プロジェクト概要

— 東日本大震災から7年 —

「森里海」の「森」からできること、南三陸町復興のその先へ。

 

 

 

 

南三陸杉普及のためフレームをつくり、
震災7年目の写真展を開催したい。

 

皆さま、こんにちは。フォトグラファーの大槻真巳(おおつきまみ)です。

 

生まれも育ちも宮城県の私は、2011年3月11日、東日本大震災が起こった時も仙台で仕事をしていました。そして震災後すぐ、父が病気で他界しました。我が家は内陸で家も無事でしたので葬儀を出すことができ、笑顔の父の遺影も用意することが出来ました。大切な人の写真が残っているということはこんなにも有難く幸せなことなのだと、身を持って知りました。

 

写真の持つチカラを信じて、日々活動しております。

 

フォトグラファー/大槻真巳


そして、震災7年目の写真展を一緒に開くのが、「南三陸森林管理協議会」です。


この協議会は、地元に根付いて林業を営む株式会社佐久が旗振り役となって組織されました。メンバーは、南三陸町の他の2社と、行政です。行政が参加することで町ぐるみで、「林業」のあるべき姿や発展について取り組んでおり、2015年10月8日、南三陸森林管理協議会はFSC認証を取得しました。

 

これにより国際基準で環境・社会・経済の便益に適い、きちんと森林管理をしている証明を受けたことになります。
 

協議会、さらに今回の写真展プロジェクトの一員でもある、株式会社佐久専務取締役の佐藤太一さんは、こう話します。

 

「株式会社佐久は、南三陸町で1700年代に渡り林業を営んでいます。震災時には代表の自宅、及び所有する不動産物件のほとんどを喪失。残った「山」の価値を改めて重んじています。


これまでの林業は、生態系のこと、労働環境のことなどをきちんと考えているとは言えない環境でした。そうした様々な要因を第三者機関としてきちんと審査してくれるFSCによる認証は必要で、価値のあるモノにはきちんとした価値を見いだすフェアトレードの考え方がこれからの林業を変えていくでしょうし、新しい林業のカタチを南三陸から始めてきたい、そう思っています。」

 

佐久の杉林にて。山で働く男たち。

 

 

丁寧に均等に間伐された杉林は、空や奥が見渡せ、太陽の光を存分に浴びた杉は真っ直ぐ、立派に成長します。

 

 

南三陸町の未来へ向けて歩みを進める人々の想いを、
写真を通して日本中、世界中へ届けます

 

震災後、当時勤めていたウェディングフォトカンパニーにて、津波で結婚写真を失った方々へ、無償で写真撮影をさせていただく「スマイルアゲイン」というプロジェクトを企画し、ボランティア活動をしていました。その開催場所となったのが南三陸町です。

 

いつかまた南三陸町を訪れたいと思っていた矢先、TVでインタビューを受けていた株式会社佐久の佐藤太一さんを偶然発見し、直感で、すぐに太一さんへコンタクトを取りました。

 

というのも、震災後、仙台を離れ東京でフォトグラファーとして活動していた私は、

「オリジナルで、ストーリーのあるフォトフレーム」を作りたいとずっと考えていました。すぐに太一さんへコンタクトを取り、南三陸杉を使用したフォトフレーム開発が始まりました。

 

南三陸町で1700年代続く林業を営む株式会社佐久・専務取締役/佐藤太一(向かって右側が佐久の杉林)

 


震災から7年目を迎えようとしている今、太一さんや、YES工房/大森さんからお話を伺うと以下のことが分かりました。

 

・外部からの支援だけに頼らず、自発的なオリジナルの商品開発などをこれからもっと盛んに取り組もうとしている。

 

・また、南三陸町の杉材は国際認証を受けた非常に優良な杉材であり、水産業のイメージが強い南三陸町だが、林業もまた町の主要産業の一つである。

 

・ワークショップやイベントなど、楽しく真面目にその認知拡大・発展に尽力されている。


こうした南三陸町の未来へ向けて発展に取り組む人々の営みを知り、日本中の人たちへ、さらには世界へと写真を通して南三陸の方の想い・活動・優れた商品・南三陸の人々の魅力を届けたいと思い、今回のプロジェクトが始まりました。

 

南三陸杉(FSC材)を使ったスプーンを作るワークショップ。
日常には馴染みのない林業が、ぐっと身近になります。

 

 

海と山の両方の国際認証を取得した南三陸町。
 南三陸杉(FSC材)の魅力と可能性。

 

今回の写真展は、そのスタートです。
展示には、2017年9月に再出発した南三陸町新庁舎ロビーにも使用されている「南三陸杉(FSC材)」を使った オリジナルフォトフレームを使用します。そして、そのフレームに、「未来の南三陸を支える職業人」の写真を展示します。

写真展の共催者である森林管理協議会事務局の佐藤さんから初めてお会いした際にこんな話を伺いました。「南三陸町の真の魅力は、森・里・海、この全てが豊かであるということ。」
 
海で働く人、里で働く人、そして森で働く人。この全ての方が南三陸の未来を今まさに作っておられます。その皆さんが想い描いている南三陸の未来、今の南三陸町で働くことはどういうことなのか、それらを写真で表現します。

 

震災後は、マイナスをゼロに戻すことが目前の課題でした。しかし現在は、震災前から存在している町中の魅力・ポテンシャルをフルに発揮すること、それが大きな、そして希望に満ちたテーマとなっています。

 

そのためにも、「林業」という「森里海」の「森」側からできること=南三陸杉の普及は、これから力強い復興を継続していくために、絶対に欠かせない産業なのです。

 

