目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト
目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト 2枚目
目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト
目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト 2枚目

支援総額

2,182,000

目標金額 1,700,000円

支援者
182人
募集終了日
2023年10月22日

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2023年09月29日 08:00

漁師さんがマナティーを守る理由

マナティー研究所は、現地NGOのAMMCOと協力して、カメルーンに暮らす絶滅危惧種マナティーの保全活動と環境教育をおこなっています。

 

今回は、カメルーンの漁師さんがマナティーを守る理由について、ご紹介します。

 

 

関連情報:マナティーの保全は何の役に立つ?

 

 

前回、マナティーの保全は、彼らの暮らす生息地を全体的に保全することにつながる、とご紹介しました。その理由は、マナティーが草食性で、広い生息地を利用しているから、です。

 

マナティーのような生きものをアンブレラ種といい、広域的な生物多様性の指標となっています。

アンブレラ種(傘種)とは、特定の生息環境を、広い面積必要とする生きもののことです。そのため、その種を保全することが、他の多くの種の保全につながると考えられています。

 

また、マナティーが増えれば、お魚の数も増えるでしょう、とご紹介しました。マナティーを含む地球上の生きものは複雑な繋がりを持っています。マナティーは水中で他の生物の栄養源になっています。

 

他にも、マナティーはたくさんの植物を食べるので、植物分布のコントロールの役割があると思われます。私たちにはまだわかっていない、生態系でのさまざまな役割をもっているでしょう。

 

そうした繋がりを想像して考えてみると、マナティーの増加が、水域の栄養に貢献し、プランクトン、小魚、大型魚の増加…へとつながっていると想像できます。

 

オッサ湖の岸辺から

 

漁師にとってのマナティー

活動地のオッサ湖は、サナガ川沿いにある大きな湖です。こうした湖や川では、漁業が盛んに行われています。

 

漁師さんたちは、小型ボートで、魚網を使って魚を捕まえています。そんな中、体の大きなマナティーが漁網に混獲することがあり、網を壊して逃げることも。

 

NGO団体AMMCOの調査によると、壊れた漁網の修理代*として、漁師さんの年収の12%もかかっていると報告されています!

 

そのため、漁師さんの中には、マナティーを害獣と考えて、見つけたら補殺する、という人たちもいます。もともと、アフリカ地域ではマナティーの肉を食べていたこともあり、補殺したら食用にしているそうです。

 

また、体の大きなマナティーは網を壊して逃げることがありますが、小さな子マナティーは逃げられず、溺死してしまいます。

 

こうした混獲、補殺、食肉目的の密猟などが、アフリカマナティーの数を減らす原因にもなっています。

 

 

オッサ湖に捨てられていた漁網

 

 

マナティーを守る利点

マナティーの保全への協力を得るためには、

 

マナティーの保全が、漁師さんたちにとっても良いこと

 

これをわかってもらう必要があります。そこで、AMMCOは、環境教育を漁師さんや村の若者〜大人まで対象に実施しています。

 

マナティーは草食性で、まれに魚などを食べている可能性があること

 

ほ乳類で、1回に子供を1頭しか産まないこと(まれに双子)

 

生息数は大きく減っていて、このままだと絶滅してしまうこと

 

 

マナティーはどんな動物で、どんな状況にあるのか、正しい情報を伝えています。

そして、最初に説明した生物多様性の目線から、マナティーを守ることでお魚の数が増える、ことを伝えています。

 

 

村での環境教育の様子(AMMCO提供)

 

 

マナティーが地域経済に貢献

 

アフリカマナティーの保全活動を始めて以降、オッサ湖の知名度は高くなっています。

 

国内のテレビ取材、ニュース、ウェブ記事だけでなく、CNN放送national geographic、など、世界各国のメディアでオッサ湖のマナティーが注目されています。

 

もともと観光客の少ない地域ですが、こうしたニュースを見て現地に研修にくる人たちもいます。

そこで、私たちはAMMCOと協力して、エコツアーの実施をすすめています。

 

まだ準備段階ですが、今回のクラウドファンディングのリターンとして、「現地ガイド」をご案内しております!保全活動について関心のある方は、この機会にぜひご参加お待ちしております。

 

このように、都市部から離れたディザンゲが世界に注目され、環境問題に関心の高い外国人観光客も来るようになりました。地域の人たちにはマナティーが観光資源として期待できる、と理解されつつあります。

 

エコツアー実施の様子(AMMCO提供)

 

 

マナティーの保全をすることで、湖や川の環境がよくなり、とれる魚の数も増え、マナティーを観光資源にすることもできる。

 

このように、「マナティーを守る理由」を伝えて、漁師さんたちや地域の人たちの協力を得ています。

 

 

ちなみに、子供たちは、純粋にマナティーに憧れを持ったり、可愛い印象を持ったりして、マナティーを好きだ、という子が多くなっています。

彼らが大人になったとき、マナティーと共に生きる選択をしてくれることを願って、環境教育を継続しています。

 

 

<教材紹介>

 

無料配布中のマンガ冊子でアフリカマナティーを紹介しています

アフリカマナティーってどんなどうぶつ?

 

 

リターン

3,000+システム利用料


リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

グッズ等をお届けしない分、いただくご支援をできるだけ多く現地での活動や環境教育の実施のために大切に使わせていただくコースです。

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

5,000+システム利用料


マナティーと一緒コース

マナティーと一緒コース

繁田穂波(水棲生物画家)氏によるオリジナルイラストをつかったグッズです。

・繁田穂波デザインのステッカー
・繁田穂波デザインのポストカード

カメルーン在住のイラストレーター(Annick MHT)によるイラストをつかった
・オリジナルデザインのデスクトップ画像

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
6
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

3,000+システム利用料


リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

グッズ等をお届けしない分、いただくご支援をできるだけ多く現地での活動や環境教育の実施のために大切に使わせていただくコースです。

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

5,000+システム利用料


マナティーと一緒コース

マナティーと一緒コース

繁田穂波(水棲生物画家)氏によるオリジナルイラストをつかったグッズです。

・繁田穂波デザインのステッカー
・繁田穂波デザインのポストカード

カメルーン在住のイラストレーター(Annick MHT)によるイラストをつかった
・オリジナルデザインのデスクトップ画像

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
6
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月
1 ~ 1/ 31


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