世界最悪の人道危機下のイエメンで「子ども広場」をつくりたい!
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 198人
- 募集終了日
- 2023年10月30日
ご支援ありがとうございます!&メンバー紹介①
クラウドファンディングが始まって1日、早速ご支援や多くの反響をいただいています。一昨年まではイエメンでのプロジェクトを実施していなかった私たちがこうして皆さんの応援を受けて、イエメンの人々とつながる一歩を本格的に踏み始めたことを実感しています。
本当にありがとうございます…!
昨日の活動報告でもご報告しましたが、実際に現地に入るまでにもいろいろなプロセスを経て、度々もう無理かもしれない、と思いながらも、こうしてプロジェクト実施に漕ぎつけました。
2022年3月、2023年2月にイエメン事業チームを代表して現地調査に入り、このクラウドファンディングの実行者となった今中と伊藤が改めてここまでの想いと自己紹介をさせていただきます。
今中 航
●なぜJVCに?
いわゆる国際協力に学生時代から何となく興味は持っていましたが、それを仕事にしよう!とまでは思っていませんでした。
大学ではアラビア語を勉強し、イエメンに留学し、勝手ながらアラブが性に合うと感じ、アラブ諸国で働けるかつ大規模なインパクトを産む会社で働きたいと就活をしました。幸運なことに?重工業メーカーに入り、大変貴重な経験をさせてもらいましたが、特に印象に残っているのは、イラクにある発電所の溶接工向けの本邦研修受入れに携わったことです。研修は4か月にも及びました。日本で得た技術が、イラクの復興に役立つと思うともちろん嬉しかったですが、何よりも溶接工の皆さんが技術を習得し、満足そうに帰国されたのが印象深いです。
(イラクからお客様と一緒に長崎ハウステンボスを観光)
メーカーを退職してからも、国際協力の道に進もうと決めたわけではありませんでした。それでも、イラクの溶接工の方々と過ごした時間が忘れられず、現地の方々とより近い立場で接することができる仕事を探し求めていました。
人生を右往左往しているそんなときに、「航くんにあいそうな求人あるけど、どう?」と連絡をくれたのが、メーカーの元同期で大切な友人でした。彼は学生時代にJVCでインターンをしていたこともあり、スーダン駐在員の求人を見つけてくれたのです。
急いで応募書類を記載して、面接を受けるわけですが、トントン拍子にいくわけもなく、結果は不採用。NGOの役割とは何なのか、JVCはどういった組織なのか何も分からないまま受けたので、面接も全く手応えがなく、ある意味納得の結果でした。
半年後、再度駐在員を募集していると連絡をいただき、再トライして何とか採用していただきました。
●スーダンもイエメンも
入職した当初から面談では「やりたいことがあれば何でも提案してくださいね」と代表理事や事務局長が言ってくれていました。「イエメンやりたいけど、やれるのか?そもそも10年以上退避勧告出ているけど団体内の賛同を得られるのか?」と躊躇する気持ちもありました。しかし、イエメンの人々に役立つことがしたい、この紛争を知りながら何もしないわけにはいかない、という気持ちの方が強かったです。
2018年にJVCに入職して以来、基本的にスーダンに駐在しています。ご存知の通り、スーダンは今年勃発した戦争が収束する気配がなく、未曽有の危機に見舞われています。こういった状況下でイエメン事業も担当することは、確かに負担増にはなっているのですが、それよりもイエメンに関わることが出来ている以上、最大限自分が出来ることをしたい、という思いでいます。
スーダンでの経験がイエメンの事業に活きることもありますし、逆も然り。イエメンの現地NGOは国際機関との経験が豊富なので、支援業界の潮流や押さえておくべきポイントを学ぶこともできます。さらにJVCのイエメンチームは4人全員兼業ですが、経験豊かな同僚から学べるものが多く有難いです。
(現地NGO「NMO」の職員とアデンにて)
詳しくは→スタッフインタビュー「JVCの中の人を知ろう!~今中航さん編~」
https://www.ngo-jvc.net/activity/report/interview_imanaka.html
伊藤解子
社会の不公正に対して黙っていられない、知らないふりはできないという強い気持ちを持って、JVCにもプロジェクトにも関わっています。
●なぜJVCに?
JVCと初めて関わったのはJVCが設立団体の一つであるカンボジア市民フォーラムに20年くらい前に参加した時です。私は当時所属していたNGOでカンボジア担当をしており、このフォーラムのメンバーとして会合ではJVC事務所にも来ていました。カンボジアやラオスに駐在していた際にも現地でJVC職員の方と交流機会はありました。また、2015年に安保法制導入の動きが持ち上がった際にも、JVCが事務局を務めるNGO非戦ネットのボランティアをさせてもらいました。何かとJVCと接点があったように思います。
JVCは主に活動を持つ地域や分野について、多角的に物ごとを見て、課題を指摘し、発信していく姿勢を持った団体として、日本のNGOにとって必要な存在だと思っていました。2018年にご縁がありJVCの理事にお声がけいただき自分でも何か力になれるならばと思いました。当時はNGO職員を離れて開発コンサルタントとしてODA評価の仕事をしていました。そろそろ現場に近い仕事をしたいなと思っていた頃、今度はJVCの職員として声をかけていただいたのです。現地駐在ではなく事務局長とのことでびっくりしましたし、自分に務まるのかという不安も大きかったのですが、意を決して2020年の7月に入職しました。
●イエメンへの関心
2020年に職員から事業提案する機会があった際に、今中さん、小林さんからのイエメン事業の提案がありました。それまで、私は仕事でも個人的にもイエメンとの接点は何もありませんでしたが、複数の知り合いが日本のODAでタイズ地域のイエメン女子教育プロジェクトに関わっていたこともあり、以前から関心は持っていました。そして、世界最悪の人道危機と言われているにも関わらず、情報が本当に限られている忘れられた地域であることも気になっていました。JVCへの入職にあたっては、それまで機会が少なかった中東やアフリカに関われることも一つの理由でしたので、事業をつめていくプロセスを通して、可能性があれば是非事業チームに関わりたいと思っていました。
事務局長は組織全体の運営を統括するとともに、なんでも必要なことがあれば拾っていくことが仕事だと思っています。業務量も多いです。ただ、元々海外プロジェクトを担当することが国際協力の仕事の出発点でもあり、現地との繋がりは仕事を進める上でも身近に保っていたいと思っています。事務局長をしながらも、こうして一つの現地に近い仕事をすることができ、貢献できることを嬉しく思っています。それができるのもJVCならではです。
とはいえイエメンの現状を鑑みると支援ニーズは莫大な規模です。世界各地で紛争がおき、支援が必要とされていることを考えると挫けそうになるほどです。それでも、自分たちの力は小さいからと諦めるのではなく、JVCという日本の団体が現地を訪れ、イエメンを応援したいと思っている人がいることをイエメンの人々に伝えることからでも始まることがあると思います。そして、見聞きしてきたことを発信することが何かにつながるとも思っています。とにかく、何かの力になるはずと信じて関わっています。
詳しくは→スタッフインタビュー「JVCの中の人を知ろう!~伊藤解子さん編~」
https://www.ngo-jvc.net/activity/report/interview_itou.html
(国内避難民居住サイトでの聞き取り アデンにて)
イエメン事業に関わるチーム全員がそれぞれに熱い思いを持ってプロジェクトを進めています。
これからクラウドファンディング実施期間、イエメンで見て聞いてきた状況やその魅力をたくさんご報告していきます!!
ギフト
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