【あと７日！】なぜi.clubをはじめたのか（３）

高校生の地域イノベーション・プロジェクトも残り７日となりました。最後の７日も走り続けたいと思います。

 

イノベーション・クラブ活動i.clubをはじめたのは2012年4月の宮城県気仙沼。気づけば、今年で活動5年目に突入しました。
 
なぜi.clubをはじめたのか。
 
そうした理由を最近、よく聞かれるようになりました。理由は決して一つではありませんが、その理由について少しここで書きたいと思います。

 

「新しいアイデア（価値）を生み出す、それは自分には無縁なこと」

 

僕が大学院で東京大学i.schoolに出会う前まで、ずっとそう思い込んでいました。なぜか。それは小さい頃のことでした。新しいアイデアを出すのがうまい友人がいました。その友人は、自分が思いつかないような新しいアイデアをパッと出せるのでした。

 

その友人のことがうらやましかった僕は、ある日、その友人にどのようにして新しいアイデアを思いつくのか聞いてみることにしました。

 

「空から降ってくるんだよ。君は降ってこないの？」

 

その言葉を聞いたとき、自分の中ではある諦めが生まれました。新しいアイデアを生み出すことは才能、センスのある人にしかできない。自分にはその才能、センスがない。だから、新しいアイデアを生み出すことは向いていない。いつの日か、新しいアイデアを生み出すことを求められる場から、自然と身を遠ざけている自分がいました。

 

そんな中、東大i.schoolに出会いました。そこで、新しいアイデアを生み出すことができる、できない、ということはまず学んでみてから決めるべきだ、ということを教わったのでした。

 

はじめて学ぶ新しいアイデアの生み出す力。それは僕にとって、とっても新鮮で、ワクワクする学びでした。

 

もちろん学んだからといって、すぐに新しいアイデアが魔法のようにつくれるようになるわけではありません。でも、新しいアイデアを生み出すには、作法があり、心構えがあることを学ぶことができました。なにより、新しいアイデアを生み出すことは、とっても楽しいことであることを学んだでのした。

 

今は自分でも新しいアイデアを生み出すことに挑戦したいと思うようになっています。そう思うようになれたのも東大i.schoolと出会えたからです。そのことには今で心から感謝しています。

 

新しいアイデアを生み出す教育を受けたことがあるか、ないか。その違いで、その人が将来、新しいアイデアを生み出すことに挑戦するかどうかに、非常に大きく影響するだろうと、強く感じたのはそのときでした。（続く）