【プロジェクト終了のご報告】
この度は、糸あやつり人形一糸座のクラウドファンディングプロジェクトにご支援いただき、誠にありがとうございました。
皆様のご支援により、無事にプロジェクトを終了することができました。
また、応援・ご協力をいただい多くの方にも、ここで感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
今回のプロジェクトで新しく造った「三番叟」の人形は、糸あやつり人形にとって、とても重要な人形です。
糸あやつり人形は技術を次代へ伝えていくとき、その人形遣いに技量が備わったと判断したら、いくつかの重要な人形の動きを伝えます。
その一つが「三番叟」です。独特の歩き方や足の踏み方、袖の振り方など「三番叟」がなければ失われてしまう技術が多くあります。
皆様に多大なご支援をいただき、糸あやつり人形はまた存続の危機を免れたと思います。
5月27日~29日に赤坂レッドシアタ―にて行った『四代目結城一糸襲名・江戸伝内改名 披露公演』では、今回新たに造った人形と長年使用している人形、二つの「三番叟」で、四代目結城一糸と江戸伝内、父子で「二人三番叟」を舞いました。
観劇くださったお客様からは、「感動した」といったとても嬉しい感想をたくさん頂き、私たちも今回のプロジェクトに挑戦して本当に良かったと、心から感謝いたしました。
3日間という短い期間ではありましたが、たくさんのお客様に見届けていただき、私達一糸座は新たな一歩を踏み出すことができました。
本当にありがとうございました。
写真:「二人三番叟」舞台写真
写真:左 江戸伝内/右 四代目結城一糸
【ご支援金の使途について】
皆様からいただいたご支援金は、クラウドファンディング手数料(約40万円)とリターン準備費用(約7万円)を引いた全額を以下の用途で使用しました。
〈人形製作費用(頭(かしら)と衣装)〉・・・合計100万円
・「三番叟」
・「八重垣姫」(襲名披露公演で上演した「本朝廿四孝」で四代目結城一糸が遣いました。)
〈舞台美術製作費の一部〉・・・合計30万円
・「本朝廿四孝」舞台美術を新しく製作しました。
写真:「本朝廿四孝」舞台風景
ご支援いただいた皆様へのリターンは、ただいま発送準備中ですので、いましばらくお待ちください。
公演映像やフォトブックが含まれるリターンは、もうしばらくお時間を頂きますが、準備ができ次第お送りいたします。
また、アトリエでのご観劇、人形体験をお選びいただいた方へは、別途日程調整をさせていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。
【最後に】
糸あやつり人形一糸座は、今後も日本の糸あやつり人形を未来へ繋げていく為、古典公演はもちろんのこと、新作公演も精力的に上演して参ります。
〈主催公演〉
2023年3月 『少女仮面』
作:唐十郎 演出:天野天街(少年王者舘) 於:赤坂レッドシアタ―
2023年10月『猟師グラフス』カフカ未完の小説をノルウェーの劇団と共同制作します!
作:F・カフカ 演出:ラーシュ・オイノ(ノルウェー・グルソムヘテン劇団)
2024年3月 『崩壊(仮題)』
作・演出:東憲司(劇団桟敷童子)
〈アトリエ公演〉
2022年8月 『蔦紅葉宇都谷峠』他
2022年12月『文七元結』他
一糸座が運営する「カフェ オオワニ通リ」の地下にあるアトリエにて、古典公演を行います。
劇場とは異なる、小さくて人形に近い空間でご覧いただく公演です。
観劇前や後に、カフェでお食事やコーヒーをお楽しみください。
江戸時代から続いてきた日本の糸あやつり人形を、これからの未来へ繋いでいくためには、たくさんの方に知って頂き、観ていただくこと、そして人形遣いの育成が必要不可欠です。
糸あやつり人形一糸座は、糸あやつり人形の新たな可能性を見つけながら、永く技術を残していくために今後も精力的に活動してまいります。
どうご、これからも応援いただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
この度の、たくさんのご支援とご声援、本当にありがとうございました!