喜界島の誇りを守る。バス停全部の表示板に島ことばの地名を!

喜界島の誇りを守る。バス停全部の表示板に島ことばの地名を!

支援総額

748,000

目標金額 600,000円

支援者
84人
募集終了日
2020年1月16日

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プロジェクト本文

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喜界島のバス停全部に島ゆみた(=島の言葉)を入れて、若い世代に語りつぎたい!

 

はじめまして。「喜界島言語文化保存会」の緋月真歩と申します。ルーツを喜界島に持つ造形作家です。代表の生島常範、保存会のメンバーと一緒にこの島独自の言葉「島ゆみた」を守るための活動を続けています。

 

島には33の集落がありますが、各集落で言葉が微妙に異なります。言葉は大切な文化であり、自分達が拠って立つアイデンティティーの根幹であると思っています。

 

2009年、島ゆみたはユネスコが発表した「消滅危機言語」に含まれてしまいました。言葉は一度消滅してしまうと復元は非常に困難です。大切な言葉を守ろう!と有志が集まり「喜界島言語文化保存会」は発足しました。

 

喜界島言語文化保存会のスタッフです。後列左端が生島代表で前列左端が私です。

 

保存会としての活動を続けていく中で、これからの島の未来を背負って立つ若い人たちがそもそも島ゆみたのことを知らない、興味が薄いことに気づきました。

 

そこで、みんなが見てくれる場所に島ゆみたを書いて、日常的に意識をしてもらおうと、「島のバス停ぜんぶに島ゆみたの集落名を追加しよう!」と動き出しました。役場の企画観光課の理解を得て、喜界バスの所長さんの協力のもと、準備を進めておりますが、改装していくために費用が足りず、今回クラウドファンディングへの挑戦を決めました。

 

私たちの先祖が長い時間をかけて作ってきた島の文化や誇り。その根っこにあるのは島ゆみたです。それを島のみんなで繋いでいくための挑戦にどうか温かい応援をよろしくお願いいたします。

 

 

喜界島とは?

喜界島(きかいじま)は奄美群島の北東部に位置する小さな島です。 鹿児島県大島郡に属し、全島が喜界町に属しています。

 

はるか縄文の時代から南西諸島の中でも独自の歴史を歩んできた喜界島は中世以降、琉球王国や薩摩藩など周辺の大勢力の支配下に入り、大平洋戦争終了後8年間は米軍統治下に入るという、世界と日本の歴史に翻弄されてきた島といえます。

 

そんな過酷な状況の中でも、喜界島の人々は逞しく朗らかに命をつないで現代に至ります。先人たちの知恵や歩んできた歴史は、島内の遺跡や史跡、年中行事や芸能として今日まで受け継がれています。

 

サトウキビ畑の一本道

 

 

各集落で独自に育まれた島ゆみた。
徐々に失われていく現状を変えたいと活動を続けています。

 

島ゆみたは各集落毎に微妙なアクセントやニュアンスなどの違いがあり、時には単語そのものが異なることもあります。ゆったりとしたことばの集落や強い感じのことばの集落などさまざまです。

 

以下に一例を紹介いたします。

こんにちは = うがみんせーら

ありがとうございました = うふくんでーた

召し上がって下さい = みそーち たぼーり

大朝戸(おおあさと) = うぃんさとぅ ※島の地名

長い時間を経て、育まれてきた島ゆみたですが、お年寄りが亡くなり、話せる人が減っていることもあり、子ども達や20~40歳代の若者同士の会話では共通語のみになっている場面をよく見ます。またお年寄りどうしでは島ゆみたを使うのに、若い世代や子ども達と話す時は気を遣って共通語を使おうとすることも最近では増えてきたように思います。

 

これでは、島ゆみたが失われてしまうのは時間の問題だと感じ、様々な活動を行なってまいりました。

 

定期的に島で開催している「島ゆみた語ろう会」、子ども達による島言葉での狂言「附子」の3年連続の上演をはじめとして、「4集落による危機言語サミット」を行い、この中で子ども達が島ことばで伝言ゲーム等をして会場を和ませたり、島内の文化祭では島ことばによるコントをするようなユニークな企画もたくさん行いました。

