【建長寺さわる模型】プロジェクト終了のご報告
【ご挨拶】
見えなくても旅の感動を一緒に “さわる”模型を鎌倉建長寺から全国へ
ヨーロッパで初めて模型に出会い、日本にも絶対欲しい!と思ってから、10年が経ちました。夢の模型にご支援と応援をいただき、本当に有難うございました。
幾多の困難を経ておかげさまで4月21日、建長寺様にて、厳かながら温かいお披露目式典を開催していただきました。「素晴らしい式典」「とても感動した」とのお声をたくさん頂戴したことは光栄の至りです。
皆一緒に集えるツールを一つでも、とユニバーサルデザイン絵本の活動を16年来続けてきましたが、反応は微々たるものでした。
ところが今回、実に400名もの方が、私の夢の模型と、その先に見る、障害の有無に関わらない皆一緒の社会の夢に、共感し行動してくださいました。
さらに式典では、松尾鎌倉市長様が「共生社会のシンボルであり、この取り組みが広がるよう行政も連携していく」とおっしゃり、建長寺長尾宗務総長様も「今日の式典はスタート。この輪を全国に広めていくことが重要」と言ってくださいました。嬉し泣きは続きます。
多くの善意が凝縮されて模型は出来上がりました。それは「感謝」と共に、未来への「希望」そのものです。100年後の子どもたちが「模型のない時代があったの?」「なぜ皆一緒ではいけないの?」と当たり前に言う・・今日の夢が、未来の日常になりますように。その歩みを模型が見届けてくれますように。
お心を寄せてくださったお一人お一人に、改めて深く御礼を申し上げます
【プロジェクト結果】
皆様のご支援により、鎌倉建長寺境内、ご本尊を祀る仏殿(国重要文化財)の真ん前に、仏殿50分の1ブロンズ製模型を製作設置させていただきました。
■模型製作:
石造りの欧州とは違う日本の繊細な木造建築を、㈱キャステム様(鋳造)、㈱ JMC様(切削)の2社協働という異例の形で、製作担当田邉、田中と共に、ここまで精巧に作り上げてくださいました。そのお言葉からも大きなチャレンジだったことが伝わってきます。
キャステム様「トライ要素が高かったため、無事に大下様の思いを形にすることが出来まして内心ほっとしております」
JMC様「開発のなかで初めての試みも多く、なかなか成果物をお見せすることができず心ぐるしく思って居りましたが、何とか完成までたどり着くことができ、安堵致しました」
■台座:
品格のある台座は、「花崗岩のダイヤモンド」と言われる香川県の庵治石です。ほんの小さなキズで捨てられてしまう石を、遠く高松から、中谷石材株式会社様が、誠心誠意お心を込めて加工され、ご提供くださいました。
中谷様「いい台座を納品させていただくために少しでもご要望に応えたい」「最終段階に入りましたので間違いのないように、注意を怠らないようにしていきたい」
そして・・
(正面) (左側面)
【支援金の収支報告】
<収入>
クラウドファンディング支援金 6,545,000円
-)READYFOR社 手数料 1,223,915円
助成金 1,712,000円
合計 7,033,085円
<支出>
模型製作費(鋳造・切削外注費計) 5,500,000円
付属費用(樹脂模型試作費、台座石+運搬設置費、手続・諸経費等) 1,166,180円
周辺費用(境内説明看板、ブロンズ製点字/墨字案内板、記念冊子作成) 366,905円
合計 7,033,085円(支出予定額を含む)
【リターンについて】
記念冊子は、仏殿のさわる図(立体コピー)を入れてユニバーサル仕様にし、該当ご支援者様の許可を得て、式典ご出席の皆様にも贈呈させていただきました。
式典とトークイベントはLIVE配信しました。当日の映像は後日限定で配信します。
境内特別拝観は5月11日と19日、ユニバーサル絵本製作講座は6月2日に開催します。
点字サンクスレターの発送は完了しました。特別御朱印、部分模型は発送準備中です。
触覚で遊ぶワークショップは今秋開催します。
最後になりましたが、このプロジェクトを応援、ご支援くださった皆様、お心にかけ見守ってくださった皆様、関わってくださった全ての皆様のご健康とご多幸をお祈りし、御礼のご挨拶といたします。
共に生きる未来に向けて、これからも手を携えていただけましたら幸いです。