
支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 322人
- 募集終了日
- 2022年3月25日
その保護、ちょっと待って! ~雛鳥編~

今の時期、野生動物たち繁殖期を迎えます。そして、鳥類は3月~7月頃、哺乳類も4月~8月頃にかけて子育てを行います。
また、JWCへ保護が集中するのもこの時期で、その多くは雛鳥や幼獣に関する保護なのですが、中には誤った認識で保護されてきてしてしまった『誤認保護』であるケースもあります。
クラウドファンディングの概要なの中でもお話しさせていただきましたが、改めて、少し詳しく『誤認保護』についてお話しさせていただきたいと思います。
今回はまず、雛鳥の誤認保護についてです。
【雛鳥の誤認保護】
鳥類は孵化直後から活動できる早成性と、直後は親の保護を必要とする晩生性とに分かれています。カモやシギ、カイツブリといった鳥は早成性、ヒヨドリやメジロ、ツバメなどの鳥は晩成性となっています。
そして、当団体へ誤認保護として保護されてくる雛は『晩成性』の鳥類であることが多いのです。
晩成性の特徴として成長が早いということがあり、種にもよりますが、孵化から巣立ちをするまでの期間は早い種では10日~2週間、遅くとも30日で巣立ちとなります。くちばしのふちがやや白く(黄色く)、雛の面影が多少残されていますが、尾羽も翼も伸びて、一見すると親鳥と変わりのない姿にまで成長します。
ただ、巣立ちをしたからと言って『独り立ち』が完了したというわけではありません。巣立ち直後の雛鳥は、ただ『独り立ちをする準備が整った』だけで、まだ自立はできていないのです。
巣から飛び出した後、雛鳥たちは餌の獲れる場所や危険なことなど、親から色々な事を学んでいきます。その中には、飛び方も含まれます。人も、初めから二足歩行で歩けるわけではないように、鳥も最初から上手く飛べるわけではなく、練習期間があります。
しかし、誤認保護されてしまう多くのケースがこの巣立ち直後の『巣立ち雛』の時なのです。慣れない飛行に飛び疲れて地面で休んでいたり、草むらで親から餌が運ばれてくるのを待っているところを人に見つかり、「どこか怪我でもして動けなくなってしまったのでは?」と不安に思った方が病院へ連れて来てしまう、ということがよくあります。
普段、空を飛んでいる鳥が地面にうずくまっているのを見ると、「大丈夫かな?」と思ってしまう気持ちはとてもよく分かります。ですが、巣立ち雛にはほとんどの場合、親鳥が近くで様子を見守っています。そこで保護をしてしまうと、親鳥にとっては自分の子が目の前で連れ去られてしまうことになるのです。このことから、雛鳥の誤認保護は厳しい言い方にはなりますが、業界では『誘拐』と呼ばれています。
3月~7月頃に時期、もし飛び立つ様子のない鳥を見つけたら、すぐに保護をするのではなく、まずは離れた場所で様子を見ること。これが重要となります。
心配だからと近くで様子を見てしまうと、親鳥が怯えて雛鳥のそばへ行くことができません。ですので、心配な気持ちをグッと抑えて、ぜひ離れた場所から見守ってあげてください。
もうひとつ。先程までは『巣立ち雛』についてのお話をさせていただきましたが、巣立ちをする前に巣から落下してしまった雛、いわゆる『落巣雛』を見つけた時のことについてお話しさせていただきます。
落巣雛と一括りに行っても、成長度合いによって見た目は異なります。羽がほとんど生えておらず、地肌が見える状態の雛は『裸雛』と呼ばれています。
裸雛は生まれてからまだ数日程しか経っていない雛鳥なので、地面に落ちていた場合は、高確率で近くに巣があります。
すぐに動物病院へ連れて行くのではなく、まずは半径5メートルくらいで、巣がないかを探してみてください。巣を作る場所は鳥の種類にもよりますが、木や屋根の軒下・雨どいなどに巣を作ることが多いです。
そして、もし巣が見つかれば、そっと戻してあげてください。
よく、「素手で触ると人の匂いが移って、親鳥に警戒されてしまうのではないか」というご質問をいただくのですが、それは哺乳類に関して言えることではあるのですが、基本的に鳥類は哺乳類ほど嗅覚が発達していなので、その点はそれほど心配ありません。
ただ、鳥の体温は平均で40~42℃ほどとなっているので、鳥にとって人の体温は低く感じてしまいます。鳥を触って温かいと感じるということは、触った手の方が体温が低いということなのです。弱っている子であればそれだけで衰弱する可能性も充分にあるので、なるべく素手では触らずに、柔らかい布越しに触るようにするのがいいかと思います。
しかし、巣立ち間近の雛鳥となると、『巣立ち雛』なのか『落巣雛』なのかの判断がかなり難しく、どうするべきか分からないこともあるかと思います。
そんな時は、落巣雛を見つけた時と同じように、まずは近くに巣がないかを探す、そして、見つからなかった場合は、離れた場所で親が来ないか様子を見る、というようにしてみてください。
また、見守るにしても場所によっては道路の真ん中であったり、人通りの多い場所であったりと、危険な場所であることもあるかもしれません。その場合は、なるべく近い場所で植え込みなどを探し、あまり人目のつかない場所へ移動していただければと思います。
ということで、今回は雛鳥の誤認保護についてお話させていただきました。雛鳥を見つけてしまった時、どうすればいいか迷った時の参考に少しでもなれば嬉しいです!
私の執筆速度にもよるのですが、明日は誤認保護の『幼獣編』を投稿したいと思っていますので、もし宜しければお付き合いいただければと思います。
JWCは傷病野生鳥獣のリハビリケージ建設の為、クラウドファンディングへ挑戦しています。もし宜しければ、ご支援・拡散のご協力をいただけますと幸いです。
リターン
5,000円

応援コース
・お礼のメール
・JWC通信 特別号
※普段、会員の皆様へ毎月活動報告としてお送りしている『JWC通信』を今回のクラウドファンディングに向けて特別に編集しています。
・保護されてきた動物たちのPC/スマホ壁紙用画像
◆画像解像度 1920×1080 px
アスペクト比 16:9
◆画像解像度 2778 x 1284 px
アスペクト比 19.5:9 (縦のみ)
※サイズが合わない場合はご自身でご調整ください
・ホームページにお名前掲載(希望制)
✳︎一度に30口までのご支援が可能です
- 申込数
- 89
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
10,000円

オリジナルポストカード
・お礼のメール
・JWC通信 特別号
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◆画像解像度 2778 x 1284 px
アスペクト比 19.5:9 (縦のみ)
※サイズが合わない場合はご自身でご調整ください
・ホームページにお名前掲載(希望制)
・保護動物ポストカード ×3
✳︎一度に30口までのご支援が可能です
- 申込数
- 31
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
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✳︎一度に30口までのご支援が可能です
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- 発送完了予定月
- 2022年6月
10,000円

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