 

そのほか武蔵大学(東京)にて「喜界島の言語と文化」の授業を実施。また、数年前から関西学院大学の先生方や学生さん達が喜界島の言語研究調査に訪れ、その研究報告会を催し交流も生まれています。

 

また、奄美の島々の集落で踊られている地域独特の民俗舞踊である八月踊りも言葉同様各集落で微妙に異なるのですが、これを今年は島の夏祭りで4集落の競演を企画し、実施しました。

 

河田圭輔先生と狂言「附子」の練習をする子どもたち

 

 

日頃から島ゆみたに親しんでもらえるように。
島の全停留所に島ゆみたをプラスした表示板を作ります!

 

いずれの活動も新鮮だったようでたくさんの方に喜んでいただき、手応えもかなり感じています。しかし、その反応は、子ども達はもちろん、20代〜40代の若い世代にも島ゆみたが浸透していないからこそだと実感しました。

 

単発のイベントだけではなくて、しっかりと日頃から島ゆみたに親しんでもらう必要がある。

 

そう考え、各バス停の表示板に島の言葉を入れて個性と多様性を有する「島ことばの香り」を伝えたいと準備しているのが今回の企画です。先祖が地域の特徴、誇りを表現してきた島ことばによる地名を表示板に明記することによって記憶に残してほしいと思います。

 

島のバス停は61箇所あり、これらすべてに島ゆみたによる地名とアクセント記号を表記した表示板を設置するための費用を募ります。材料費、作成費、諸経費を含め60万円ほどになります。

 

島の大事な交通手段であるバス。バス停に表記することによって島のみんながこの文字を見ることができます。それによって島ことばを日常語にしている高齢者と若い世代、あるいは旅人との交流も生まれることを期待しています。

 

走る喜界バス

 

【企画概要】

●企画詳細:標準語での地名/島ゆみたによる地名/アクセント記号/ローマ字読みの表記がある表示板を島の全停留所に設置します。

●設置時期:2020年1月末から順次着工。2020年6月末までに全停留所に設置します。

●企画主体:喜界島言語文化保存会

●協力者:喜界バス所長

 

試験的に1箇所設置したものです。さらに改良を加えた表示板を制作します。

 

 

島ゆみたこそ島の宝です。
次の世代も島に誇りを持って羽ばたいてくれるように。

 

島ゆみたは喜界島の風土や人、文化など本当に様々なものから生み出された島の宝です。

 

消えつつある島のことばによる地名を表示することによって、ほとんど共通語しか話せない若い世代、子ども達に自分の島の個性や文化を伝え、また島ことばを話せる世代にはそうした島の宝を再認識してほしい、その想いでここまで活動を続けてきました。

 

ますます国際化、ボーダレス化が進む時代に生きていく若い世代が、自分の故郷の独特の個性と文化に誇りを持って、相手の文化、言葉にも敬意をはらい、尊重し合える真の国際人になってくれればこれより嬉しいことはありません。

 

私たちはこれからも喜界島でも少子化、核家族化が進む中、島ゆみたが話せる高齢者と地域の子ども達との交流の場を増やし、高齢者の方々に指導者になっていただき、全集落で「わらび・しまゆみた狂言」などを通して、言葉の継承・保存に取り組んでまいります。

 

どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

島ゆみたでの伝言ゲーム発表の様子

 

 

「お酒、飲料は20歳を過ぎてから」

「お酒が含まれるリターンは20歳未満の方はご支援いただけません」

 

お酒が含まれるリターンは通信販売酒類小売業免許保持者である管理責任者から発送します。

 

<酒類販売管理者標識>

販売場の名所及び所在地:オーリックFC喜界店

〒891-6203  大島郡喜界町中里78

酒類販売管理者の氏名:朝崎福利

酒類販売管理研修受講年月日:令和元年6月22日

次回研修の受講期間:令和4年6月21日

研修受講団体名:奄美大島小売酒販組合

 