写真展会場となる、南三陸町新庁舎ロビー。杉と切子がとても美しいです。

 

 

写真展では、南三陸森林管理協議会のメンバーである株式会社佐久の南三陸杉を使用し、地元のYES工房でフレームを制作します(杉はFSC材)。

今回杉材を使用する(株)佐久では、木材生産だけでなく自然をどう作り管理していくかということを大切に考えています。

 

森、人、自然全体を考慮して大切に育てられた杉材が、フォトフレームに生まれ変わります。お清めをしてお祈りをし、伐採。樹齢約80年の杉です。どのような想いで育てられ、伐採され、どのような工程を経て人の生活の先端へ届けられるか。それらが全て見える状態で生まれたフォトフレームは、皆様のお手元へ届けられたのちも、きっとそれぞれのご家庭・環境で大切にしていただけるではないかと思っています。

 

南三陸で約80年生きた杉は、姿を変え、人の手元でまた100年生き続けます。

 

経年による風合いの変化も楽しめ、時の流れも感じることができることもまた魅力。写真展では、このフレームに南三陸の「今」を「働く」という視点で切り取った写真を入れ、町の魅力を新たな視点で伝えると共に、これからの町の未来に向けて考えるきっかけになって欲しいと考えています。

 

皆様、ぜひ南三陸町へお越しくださいませ!
訪れた方だけが体感できる、森・里・海の豊かさが、そこには必ずあります。

 

---写真展詳細---

 

□ 日時

2018年2月17日(土)~3月15日(木)


□ 場所

南三陸町役場新庁舎ロビー「まちどま」

住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川字沼田101番地

□ 共催

Meet The Photo/大槻真巳
南三陸森林管理協議会

後援:南三陸町


□ 展示内容と見どころ

今の南三陸で働く10人の職業人を追った写真を南三陸杉で作られたフォトフレームに入れて展示します。展示会場となる南三陸町新庁舎ロビーには、南三陸産のFSC材がふんだんに使われています。そこに美しく一体化するように、同じ杉材でできたフレームが散りばめられます。明るい会場では、木の温かさ、息吹、香りも感じていただけるかもしれません。

 

 

今回のフォトフレームの材料となる樹齢約80年の杉の伐採直後。深い森に美しいピンクが浮かび上がりました。

 

 

木目が均等で細かく、フレームの美しさを際立たせています。

 

 

未曾有の災害からの復興、そこからさらに新しい進化をし続ける町。
このストーリーを見届けることは、
必ず糧となります。


現在、南三陸町は復興の過渡にあります。メディアで取り上げられる機会は減少。それは、東北以外の地域で、被災地が今どんな状況にあるか、見聞きする機会が減少したことを意味します。


復興はまだまだ続いています。継続していくことは決して容易ではありません。しかし、町の人々は悲観的でもありません。新たな町の在り方を見つけ、それに向けて歩みを続けています。新たな町の在り方、それは、古くから町に存在する森里海の魅力と可能性に、再度気づき、表に見えるようにしていくこと。これは、人口減少、過疎化、地方創生に取り組む日本中の人たちにとっても、きっと共通する教えではないでしょうか。
 

南三陸町の人々は、心の傷を奥深くに抱えながら、これに取り組んでいるのです。
 

今回の写真展開催は、まさに町の魅力を見える化したものです。

 

国際認証を取得した、人にも自然にも安心安全な杉材。

心の傷を抱えながら、明るく未来へ向かう町の人々の働く姿。

 

ここに共通していることは、他者を想う優しさ。他者は、家族や友人だけでなく、顔は知らないけれど同じ町の人たち、日本中からの来訪者、そして自然。それらすべてに大きな優しさを持って接しています。ご本人たちは気づいていらっしゃらないかもしれませんが、大槻が町の人々の撮影を進めていくうちに心の底から思ったことです。

 

これからの町を担う世代の働く姿は、幸せに満ちていました。

そして今、日本中で目下の課題となっている「働き方」、これに対する大きなヒントが溢れていました。彼らがどんな日常を送り、どんな未来を見ているか。それを是非、全国の皆様に知っていただきたい。そして、日々溢れている幸せに気づき、そこから発展することがどれだけ強いことか、そして未来を担う子供達にどれだけ価値あるものを残せるか、そんな発見を得ていただける写真展にしたいと思っています。

 

南三陸町で働き、生きる人々。この笑顔は本物です。

 

 

皆さん、南三陸の杉をぜひ手にとってみてください

 

テーマは「南三陸杉のある暮らし」 。
香り豊かで、淡い美しい色を纏った南三陸杉を使用したアイテムをご用意しました。

 

 

■塗装を施さず、杉の本来の美しさを肌で感じられるフォトフレーム。とても軽く、簡単に写真を着脱でき、また、縦横どちらの写真にも対応した、見た目だけでなく機能性も追求し生まれた、完全オリジナルのフォトフレームです。大工さんが一つ一つ丁寧に手作業で作成いたします。(A4サイズをご用意しています)

 

 

 


■南三陸杉を使用した組み立て式コーヒードリッパースタンド。ドリップ時に「杉とコーヒー」の豊かな香りを楽しめます。(カップ、ドリッパーは付きません)


 

 


■縁起が良いとされている吉祥紋柄を施した南三陸杉で出来たコースター。柄違い3種類ご用意しています。


 

 


■フォトフレームが入ったリターンをご支援くださった皆様は、2018年2月の南三陸町での写真展開催時に、ボードにご支援の御礼としてお名前を掲載させていただきます。



■心を込めて感謝のメッセージフォトカードをお送りします。裏面が桜の花の写真になっています!

 



 


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