こんにちは。こちらのページにお訪ねいただきありがとうございます。

本日のメッセージリレーは、Music Explorer Concert Project副代表、湯浅江美子が担当いたします。

 

MECPの活動の基となっている「心のつながり」という言葉があります。

皆さまならこの言葉にどういった意味を持たせますか?

 

私の思う「心のつながり」とは、或る音楽を聴いた人々が一様に口を揃えて「悲しいね」「そうだね」と言うことではなく、

「悲しいね」「この類の悲しさを自分もこの間経験したな」「悲しみを繰り返さないためにどうするべきなのだろう」「自分には悲しくは聞こえないが他の人はどうして悲しいと感じるのだろう」と、それぞれに多方面から考えることです。

 

音楽は国や言語の壁を越える、というよく聞かれる言葉がありますが、私の考える「心のつながり」はそれとは異なります。

むしろ、壁を越えられるかはさほど重要ではなく、現代に必要なのは壁の向こう側にある「心」を知って、壁ごと認め合うことなのではないかと思っています。

 

私は「WTC 9/11」を初めて聴いたとき、真っ先に当時の状況について調べようと思いました。

ある人は他のテロ事件について思い出すかもしれませんし、 ある人は9.11を題材とした他の作品を探してみようと思いつくかもしれません。

 

会場全体が一つのテーマ(音楽)を共有し、それに対して各々が各々のやり方で真正面から対峙し、理解しようとする。

それは会場全体の「心のつながり」にもなりますし、そのテーマ(音楽)の題材となった人や場所などに思いを馳せる「心のつながり」にもなります。

このプロジェクトがそういった場の一つとなれれば、音楽を通して社会と関わっていく身としてこんなに意義深いことはありません。

 

MECPは明日7月13日から8日間、東北を訪れます。

今回で8回目となる訪問です。演奏を聴いてくださる皆さまが色々なことを考えて、そしてまたその考えを他の人と共有していく、

それと同時に、私達も東北の皆さまから多くの気づきを得て、それを東京で共有していく、

そんな風に、私達の音楽を社会に於ける「心のつながり」のきっかけとしていけたらと思っております。

 

このプロジェクトに関心を持ってくださったこと、拙文を最後までお読み頂きましたこと、ありがとうございました。

引き続き温かいご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。