プロジェクト概要

地域の経済的自立と住民同士の交流
薪ボイラーの普及で地域は再生されていきます
 

 皆様、はじめまして。岐阜県のNPO法人地域再生機構 理事の森大顕と申します。 私が住む岐阜県は清流の国といわれ、水と森の資源に恵まれています。私達は、その資源を小水力発電や薪利用などに利用し、水と森林を使った自然エネルギーを地域に導入することで山村地域の再生に取り組んでいます。

 

地域再生の切り札「薪ボイラー」の普及を目指し
欧州へ旅立つ私たちにお力を貸していただけないでしょうか?

 

 取組みの一環として、私は仲間の木の駅アドバイザーである丹羽健司氏とともに「チェーンソーと軽トラで晩酌を!」を合言葉に間伐材を地域通貨で買い取る「木の駅プロジェクト」を全国各地で立ち上げるお手伝いをしています。
 私は、その中で薪ボイラーで間伐材を地産池焼する仕組みを担当しています。しかし、普及し始めの日本では薪ボイラーの情報は少なく、安心して使えません。そこで「薪ボイラー先進国」の欧州を訪問し、薪ボイラーの普及に必要な情報、有望な機種の輸入をしようと思い、このプロジェクトをはじめました。

 

日本中で森林が棄てられ、地域が消えようとしています。

 現在、日本で2週間に1つ以上の集落が消えていることをご存知ですか?
木材の低迷から森林の整備がされず、放置される山が多くなっているのです。放置された山林は土砂災害の発生原因になっており、山間地の住民だけではなく下流の都市にも関わる問題となっています。さらに、森のある地域では、雇用を維持できず、若者が地域を出ていき、商店や公共交通などの生活基盤が失われ、地域そのものが存続の危機に晒されています。 

 

手入れがされず荒れてしまった森林と取り残された山里

 

 

私は、大学時代からこのような山村地域の方にお世話になり、育ててもらいました。そして、その土地を愛し、地に足をつけて住んでいる方々が好きです。私たちの世代にはできない生き方、身の立て方を本当にまぶしく感じることもあります。しかし、このままでは、そんな山村の多くが消えてしまうという危機感を持っています。そんな地域の方の想いに少しでも報いたいと思い、木の駅プロジェクトに取り組み始めました。

 

自治と地域コミュニティを再生する木の駅プロジェクト

愛知県東栄町の木の駅プロジェクトに出荷する軽トラの行列


  木の駅プロジェクトは2009年岐阜県恵那市で誕生し、全国の共通する悩みを抱えた地域に急速に広がっています。この仕組みは、出荷登録者が軽トラ1台に間伐材を出荷すると、地元商店だけで利用できる地域通貨(約3,000円(=約6,000円/t))が支払われるものです。このプロジェクトに関わっている人たちは、現状を何とかしたい!と立ち上がった各地域の山主や商店、Iターンなどの人たちです。この木の駅プロジェクトを通し、地域のことを自分たちで決める「自治」の場が生まれ、さらに、今まであまり関わりあう事のなかった、山主や商店の人々が仲間になり始めました。このように木の駅は森林整備と地域通貨による仕組みに止まらず、自治と地域コミュニティを再生する仕組みとして今注目されています。

 

薪ボイラーでエネルギーを地産地焼して、地域をさらに元気に!

 これまで木の駅に集められた間伐材は、製紙用のチップ材として販売されてきましたが、価格は低いものでした。そのため、間伐材を温泉施設の薪ボイラーで利用する取組みが始まっています。 これにより、地域の外に出て行くお金が地域で循環し、地域の活性化を促し、就業機会をつくることができます。また、全国には冷泉を沸かしている温泉施設が多くあります。ここでは年間に数百万円から千数百万円の灯油や重油が使われているのです。これを仮に地域の木でつくった薪で焚くことができれば、数百万円から千数百万円の地域通貨が循環することになり、経済効果はこの額の数倍になる可能性もあります。間伐材をエネルギーとして利用できると、地域をもっと元気にできるのです。

私たちが導入した薪ボイラー

 

