支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 42人
- 募集終了日
- 2014年7月4日
色覚バリアフリー
こんにちは。LPixelの湖城です。
今回から画像処理に関する情報発信として
1. 色覚バリアフリー
2. ノイズ軽減について
3. 2値化処理について
の紹介をします。今日はイメージングに携る人でも意外と知らない、色覚バリアフリーについて説明します。
皆さんの中には論文を書いた経験や、学会で研究発表をした経験があるかもしれません。
自分で発表した経験が無くても、見たり聞いたりした方は多いと思います。
その時、下図のような画像を見た経験な無いでしょうか?
この画像は、動物細胞に含まれるタンパク質Aを赤色、タンパク質Bをミドリ色の疑似カラーで表示しています。右端は合成画像で、タンパク質AとBが同じ場所に存在する場合、赤とミドリが混ざり黄色に見えます。
(多くの人にとって)赤色とミドリ色、黄色は 比較的視認性に優れるため、画像を合成する場合、赤色とミドリ色が好んで使われる場合が多いです。
しかし、
「色覚異常の方は、日本人男性では20人に1人、女性では、500人に1人程度といわれており、100人程度の聴衆がいれば、必ずといっていいほど色覚異常の方が含まれる計算になります」
(伝わるデザイン | 研究発表のユニバーサルデザイン http://tsutawarudesign.web.fc2.com/miyasuku3.html より引用)
つまり、色の組み合せに注意しないと、大事な学会発表、大事な論文のデータを適切に伝えれられない可能性があるのです。
実際に、色覚異常の方は、下図のように見えるらしいです。
(色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法 http://www.nig.ac.jp/color/#hajimeni より引用)
赤色とミドリ色の組み合せでは、色覚異常の方は認識し辛いことがわかります。
従って、疑似カラーの合成は色覚異常の方に配慮した配色を心掛ける必要があります。
よく使用される配色は「マゼンタ」と「ミドリ色」です。
実際、生物分野でよく見る黒背景の画像だと、マゼンタの方が視認性に優れています。
また、下図のように、色覚異常の方でもマゼンタとミドリ色なら判別しやすいです。
(色盲の人にもわかるバリアフリープレゼンテーション法 http://www.nig.ac.jp/color/#hajimeni より引用)
従って、冒頭の顕微鏡画像は下図のように示すのが望ましいです。
赤色とミドリ色の組み合わせと比較しても、視認性に遜色はありません。
また、マゼンタとミドリ色が同じ場所にあると「白」色に見えます。
以下のように、単色をモノクロで示す場合も有効です。
やはり、黒背景に白色は視認性が高いため、筆者はこのように示す場合が多いです。
<まとめ>
色覚異常の方に配慮した配色、「マゼンタ」と「緑色」をご紹介しました。
次回は、画像に含まれるノイズの効果的な軽減方法をご紹介します。
リターン
3,000円
1)サンクスレター
2)オンライン版の謝辞欄にご芳名を記載
- 支援者
- 15人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
1)、2)に加えて、
3)LPixelロゴ入りボールペン
4)LPixelロゴ入りポロシャツ
- 支援者
- 18人
- 在庫数
- 制限なし
30,000円
1)〜 4)に加えて、
5)LPixel入り東大ワイン(赤)
ボトルにご芳名及び
メッセージを彫刻させていただきます。
- 支援者
- 9人
- 在庫数
- 制限なし
50,000円
1)〜 5)に加えて、
6)個別報告会にご招待
研究の現場で最新の機器を用いた
画像診断体験プログラムもご用意しております。
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 10
100,000円
1)〜 6)に加えて、
7)会食にご招待。
【場所】東大本郷キャンパス内のフランスレストラン
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 13