800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。

800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。 4枚目
800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。
800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。 2枚目
800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。 3枚目
800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。 4枚目
800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。
800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。
800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。 2枚目
800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。 3枚目
800年の時を超えて、明恵上人の心を未来へ。内﨑山遺跡が存続危機。 4枚目
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は4月28日(月)午後11:00までです。

支援総額

1,775,000

目標金額 4,000,000円

44%
支援者
79人
残り
41日
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は4月28日(月)午後11:00までです。

    https://readyfor.jp/projects/myoeshonin?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロジェクト本文

 

 

 

 

和歌山県有田川町の 内﨑山うちさきやま 遺跡は、通称「大師山」と呼ばれ、明恵 みょうえ 上人にとって幼少期から晩年まで深く縁のある場所です。

 

8歳で両親を亡くし、この内﨑山で成長した明恵上人。慈悲深い教えを説き、多くの人々に愛された彼の想いは、今もこの地に息づいています。

 

本遺跡は長年、奉賛会や地域住民の方々に協力を得て、私たち 法蔵寺 ほうぞうじ の手で維持してきました。

 

しかし、大規模な危険木の伐採や斜面の崩壊対策など、もはや自力では対応困難な課題が山積しており、安全面からもいち早い対策が必要となっています。そのため、このたび専門業者による本格的な整備を行い、安全と美しい景観を取り戻すためのプロジェクトを立ち上げました。

 

このプロジェクトを通して、明恵上人の教えや魅力、そしてこの貴重な歴史を語り継ぐ遺跡を、より広く多くの方々に知っていただき、次の世代に伝えることを目指しています。

 

あなたの手で、明恵上人の心を未来へつなぎ、この美しい場所を再び輝かせませんか?あたたかいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 

 

 

恵上人の聖地が存続の危機

 

ページをご覧いただき、誠にありがとうございます。和歌山県有田川町にある内﨑山(うちさきやま)法蔵寺(ほうぞうじ)副住職の若宮秀佳です。

 

副住職と長女

 

ここ内﨑山遺跡は、明恵上人が幼少期を過ごされた貴重な聖地ですが、存続の危機にあります。

 

内﨑山はかつて美しい松林に覆われていましたが、松くい虫の被害で大きな打撃を受けました。その後、地域住民の方々の手で桜やツツジなどが植えられ、緑豊かな山として再生しました。

 

Photo by 藤浪秀明
Photo by 藤浪秀明
Photo by 藤浪秀明

 

しかし、年月が経つにつれて、倒木の危険性がある樹木も見られるようになりました。近年は強風による倒木が増え、安全確保のため大規模な整備が必要とされています。

 

この大切な歴史遺産を未来に引き継ぐためには、皆様のお力が必要です。長年守り続けてきたこの聖地を、次世代へと繋いでいくために、どうかご支援をお願いいたします。

 

 

皆様と一緒に必死に守ってきた、明恵上人の聖地

 

これまで、地域住民の皆様とともに、内﨑山の再生を目指して、特にこの10年間はさまざまな取り組みを進めてまいりました。南側では、伐採や植樹、明恵上人の卒塔婆周辺の整備、さらには祠のライトアップなど、多くの活動によって、内﨑山の美しい景観が少しずつよみがえりつつあります。

 

奉賛会の皆様と住職

 

しかしながら、北側の危険木や竹林にはいまだ多くの課題が残されており、安全面や環境面の観点からも、専門業者による本格的な整備が早急に求められています。

 

これまでは、奉賛会や地域の皆様と共に、内﨑山の環境整備を行ってきました。特に奉賛会の皆様には、桜や紅葉の植樹や南側の常緑樹の整備を進めていただきました。最近は、特に危険な場所は住職が自らチェーンソーを持って整備を進めています。

 

風通しを良くし、有田川を眺められるようにするため、樹木の伐採や間伐を行い、明るく開放的な空間を作るための作業を、皆様と一緒に進めてきました。

 

また、北側ののり面の崩れや道の陥没が発生した際には、奉賛会の皆様が迅速に対応し、地域住民や奉賛会の皆様と協力しながら、復旧作業を行いました。しかし、北側の木々は大木で更に枯れており、非常に危険な状態だったため、奉賛会だけでは対応が難しく、専門業者による本格的な整備が必要だと判断しました。

 

 

変わりゆく森、内﨑山の存続の危機

 

内﨑山を未来へつなぐために、皆様のご支援が今、必要です

 

内﨑山の樹種は、時間の経過とともに、シイやカシといった「陰樹(シイ、カシ、クスノキ、ツバキ等)」が優勢となり、他の樹種が育ちにくくなる「極相林(カシ類、シイ類等)」へと変わりつつあります。

 

これは自然の植生遷移の一環ではありますが、内﨑山が持つかつての美しい四季の彩りが失われる要因にもなっています。今後も本来の美しい森を守るためには、内﨑山の木々を遷移陽樹(アカマツ、クロマツ等)に保つ必要があります。

 

昭和初期の内﨑山
平成初期の内﨑山
令和の内﨑山
Photo by 藤浪秀明

 

