こんにちは、矢田@インドネシアです。

 

昨日は、ある会議に出席するため、ジャカルタの林業省に出かけてきました。

 

訪問先の自然保護総局は、生物多様性保全や森林保護など、この国の自然環境保全政策を統括する部局であり、国立公園をはじめとする自然保護区の設置や、運営・管理を任されています。

 

林業省本省ビル

インドネシアの自然保護を司る政府機関の頂点がここにあります

 

 

昨日の打ち合わせの主な目的は、実は、生姜湯「Gulahe」の開発そのものではなく、これから始めようとしている、独立行政法人国際協力機構(JICA)さんと協働する新しいプロジェクトについて、その活動の内容を説明するという重要なものでした。

 

生姜湯「Gulahe」の生産活動は、もともとはJICAさんと連携した国立公園の環境保全活動として2009年に開始したプロジェクトに端を発しています。国立公園の中で暮らす人々が環境保全に協力する体制を作るためのプロジェクトとして、2012年までの3年間をかけて住民参加の制度作りに取り組んできたのでした。その先行プロジェクトが、今のGulahe生産に繋がっていくのですが、こうした経緯については、また、稿を改めてご説明しますね。

 

昨日の会議は、国立公園の中でエコツーリズムを実施するための体制づくりという、これまでの活動とは少し方向性を変えたプロジェクトの計画を審議するもので、その活動内容の可否を決議いただくというものでした。

 

この日の決議の結果によっては、私は事務所を畳んで、日本に帰国しなければならない状況もあり得る、かなりドキドキな会議への出席だったのです。

 

 

会議開始の9時を過ぎると、この国の自然環境保全政策を担う各部局のお歴々が、そしてその各部局を統括する自然保護総局の高官が集まり始めます。

出席者がひとり、またひとりと会議室に入って来るたび、私の心臓はバクンバクンと音を立て、会議の始まりが告げられたときには、緊張がピークに達します。

 

 

これから始めようとしている新しいプロジェクトの計画説明が終わると、その実行能力を審議するため、これまでの3年間のプロジェクト成果についての報告を求められます。

 

幸いにも私の舌は、居並ぶ政府高官を前にしても臆することなく、勢いよく回り続けてくれました。

 

 

森林伐採のような形で森の資源を切り売りするのではなく、森は森として残したまま村の人達が暮らし続ける体制づくりの経過を、順を追って説明します。3年をかけて村の人達と話し合い、実践してきたいくつもの取り組みが、その時その時の思い出と共に、次々と脳裏に浮かびます。

 

そして、説明の最後には、その成果のひとつでもある生姜湯「Gulahe」を手に取り、村の皆さんの努力で商品化できる直前まできていることを報告し、会議出席者からの反応を待ちます...

 

 

 

そのあとに続く、会議出席者の皆さんのコメントたるや、嗚呼!

 

 

それぞれが口々に関心を表明され、その成果を認めてくださいました。

特に自然保護区森林保全局は、村人が環境保全に参加する仕組みづくりを大きくご評価くださり、「こういうプロジェクトは一つの村に留まるのでなく、全国の国立公園で実施することができるはず。職員をこの村に派遣しますので、その取り組みから成功のエッセンスを学ぶ機会を作りましょう」という嬉しいコメントも頂きました。

 

また、近いうちに省を挙げて開催される予定の「環境保全エキスポ」でのGulahe出展を、その場でお約束してくださるなど、嬉しくもとても和やかな形で会議が進んだのでした。

 

 

 

その人が公文書に署名するサインひとつで、国の自然環境保全政策が左右され、地域住民の暮らしにも大きく影響するような高いポジションの方も出席されるなか、皆さんが口を揃えて、これまでの取り組みを評価してくださったことは、私にとってとても大きな喜びでした。

 

そして何よりも、村の皆さんの努力の結晶、Gulaheが輝いて見えました。

小さな村で細々と作り始め、まだ試作品の段階でしかないGulaheが、国の政策決定者の手元に届き、その取り組みを認めて頂けたこと。

これは生産者の村人にとって、大きな誇りになるはずです。

 

そして、この会議の本来の目的だった、次のプロジェクト実施の可否についても、満場一致で賛成を頂き、すぐにでも二国間国際協力の承認取り付け作業に入っていただけることになりました。

 

 

 

かように嬉しい結論が出た会議。閉会の挨拶と共に席を立つ皆さんを呼び止め、お願いをしてしまいました。

 

このGulaheをご評価いただいたことを、村の人達にきちんと伝える義務が、私にはあります。お忙しい皆さんをお引き留めし、Gulaheを手にして、写真を撮らせていただきます。

 

 

 

政府の重要なポストに立つ方々に、Gulaheを高く評価いただけたことは、私にとって大きな事件でした。次回、村に足を運ぶ際にはこの写真を持っていき、本日の顛末を村の人達にお伝えしようと思います。

 

「グッジョブ!」ポーズの自然保護総局の総務局長さん

本来はこんな写真を撮らせて頂くこともおこがましいのですが

村の人に報告したいという強い思いに背中を押されて...

 

 

でも、本来、総務局長さんの隣に写っているべきは、私なんかではなくて、村でGulaheを作っている、生産者のおじさん、おばさん達であるべきですね。

 

次に写真を撮らせていただくときは、林業省の会議室ではなくて、村のGulahe生産現場にお越しいただき、村のみなさんに囲まれながら、このグッジョブ・ポーズをご披露頂きたいです。

 

 

昨日の一件は、会議室で起きた大きな事件でした。

局長クラスの職員さんが、現場に足を運んでくださることになれば、より大きな事件になることでしょう。

政策決定権を握る政府高官の皆さんが、村人の声に直接耳を傾け、この国の環境保全政策に現場の声が生かされるその日のために、私は全力でGulahe生産を盛り上げていかねばなりません。

 

今は試作商品でしかないこのGulahe。

まずは店舗販売可能な状況にまでこぎ着け、村の人達の期待と努力に応えたいと思います。

 

そのために、ぜひ皆さんのお力をお借りしたいのです。

 

 

おかげさまで、目標金額の半分、60万円の支援をお約束頂きました。

けれども、120万円という目標額が達成できないと、プロジェクトは不成立となり、支援金は一切受け取ることができません。

 

皆さんのご支援で、現場で事件を起こすことだって可能になるかもしれません。

その可能性に、応援をお願いいたします!

 

 

 

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