ライチョウ保護団体への寄付完了のご報告
2024年7月29日から9月26日に実施したミライチョウプロジェクトのクラウドファンディングでは985人、28社の皆さまから多くのご支援をいただきました。たくさんのご支援、また多くの応援メッセージをいただき、誠にありがとうございました。
いただいたご支援からクラウドファンディングの手数料(406万円)、返礼品購入・発送にかかる経費(265万円)、情報発信費用・イベント経費(575万円)などを差し引き、600万円(※)をライチョウ保護活動に関わる団体へ寄付しました。12月12日に長野市の中村浩志氏の研究所で2団体に目録を手渡し、皆さまからお寄せいただいたライチョウに対する温かい思いを伝えさせていただきました。
新聞記事→ https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024121300120
【寄付先・使途予定】
●公益社団法人日本動物園水族館協会・JAZA(ライチョウ基金を通じての寄付)300万円寄付
・乗鞍岳での野生の雄ライチョウからの人工採精のための備品購入費
・木曽駒ケ岳での飼育ライチョウ放鳥事業のための人件費
・ライチョウ飼育のため動物園で使用する備品購入費
※ライチョウ基金を通じて2025年度にJAZAに助成金として支給され、ライチョウ保護活動に執行されます。
●一般財団法人中村浩志国際鳥類研究所 300万円寄付
・中央アルプスでのライチョウ追跡調査と保護活動のための備品購入
・中央アルプスでケージ保護した雛と動物園から野生復帰した個体の追跡調査費
・南アルプス仙丈岳、北アルプス乗鞍岳、火打山におけるなわばりと生息個体の継続調査費
お渡しした支援金がどのようなライチョウ保護活動に活用されたかなどは引き続き活動報告に投稿させていただく予定です。
※クラウドファンディングの当初計画では集まった総支援の20%を寄付に充てる計画でしたが、想定以上のご支援をいただいたため、およそ33%を寄付に充てることといたしました。
【情報発信・イベント実施】
・7月30日 信濃毎日新聞特集掲載
・8月8日 ライチョウ観察会開催(大町山岳博物館)
・8月10日 講演会・トークイベント開催(信毎メディアガーデン)
・8月23日 信濃毎日新聞特集掲載
・8月28日 人気登山YouTuberトークイベント開催(白馬八方尾根うさぎ平テラス)
・8月31日 信濃毎日新聞特集掲載
・9月21日 信濃毎日新聞特集掲載
・12月21日 信濃毎日新聞特集掲載


また、グッズ支援コースでご支援いただいた方への発送はすべて完了しております。万が一、まだお手元に届いていないなど不備がありましたら、ご連絡いただきますようお願いいたします。
長野県の県鳥であり、国の特別天然記念物でもあるライチョウは地球温暖化による環境の変化などが原因で個体数が減り、絶滅危惧IB類として評価されています。
ライチョウが今後も生息していくためには、ライチョウだけを考えるのではなく、豊かな山の自然全体を守っていく必要があります。
多くの皆さんが自然環境についてもっとよく知り、自分たちの生活にも深く関係があることだと自分ごととして考えられるようにという思いをプロジェクト名に込め、たくさんの関心を集められるクラウドファンディングに挑戦しました。
新聞社が実施するプロジェクトということでどれほどのご支援をいただけるか不安を抱えながらのスタートではありましたが、私たちの想像を超える長野県内外の多くの方からご支援をいただき、「ライチョウや信州の自然環境を取り巻く現状や課題を広く伝える」という役割を少しでも果たすことができたと感じております。
将来もライチョウが信州の豊かな山の自然とともに生き続けるためには、国や自治体に任せるだけではなく、民間主導による保全への取り組みも欠かせないでしょう。ミライチョウプロジェクトでは、今後もライチョウ保全に関わる取り組みや情報発信を継続していく予定です。
最後に本プロジェクトにさまざまな側面からご協力いただいた皆さまにあらためまして心より感謝申し上げます。

2024年12月
信濃毎日新聞社 ミライチョウプロジェクト























