるに至りました。引き続き詳細な調査を実施するとともに、長期的な視野に立った栽培管理として、古く大きく育った株周辺への土壌改良も視野に入れた保全活動が必要であるため、年月をかけて順次行っていく予定です。

目標金額と実施のスケジュールについて

◆目標金額：500万円

◆資金の使い道：

小田急山のホテルのつつじ庭園の年間の維持・管理の一部に充当させていただきます。詳細は下記の通りです。
・維持・管理にかかる期間：2022年7月～2023年3月
・具体的な資金用途    

①ツツジのエアレーション（土壌改良）にかかる諸費用
②草刈りの作業費用
③ツツジの剪定にかかる諸費用
④その他、クラウドファンディングの実施にかかる諸経費

◆今後の庭園全体の総整備費用：約5000万円

※目標金額に達しなかった場合は差額を自己資金にて補填し、予定通り工事を進めます。

※天災地変の発生等により営業が中止になった場合は、工事を延期とさせていただくことがございます。その場合でも、ご支援金額は上記の目的として使用し、返金はいたしかねますのであらかじめご了承ください。

※このプロジェクトは、小田急山のホテルを運営する小田急リゾーツ、小田急電鉄、小田急エージェンシーが共同で実施いたします。

この歴史ある山のホテルの支配人として代々受け継がれていること、それは「この庭園のツツジだけは守り続けなければならない」ということです。そのため、ホテルでは５名の専任スタッフと、季節ごとに専門の庭師にお手伝いいただき、年間を通して庭園の管理をしてまいりました。しかしながら、2015年から始めたプロジェクトによる品質調査と再生活動により、庭園のツツジは私たちが想像していた以上に貴重であると同時に株の老朽化が進んでいることがわかりました。そして今回のナショナルコレクションの認定により、今まで以上の保全活動の必要性を感じ、今後は私たちホテルスタッフだけではなく、この活動にご賛同いただく方々にもご協力を賜ろうという考えに至りました。この貴重な庭園を後世に引き継いでいくための保全活動へのご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

（小田急山のホテル 公式Instagram）

ホテルの庭園管理を担当して早15年となります。この庭園の魅力にすっかりはまってしまい、2009年にはグリーンアドバイザーの認定資格も取得しました。今はSNSで庭園の情報を発信し、多くのお客様に楽しんでいただき、その反響が仕事の励みになっています。今回は、新たな取り組みで皆さまにご協力いただき、この貴重な庭園を後世に残す事が出来ればと思っています。庭園イベントなどで、皆さまに直接お会いできる機会を楽しみにしています。

（小田急山のホテル 公式ブログ）

私たち小田急電鉄は「かけがえのない時間」と「ゆたかなくらし」の実現に向け、神奈川・箱根エリアの活性化に努めています。当社は小田急山のホテルのオーナーとして、ホテル運営者である小田急リゾーツと共に歴史あるつつじ庭園の維持・管理に取り組んできました。
山のホテルのつつじは毎年春にピークを迎えますが、その景色はまさに圧巻です。今回のクラウドファンディングを通して、より多くの方々にこの美しい庭園を知っていただきたい、そのような想いをもって、プロジェクトを進めてきました。
未曾有のコロナ禍で、箱根を気軽に訪れづらい状況が続いておりますが、本プロジェクトが皆さまと山のホテルをつなぐきっかけになることを願っています。皆さまと共に、箱根をより一層盛り上げていきたいと考えております。是非とも応援よろしくお願いします！

ご覧いただきありがとうございます！私たちは小田急グループの広告会社小田急エージェンシーに所属するメンバーです。

弊社創業時より箱根では多くのお仕事をさせていただき、観光情報サイト「箱根ナビ」の立ち上げ、箱根のスイーツをめぐる「箱根スイーツコレクション」の立ち上げ等、様々な箱根にまつわる業務を経験して参りました。山のホテル様におかれましても、つつじ・しゃくなげフェアのPR活動やポスター・パンフレットの制作等を担当しています。

この度、山のホテル様が新たな挑戦をするということで、私たちもつつじ・庭園の魅力を改めて見つめ直し、ともにクラウドファンディング企画を検討させていただきました。

毎年、春が訪れる度につつじが咲き誇る庭園の景色は、昔から多くの方に愛されてきました。この風景を後世に残していく取組を、ぜひ皆さまと始めていきたいと思っています。
応援、よろしくお願いいたします！

ツツジ研究をはじめて35年が経つが、近年最も印象深かったのが、山のホテルのツツジ調査だ。ホテルの庭のツツジ庭園としてみれば、きれいというだけで終わってしまうが、6年に及ぶ調査で、江戸時代に作出され、他ではほとんど見られない貴重な30品種をはじめとした84品種ものツツジがあることが判明した。富士山や芦ノ湖を借景とした景観と相まって、まさに日本を代表する「園芸文化遺産」とも言える。
山のホテルの「つつじ庭園」は、貴重なツツジ庭園であると言える。今後もツツジ品種を保全し、良好な管理を行うことで末長く継続することを願ってやまない。