私たちは、四季折々の豊かな自然を次世代に残すために、新たなプロジェクトを立ち上げました。その第一歩として、陰樹を適切に整備し、その跡地にモミジなどの陽樹を植樹する取り組みを進めます。

 

これにより、内﨑山は再び四季の彩りが楽しめる森へと生まれ変わることを目指しています。奉賛会はこれまでも、植樹や下草刈りなど、内﨑山の南側の再生を目指した活動を続けてきました。しかし、北側の大規模な伐採作業には専門的な知識と技術が不可欠であり、私たちだけでは実現が困難です。

 

安全性の課題としては、大きな木々の枯れ枝が強風で落下する危険や、北側の急斜面での作業の難しさが挙げられます。また、木々の根は山を支える一方で参道を壊し、強風で揺れることで急斜面の土を削り、のり面崩壊のリスクを高めています。さらに、ナラ枯れや芯枯れが発生し、枯れ木や倒木の危険性が増大しています。これらの伐採には専門的な知識が必要であり、安全確保のため早急な対応が求められます。

 

 

伐採というとネガティブなイメージを持たれることもありますが、実は健全な森林を維持するためには適切な管理が欠かせません。このプロジェクトでは、皆様からの温かいご支援を受け、専門家と協力しながら内﨑山の整備を進めていきます。そして、美しい自然を未来の世代に引き継ぐ「内﨑山」を目指しています。

 

どうか、私たちの活動にご賛同いただき、共に内﨑山の再生に力をお貸しください。

 

 

ぜクラウドファンディング?

 

法蔵寺では、200年前から毎年8月20日に奉納花火を開催していますが、2022年にはコロナ禍で継続が厳しい状況に追い込まれました。

 

 

そこで、「江戸から令和へつながる空 みんなの願いを希望を花火にのせて」というクラウドファンディングによりご支援をいただき、200年近い花火の伝統を繋ぐことができました。心より感謝申し上げます。

 

翌年2023年には、住職・副住職が同じくお守りしている浄教寺にて「十二天巻物」修繕プロジェクトのクラウドファンディングを実施し、こちらもたくさんのご支援をいただきました。

 

現住職は赴任から25年を迎えようとしていることもあり、今回を機縁として内﨑山の復興に向け、皆様のご協力をお願いしたく、この新たな取り組みを始めました。

 

クラウドファンディング概要

 

■目標金額:400万円

■資金使途:法蔵寺が内﨑山遺跡にて整備事業を進めるための費用、クラウドファンディングの諸経費

 


資金使途の内訳

 

・危険木の整備費用:200万円(1本あたり約10万円×20本)

・危険箇所のフェンス設置費用:50万円(2箇所分)

・植樹費用:30万円

・リターン費用:32万円(ご支援いただいた方へのお礼品の制作・送付費用)

・クラウドファンディングの手数料:80万円(+税金8万円)

 

2032年には、明恵上人の没後800年を迎えます。この節目の年に向けて、内﨑山の保全と復興に注力し、後世に伝えるための活動を進めています。これまで、地元の皆様と奉賛会のご協力により維持管理を行ってきました。檀家がないため寄付金で運営を続けておりますが、近年では維持管理がますます難しくなっています。

 

これまでもできる限り自分たちの力で資金を調達しようと、可能性のある補助金を探して申請を試みてきましたが、申請予定の年度に廃止されたり、宗教法人が対象外だったりといった課題があり、補助金による支援は難しい状況で、全額自己負担での整備は非常に厳しい状態です。

 

そこで、三度のクラウドファンディングに挑戦し、ご賛同くださる皆様からのご支援を募らせていただくことにいたしました。

 

 

主な整備計画

1.

危険木の伐採と竹林の整備参道をご利用される皆様の安全を確保するため、倒木の危険性がある樹木の伐採を進めます。また、過密状態にある竹林は適切な間伐を行い、安全で快適な参道環境を整備します。これにより、参道が地域の皆様や参拝者にとって安心して利用できる場所となります。整備後は、奉賛会や住職が継続的に管理を行い、維持を図ってまいります。

2.

植樹による景観の再生モミジ、ドウダンツツジ、ミツバツツジ、ニシキギ、アセビなど、四季折々の彩りを楽しめる樹木を植樹します。これにより、失われた自然の美しい景観を取り戻し、訪れる方々に癒しと安らぎを提供する場所を再生します。また、継続的な植樹活動を通じて、この美しい山の景観を未来へと守り続けていきます。

3.

参道・階段の補修老朽化が進む参道や階段は、参拝者の安全を脅かすだけでなく、内﨑山の持つ魅力を損ねる原因にもなっています。本クラウドファンディングでは、これらの補修工事を実施し、安全で快適な参拝環境を整備することを目指します。この取り組みにより、内﨑山を訪れるすべての方々に安心と心地よさを提供し、地域の大切な文化財を次世代へと受け継ぐ基盤を築きます。

4.

