旧・広田水産高校グラウンド仮設住宅のお茶会

秋晴れの気持ちよい日が続いています。皆様お元気ですか?

 

さて、昨日は、陸前高田市広田町の、旧・広田水産高校グラウンド仮設住宅の集会場に伺いました。広田水産高校とは、2008年度から高田高校に統合されましたが、その後震災時まで、高田高校広田校舎として使われていました。被災して現在校舎は取り壊されていますが、校舎より少し高いところにあるグラウンドに、仮設住宅が設けられています。

 

今回は、盛岡市中央公民館の出張公民館事業として伺いました。

公民館のKさんと、気仙茶の会の小野さん(今回の写真も全部小野さん撮影です!)、佐藤、前田で伺いました。

 

 

朝9時過ぎに到着すると、住民の皆さんがラジオ体操をしている最中でした。我々もまずラジオ体操に参加。鈍った体にとっては結構キツく感じましたが、80代前後の住民の方々は毎日鍛錬していらっしゃるからか、動きが軽く、体もしっかりと伸びたり曲がったりしていました。さすがです!

 

体操終了後、プレハブの集会場の中で会場設営をします。開始時間よりもずいぶん前から、皆さん軒下のベンチで待っていてくださいました。

 

3月末の訪問以来7か月ぶり。こちらでのお茶会は3回目です。参加者の皆さんは、以前も参加経験のある馴染みのお顔ばかりでしたが、今回は間を置いたためか、雰囲気が少し違うような感じもして、不安と緊張の中、お茶会を始めました。

 

でも、今年作ったお茶の葉を見ていただくと・・・「こんではおっき過ぎるんだ」「遅く摘んだべもの」「まだ開かねえやわい葉っぱを摘むんだよ」「爪っこ立ててはわがねえよ」「揉むときはギリギリと揉んだもんだ、いや、わらしゃんどでなく、親だぢが」など、前回と変わらぬ賑やかな語りが、口々に始まりました。

 

今年のお茶を少しずつお振る舞いすると「香りっこぁいいねえ」「この、苦味の後に口の中が甘くなってくるのが、好きなんだ」と、味わいも楽しんでいただきました。

さらにお話は、お茶摘みの前に行うという「おだうえ(田植え)」の話題に。

手植えの様子や、休憩(気仙では「タバコ」と呼ぶそうです)の際のお菓子の話など。手伝いに来たお嫁さんたちは、子供に持っていくため、頼んだ方のおうちでは、常に一個じゃなく二個出して、持たせたそうです。

 

皆さんのお話を聞いて、一列になって行う手植えの様子を、私は実際にやったことがないですが、初めて思い描くことができました。

 

ほかにも、子供の頃、近所の子供たちはいつも一緒に、そこらへんで遊んでいて、「あ、お茶っこの香りがする」と思うと、その家に行って、そうすると「こっちさこいこい」と言われて、茶揉みを手伝った話とか、

 

本家に遊びに行くと、いつもおじいさんが火鉢の前にいて、鉄瓶を「めんこいめんこい」と手で撫でると、照りが出るんだと教えてくれた話とか、

 

そんな話を聞いているうちに、私には、目の前の80代前後の方々が、若いお嫁さんに見えたり、子供たちを引き連れた「大将」に見えたり、おじいさんに可愛がられる孫に見えたりしました。

 

もっとも、昔のお話は、楽しいことばかりではなく、田んぼの草取りのお話をしながら「泣き泣き稼いだようなもんだったね、今思うと」とおっしゃった方もありました。

それでも、その方が帰り際に、晴れ晴れとした笑顔で「昔の話を思い出して、楽しかったなあ」とおっしゃってくださいました。

 

昨日のお茶会は、終始、笑い声があふれていました。

 

またお会いしに来たい、と思います。

 

このようなお茶会の様子も、聞き書き集に収録したいと思っていますので、どうぞお楽しみになさってください。