「キャンプが目標になる」by Julia

 

改めてキャンプを振り返り、参加者の視点から評価をしてもらいました。

ヒアリングしたのは、ブラジルルーツで全日制高校に通っている16歳（高1）のジュリア。

　
彼女はポルトガル語より日本語の方が得意なため、ブラジル学校の生徒たちとはあまり馴染めなかったように見受けられました。しかしキャンプの感想を尋ねると、開口一番で出てきた言葉は「あのキャンプはね、絶対にいい！もっと広めた方がいい！！」

　

驚いて理由を聞いてみると、「なんていうか、来年のキャンプまでにこれをがんばろうっていう目標ができるから。私の場合はね、絶対に英語をがんばる！」

 

そしてたくさんのエピソードがあふれ出ました。

まず英語に関しては、フィリピンの子たちともっといろいろ話したかったのに言葉が出てこなくて悔しい思いをしたこと。逆に学校で習う英語ではなく、会話の中で英語が使えるようになることが大事なんだと分かったこと。

 

またフィリピンの子たちが "ありのまま"のハイテンションだったため、自分ももっと自分を出していいんだと思えたこと。

 

ポルトガル語に関しても、今までよく分からなかった類義語の使い分けをブラジル学校の子たちに教えてもらって初めて納得できたこと。発音が難しい単語も、ブラジル学校の子たちが丁寧に教えてくれて初めて正しく発音できるようになったこと。

　

夜は、ブラジルから来日して間もない子がブラジルのことをいろいろ教えてくれて、良いところも悪いところもリアルに想像できるようになったこと。（彼女は日本生まれで、まだブラジルに行ったことがありません）

　

最後に、友達になったネパールの子に「キャンプどうだった？」と尋ねたら、「目標が達成できた！」と言われたのでどんな目標だったのか尋ねると、「去年参加した時は誰かと目を合わせて話すことができなかったけど、今年はちゃんと目を合わせて話せるようになった」と言われたこと。

　
いろんな国や年齢の人がいるからこそ自分の目標が見えて、来年のキャンプまでにできるようになろう！と思えるのはすごくいいことだと思う、と彼女は言いました。

　

　　

31人それぞれに、新しい目標や発見が生まれていたらいいな。

　

そうやって自ら成長していける彼/彼女たちの可能性を信じ続けられるかどうかが、もしかしたらキャンプ主催者に最も必要なマインドなのかもしれないと思いました。