活動の現場からーギリシャ・イドメニ

ギリシャにあるイドメニのキャンプで看護師を努めているIsabelle Boutonに現場の話を聞いてみましょう。

"イドメニキャンプは元々トランジットキャンプとして役割を果たしており、来る難民達は最長1日や2日ほど滞在していました。

少し休んだり、テントで一泊したり、食事を摂ったり、医師に診療してもらってからマケドニアの国境を渡りバルカン半島を通って、それぞれの目標国にたどりついていたのですが、国境が閉鎖となってからはキャンプのキャパシティをはるかに超えた人々が滞在しています。

今は12000～14000人ぐらいが滞在し、過密な住環境ために様々な問題が起きています。

十分な食糧や飲料水、衣服を提供することが非常に困難です。他のNGOと上手く協働しているおかげで医療を提供できていますが、決していい環境とはいえません。

驚くことに、数千キロにも及ぶ移動を経ているにも関わらず、難民たちがキャンプに着く時はそんなに悪い健康状態ではありません。しかし、環境の悪いイドメニのキャンプに長く滞在することで、健康的な人であっても肉体的にも精神的にも健康が蝕まれていきます。妊婦や子供、老人、持病のある人々はさらに非常に危険な状況に晒されます。

彼らは、私達のように普通の生活を送っていたのに、今は仕方なく酷い環境での生活を強いられています。世界の医療団は、難民達にも人間らしい生活を送流ことができるよう、医療や環境を整えてあげたいのです。”

Idomeni is a transit camp in Greece, where the refugees can rest before crossing the Macedonian border, continue on to the Balkans and then on to their destination. Since the frontier is closed, the camp is overcrowded with 12 000~14 000 persons. Mdm wants them to feel like human being and have a minimum of comfort.