新たな取り組み

　一般に戦争や紛争が終わってから地雷・不発弾処理を開始できるようになるまでには相当の年数が経っていますので、処理に当たっては地雷・不発弾が埋まっている地域を特定することから始めなければなりません。そのためには、地元住民からの聞き取りや各種資料を基に凡その見当をつけた後、金属探知機による探査を行い、その地域に地雷・不発弾が存在するかどうかを確認する必要があります。

　上の写真は、探査に用いる金属探知機の一種でラージループと呼ばれるものです。探知機の発する音の変化で地中の金属物の存在を知ることができます。音の変化のあった場所で探知機を前後左右に振って金属物のある場所を概定します。一度に広い面積の探査が可能ですが細部位置までは確認できません。音の変化のあった場所に目印をつけておいて、後で個人用金属探知機により細部位置を特定し、反応のあった金属物を掘り出して地雷・不発弾であるかどうかを確認します。

　下の写真のラージループは、従来のものと異なり地中の金属物の地面上の概略の位置や二次磁場の強度を表示記憶できます。音の変化のあった場所で立ち止まって探知機を振って確認する必要もありません。

JMASでは探査の効率化を目指した新たな取り組みも行っています。