森と地域の再生の切り札
薪ボイラーを安心して使うためには、
地域の人々が正しい情報を得て、使いこなすことが大切です。

しかし、薪ボイラーを安心して使うには、まだまだ情報が足りないのが現状です。私たちも温泉施設への導入を試みましたが、手探りで改善を重ねてやっと成果が出てきたところです。今後、薪ボイラーを入れる地域が同じ失敗を繰り返さないために、専門家やメーカーしか知らなかった薪ボイラーの情報をみんなで分かち合い、使いこなすことが大切だと考えます。

 

温泉施設の薪ボイラーの配管を手探りで調べる

 

答えは薪ボイラー先進国欧州にしかありません。
現地で自分の目で見て、耳で聞き、掴んだ情報を配信したい。

 私達は、国内で使用できる薪ボイラーのほぼすべての機種の導入現場を回りましたが、どこも何らかの問題を抱えているようでした。そこで私達は、無数の薪ボイラーが当たり前に運用されている「薪ボイラー先進国」の欧州を訪問し、ありのままを逐一レポートすることで、地域で取り組もうとしている人たちに正しい情報を配信したいと思っています。

 

薪ボイラーを廉価で安心して導入できる仕組みづくりを行いたい。

 さらに、この欧州訪問は有望な薪ボイラーを探す旅でもあります。次年度以降は、探し当てた薪ボイラーを輸入し、安心して廉価で輸入できる仕組みをプロジェクトに賛同していただいた「森の仲間」の皆様と一緒になって考えていきたいと思います。日本全国に薪ボイラーが普及し、当たり前のように使われ、日本中の森と山村が持続可能な地域になることが私の夢です。

 

いっちょ力になってやるか!!という方は、「森の仲間」になってください。

森の仲間集まれ! 

 昔から旅は道連れ、世は情け!と申します。森と地域を元気にしたい皆様!欧州珍道中を粋に感じていただける皆様!「森の仲間」に加わって一肌脱いでいただけないでしょうか。皆様のご参加を心からお待ちしております。どうぞよろしくお願いします。

 

新米バイヤー欧州珍道中について

 今回の訪問地はドイツ、スイス、オーストリアです。これらの国々では薪ボイラーが数万台動いており、薪の製造が林業の下支えや農家の副業になっています。さらに機械の技術水準も非常に高く、製造やメンテナンスの地域産業が成り立っています。
さらに、これらの国々は、薪ボイラーだけでなく、自然エネルギーや林業の先進地でもあります。このため、薪ボイラーメーカーや導入現場だけではなく、薪ボイラーが当たり前に使われる背景も掴みたいと考えています。例えば、林業や自然エネルギー政策、薪流通の現場、太陽熱などとのハイブリッドでうまく熱を使う技術やノウハウなどです。
 

平成25年1月21日から2月7日まで、各地を巡り、動画・写真ありの「新米バイヤー珍道中日記」を通じて、体験していただきたいと考えています。

①薪ボイラーメーカー
 -GILLES社、HARGASSNER社(オーストリア)
②薪ボイラーの運用現場(5~10件)
 -10年以上使われている薪ボイラーや太陽熱温水器とハイブリッドになっている事例は国内にはありません。
③薪製造現場と機械メーカー
 -先進地ならではの目からうろこのいい方法やおもしろい機械が飛び出してくるかもしれません。
④薪ボイラーの配管システム設計会社
 -配管設計はバイオマスボイラーの導入成否の鍵を握ります。
⑤専門家からの助言
 -木質バイオマスだけでなく森林やエネルギー政策の専門家より助言をもらいます。
⑥その他
 -文化芸術、町並み、食など、中央ヨーロッパの今をお伝えします。
 

当たり前に利用される薪ボイラーの運用現場

 

推薦の言葉 澁澤寿一氏

 3.11 以降、地域の重要性が声高に叫ばれています。薪は一見古臭く思われるかもしれませんが、地域でエネルギーを自給するため、地域の経済的自立を促すことができ、手作り・手渡しで運ばれるため、地域の関係性を結い直すことができ、地域で価格を決定できる小さな市場を生み出すため、自治を育むことができます。この地域の自治・自立へ繋がり、さらには持続可能な地域を拓く薪ボイラーの普及に期待します。

 

推薦者 澁澤寿一氏

 


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