里親家庭で暮らす子ども達と、リフレッシュキャンプを開催したい

 

こんにちは、タッキーこと田北雅裕です。左の変な人ではなく、カメラを構えてる方です。

 

キャンプでは、毎回「オモイデ写真隊」として参加しています。

 

「オモイデ写真隊」の役割は、子どもたちと一緒に遊び、過ごし、同じ目線で写真を撮ること。そして最終日には、（徹夜を経て）編集したムービーの上映会を開催します。

 

子どもとしばらく離れて過ごした里親さんたちは、写真を通して子どもたちの日々を目の当たりにします。生き生きと駆け回る姿やボランティアスタッフと打ち解けている様子の中には、はじめて見せる表情も少なくないそうです。

 

上映会だけではありません。お気に入りの写真をあつめて、家族ごとに「オモイデ新聞（アルバム）」もつくります。キャンプで印象に残った出来事を家族で振り返りながら、「家族写真」とともに持ち帰ってもらいます。

 

ぼくら写真隊は、記憶に残る写真を撮りたいという思いもあるけれど、それ以上に写真を持ち帰ってもらうことに、大きな意味を感じています。

 

年月を経たあと、誰かとともに写真を見返し、思い出を語らう時間があるかもしれません。そうして訪れるであろう未来に、おだやかな家族の風景を重ねるのです。

 

キャンプを通したかけがえがない出来事は、里親さんや子どもたちだけでなく、ボランティアスタッフであるぼくにも訪れています。

 

子どもたちやスタッフにとって、ぼくは「タッキー」=「カメラマンのおっちゃん」です。

 

ある里親さんのお家に遊びに行くと「タッキー、今日はカメラないと？」と子どもたちが聞いてきます。キャンプを通して出会った子が、後に大学の授業でぼくと出会って（互いに）驚く、ということもありました。

 

普段の出会いであれば、大学教員の…とか、○○の理事の…という「肩書き」が先立ちます。でもキャンプではそれがありません。本名も伝えず、タッキーで出会い、タッキーで別れていきます。

 

ぼくらはいつの間にか「肩書き」に頼りながら、暮らすようになりました。子どもの頃は、そうではなかったのに。
リフレッシュキャンプで出会いを繰り返す中で、改めて痛感しています。

 

里親さんや子どもだけではなく、ぼくもキャンプでリフレッシュしています。そして机の隣りにはいつも、子どもたちの写真があります。

 

今年もキャンプがはじまります。「タッキー、ひさしぶりー」と言いながら、いつものように、みんなと顔を合わせることになるのでしょう。

 

気付いたら、大きな家族のようになっていました。みなさんにも、その一員になってもらいたいと、おもうのです。

              　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　オモイデ写真隊リーダー　タッキー

 

 

最終日、子どもたちが撮った写真の表彰式もあります