マドレ式対話メソッドを次世代へ8386人と育てた10年の知見
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支援総額

4,447,500

目標金額 3,000,000円

支援者
394人
募集終了日
2019年6月13日

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2019年05月26日 08:00

自分のために誰かの話を聴くんじゃなくって。(櫻井由美子さん)

こんにちは、櫻井由美子です。

2017年、第9期NECワーキングマザーサロン北海道チームの進行役をさせて頂きました。

マドレボニータ正会員で、北海道北見市を中心に活動中のマドレ・オホーツクのメンバーでもあります。

現在は専業主婦で、夫と3歳の娘と3人家族です。

今日は、進行役になるための研修を受けてわたしが感じたことを書きたいと思います。

 

 

ひとの話を聴く。

ただそれだけのことなのに、むずかしい。

わたしが進行役になるための研修の中で出された課題に取り組む中で1番に感じたのは、そのことでした。

 

まるで呼吸するときのように、なにも考えずなにも意識せずにいたらふつうに出来るのに、ちゃんと吐ききれているだろうかとか、ちゃんと深く吸えているだろうかとか、何秒吸って何秒吐いてとか考えだすとなんだかぎこちなくなって急に難しいことのように感じてくるのと似ている感覚でした。

 

NECワーキングマザーサロンという少人数制ワークショップの進行役をつとめるための事前課題には、司会進行をするためにセリフを叩きこむという部分ももちろんありましたが、それに加えてもう一つ、ひとの話を聴けるようになるための課題も大きなウェイトを占めていました。

 

「話を聴く」ということはあまりにも当たり前過ぎて、家でも学校でも習ったことがありませんでした。

そもそも話を聴くことを学ぶ必要なんてあるの?

そんな風にも思っていました。

だってみんなそんなの習わなくたってふつうに話したり聴いたりしている。わたしだってそんなこと意識せずに生活できている。わたしは大丈夫。ちゃんと聴けてる。

 

そんな風に始まった研修で、わたしは打ちのめされました。

 

ひとの話を聴いているときに自分の中でどんなことが起こっているかを自覚する、という課題がまず出されました。やることは単純です。研修担当者が数分間とりとめのない話をする動画を見て、ただただその話を聴いて、そのときに自分の中で聞こえてくる声や湧いてくる感情に意識を向ける。そしてそれをメモする。

 

動画をスタートさせます。

「ん? 今のはどういうことだろう?」

「今ちょっときこえなかったな。何の話だろう?」

「あー、うんうん。そういうのあるよね。もしわたしがそこにいたら、どうしてただろうなー。わたしならこうしてたかなぁ。いやでもどうだろうなぁー」

「んー……まぁそうはいってもそういう風に言うひとの気持ちもわからなくもないよなー」

 

わたしの頭の中にはいつのまにか、相手の話ではなく自分の声がエンドレスで流れていました。

わたしは相手が話している間ずっと自分のことばかり考えて、相手の話なんて全然聴けていませんでした。

 

 

「ひとの話を聴く」って、どういうことなんだろう?

そのときからわたしは真剣にこのことを考え始めました。

 

批判も判断もせず、ただ「そうなんだね」と受けとめる。

「ひとの話を聴く」ということの意味を、わたしはそんな風に理解しました。

 

でも、それって言うほど簡単ではありませんでした。

 

たとえば自分の中に罪悪感があるとき。そこを刺激されるような話が出てきたら、ものすごく心がザワザワして、相手の話なんてそっちのけで自分のザワザワに目が行ってしまう。

自分の価値観とまったく違う価値観をもつひとの話や、まったく共感出来ない話が出てきたとき。反射的に「それはないわー」とジャッジしている自分に気づく。

相手が落ち込んでいるとき。つい、すぐに元気になってほしい、笑顔になってほしいと思ってしまう。どうにかしてあげなくちゃと思ってしまう。

 

ザワザワしてしまう自分も、それはないわと相手を否定してしまう自分も、相手を助けてあげたいと思う自分も、それはもう反射的に出てくるものだから仕方ない。そう思わないようにしようとしても、思ってしまうものは仕方ない。

大事なのはそんな自分に気がついて、その自分をいったん脇に置く。そして相手に向き合う、ということ。

そんなことも、研修の中で学びました。

 

自分を脇に置く。

それもまた、簡単なことではありません。

脇に置くって、何? どうやってやればいいの? どうしたらいいの?

 

ただただ「そうなんだね」「あなたはそう思うんだね」「あなたはそう感じているんだね」と受けとめる。そんな風に言われたけれど、それもまたよく分からない。

 

毎日毎日、聴く練習をしました。お願いをして、話を聴かせてもらいました。

聴くたびに、自分の中にいろんなモノが湧いてきて、湧いてくるたびにそれをメモしていきました。

繰り返していくと、話を聴きながらいろんなことを考えたり感じたりしている自分に加えて、そんな自分を眺めながら「あー、わたし話を聴きながらこんなこと考えてるのか」と客観視している自分がいつの間にかいることに気がつきました。

もしかしたらこれが「自分を脇に置く」ということなのかもしれない。そんなことを思いました。

 

いったん脇に置いた自分は、あとで丁寧に扱う。それも研修で学んだ大事なことの中のひとつです。

わたしがあの話を聴いてザワザワしたのはなんでだろう?

どうしてあの話を聴いてあの出来事を思い出したんだろう?

誰かの話を聴いているそのときには脇に置いた自分のあれこれを、ひとつひとつすくい上げて見ていく。

必要だと思えば誰かにお願いして、自分の話を聴いてもらう時間を持ちました。

こんな風に自分を取扱う時間があると分かっているからこそ、誰かの話を聴いている場面では、安心して目の前にいる相手の話に集中出来るんだと感じました。

 

 

進行役研修を受けるまでのわたしは、自分のために誰かの話を聴いていました。というか、誰かの話をきっかけにして湧いてきた自分の声を聴いていた、というのが本当のところだったと思います。

 

話をしてくれているその誰かのために話を聴く。

ごく当たり前のことが、40歳を目前にして、聴くことを学んで、何度も何度も練習して初めて腹に落ちました。

 

そこまで腹落ちしてもなお、実践出来ているかどうかはまた別。

特に自分に近い相手の話を聴いているときほど、自分を脇に置くことはむずかしいと感じています。

それでも、話を聴けていない自分を残念に思うと同時に、それを自覚出来ていることがうれしくもあります。


 

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