こんにちは。桐朋学園大学ヴァイオリン科の、出崎夏菜です。
私はこのMECPで2015年、Different Trainsを演奏しました。

 

私は、どんな大きな出来事も、それをニュースで知った時ではなく、それが自分の日常を変えた時、初めて自分にとって本当に大きな出来事となると考えています。


でも、多くの人にとって、遠く時を隔て、海も隔てた場所で起きた出来事が、今ある自分の生活を変えることは少ないと思うのです。

自分の仕事だって、悩みだってあるけれど、誰かが苦しんでいる事を自分も考えたいと思う。この曲はきっと、そういう人のためにあります。

 

2年前にこの曲を演奏した時私に伝わったものは、決してホロコーストの本当の痛みや悲惨さではないけれど、今も思い出せる記憶になるだけの何かでした。

 

何故日本の音大生が9.11、ホロコーストを伝えるのか。

それはこの曲が、テロや戦争があった所から離れていればいるほど、必要になる曲だからです。

 

この公演をすることで、ホールから帰った後にも「頭のどこかに引っかかっている」感覚がお客様の中に残ると信じています。