===

 

本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

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プロフィール

「喜界島言語文化保存会」副代表。 喜界島にルーツを持つ造形作家です。3年前に島のことばが消滅危機言語になっていることを知り、これは大変!と生島常範氏(当会代表)と「喜界島言語文化保存会」を発足させ、会員を募り活動を始めました。自宅は愛知県にありますが島に拠点を作り行ったり来たりしています。

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リターン

3,000


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お礼のお手紙とわちゃ島通信

・お礼状
・わちゃ島通信(ご支援者様のご芳名も掲載します。※希望者のみ)

わちゃ島通信は当会代表の生島が発行しているミニコミ紙です。

支援者
16人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

5,000


喜界島からのお便りをお届けコース

喜界島からのお便りをお届けコース

・お礼状
・わちゃ島通信(ご支援者様のご芳名も掲載します。※希望者のみ)
・2020年喜界島の風景カレンダー(一言しまゆみた入り)

カレンダーは島の風景写真を12枚使った旧暦・千支・島の行事入りです。好評です!

支援者
36人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

10,000


喜界島の魅力を詰めてお届けコース

喜界島の魅力を詰めてお届けコース

・お礼状
・わちゃ島通信(ご支援者様のご芳名も掲載します。※希望者のみ)
・2020年喜界島の風景カレンダー(一言しまゆみた入り)
・島産の貝のストラップ
・喜界島特産の胡麻菓子

支援者
13人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

10,000


【リターンご不要な方向け】島ゆみたを一緒に守る!

【リターンご不要な方向け】島ゆみたを一緒に守る!

・お礼状
・わちゃ島通信(ご支援者様のご芳名も掲載します。※希望者のみ)

支援者
15人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

30,000


自慢の黒糖商品を食べて・飲んで応援!コース①

自慢の黒糖商品を食べて・飲んで応援!コース①

10000円のリターンに加え、
・喜界島名産の黒砂糖2袋
・喜界島産の黒糖焼酎「朝日」1本

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

30,000


【リターンご不要な方向け】島ゆみたを一緒に守る!

【リターンご不要な方向け】島ゆみたを一緒に守る!

・お礼状
・わちゃ島通信(ご支援者様のご芳名も掲載します。※希望者のみ)

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

50,000


自慢の黒糖商品を食べて・飲んで応援!コース②

自慢の黒糖商品を食べて・飲んで応援!コース②

10000円のリターンに加え、
・喜界島名産の黒砂糖2袋
・喜界島産の黒糖焼酎「朝日」1本
・喜界島産の黒糖焼酎「喜界島」1本

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

50,000


【リターンご不要な方向け】島ゆみたを一緒に守る!

【リターンご不要な方向け】島ゆみたを一緒に守る!

・お礼状
・わちゃ島通信(ご支援者様のご芳名も掲載します。※希望者のみ)

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

100,000


喜界島の贅沢を満喫コース!

喜界島の贅沢を満喫コース!

10000円のリターンに加え、
・喜界島名産の黒砂糖2袋
・喜界島産の黒糖焼酎「壱乃醸朝日」1本
・喜界島産の黒糖焼酎「三年寝太蔵」1本
・喜界バスの1日乗車券(ご希望者様のみ)
・民俗舞踊の八月踊りの体験(ご希望者様のみ)

※プロジェクト達成後、お越しの日時など別途に調整のご連絡を差し上げます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

100,000


【リターンご不要な方向け】島ゆみたを一緒に守る!

【リターンご不要な方向け】島ゆみたを一緒に守る!

・お礼状
・わちゃ島通信(ご支援者様のご芳名も掲載します。※希望者のみ)

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年2月

プロフィール

「喜界島言語文化保存会」副代表。 喜界島にルーツを持つ造形作家です。3年前に島のことばが消滅危機言語になっていることを知り、これは大変!と生島常範氏(当会代表)と「喜界島言語文化保存会」を発足させ、会員を募り活動を始めました。自宅は愛知県にありますが島に拠点を作り行ったり来たりしています。

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