法面の補強土砂崩れの危険が懸念される箇所を補強し、参道の安全性を確保します。この取り組みにより、参拝者の安心を守るだけでなく、内﨑山の貴重な自然環境と文化的価値を保全します。地域の歴史と信仰を次世代へとつなぐため、安心して訪れることができる環境を整備してまいります。

 

 

恵上人と内﨑山遺跡

 

内﨑山遺跡は、通称「大師山」と呼ばれ、小高い山の山頂に位置しています。明恵上人は平安時代末期に現在の有田川町地域を支配した紀州最大の武士団湯浅党の盟主、湯浅宗重の孫にあたります。

 

治承4年(1180年)、明恵上人は8歳で両親を相次いで亡くし、叔母である崎山尼とその夫・崎山良貞に引き取られ、この地で育てられました。この場所は「崎山屋敷跡」とされており、承元2年(1208年)には、亡き夫の菩提を弔うため、崎山尼が明恵上人に屋敷を寄進し、伽藍を建立しました。そして、仏像や聖典がここに安置されました。

 

その後、明恵上人は草庵を建て、弟子たちと共に修行を積み重ねました。この草庵を含む、明恵上人が修行した7か所と生誕地は弟子の喜海によって「明恵上人紀州八所遺跡」として顕彰され、現在に伝わっています。なかでも昭和8年に復興された卒塔婆は、有田川町の指定文化財です。

 

Photo by 藤浪秀明
Photo by 藤浪秀明
 
Photo by 藤浪秀明

 

内﨑山遺跡は、明恵上人にとって幼少期から晩年まで深く縁のある特別な場所です。幼くして両親を亡くした上人は、養父母である崎山夫妻に育てられ、この地で幼少期を過ごしました。仏門に入った後も養父母の庇護を受け続け、生涯にわたり内﨑山を訪れています。

 

36歳の時、崎山家邸宅が寺として寄進されたのを機に再びこの地を訪れ、修行や著作に専念しました。内﨑山遺跡は、信仰と修行の基盤であると同時に、家族との絆を象徴する大切な場所です。

 

明恵上人とは

 

住職・副住職の長女作 明恵上人

 

明恵上人(1173〜1232)は、8歳で父と母を亡くした崎山良貞のもとに預けられ、この地で成長しました。京都の高尾山神護寺に入寺、真言密教や華厳経の教えを学び、厳しく戒律を守り修行しました。自らを律するために右耳を切り落としたエピソードや、『摧邪輪』三巻を著して法然の専修念仏思想を批判したことで知られています。明恵上人は後鳥羽上皇から栂尾の地を賜って高山寺を建立し、華厳と密教の立場から貴族や民衆のために仏道修行の易行化を進め、多くの人々に敬われていました。神護寺、高山寺の僧侶として知られる明恵上人ですが、修行に専念できる環境を求めて、故郷の有田地方には弟子とともに頻繁に戻っていたようです。「一切衆生悉有仏性」—すべての生き物には仏となる可能性がある—という教えは、明恵上人の慈悲の心の基盤となっています。また、「山河大地悉皆是仏」—山や川、大地など、自然すべてに仏の性質がある—と説き、自然への敬意を深めました。

明恵上人は、茶道の発展に大きく寄与した三大茶祖の一人です。栄西禅師が茶を日本に伝え、明恵上人が日本で初めて茶園を開設し、千利休が茶文化を洗練させました。また、川端康成や白洲正子、河合隼雄などの文化人にも大きな影響を与えました。

 

 

いごに

 

このプロジェクトでは、明恵上人の教えを次世代へ伝え、地域全体の活性化を図ることを目指します。内﨑山の美しい自然環境を整備することで、多くの人々に訪れていただき、明恵上人の思想や歴史への関心を高めたいと考えています。

 

また、関連グッズの開発や施設の貸し出しなど、新たな取り組みを通じて、持続可能な寺院経営の基盤を築いてまいります。これにより、地域の文化と信仰が調和した魅力的な場を創出し、内﨑山の価値を未来へと継承していきます。

 

紀州八所遺跡の内﨑山遺跡復興プロジェクトへのご支援をお願いいたします。この遺跡は、紀州の歴史や文化を深く知る貴重な場所であり、その保存と復興は未来の世代への大切な遺産となります。クラウドファンディングのご協力を通じて、私たちの取り組みを支えていただけると幸いです。皆様の温かいご支援が、遺跡の復興と地域文化の継承に大きな力となります。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

Photo by 藤浪秀明

 

 

援のメッセージ

 

田村裕行 様

栂尾山高山寺 執事長

 

来る2032年、明恵上人の800年御遠忌を迎えます。この800年御遠忌に向けて、明恵上人の紀州八所遺跡のひとつである「内﨑山遺跡修復プロジェクト」が立ち上がりました。つきましてはクラウドファンディングを行い、多くの皆様にご協力をお願い致したく存じます。
明恵上人と内﨑山遺跡との関係ですが、この内﨑山遺跡は明恵上人の養父である崎山良貞の邸宅のあった場所です。
明恵上人は8歳の時に相次いで両親と死別し、明恵上人の叔母(母親の妹)である崎山尼信証とその夫である崎山良貞の元に引き取られます。すなわち崎山夫妻は明恵上人にとっての養父母であり、この崎山家の邸宅は明恵上人が両親亡き後に幼少期に過ごした場所でもあります。
明恵上人は9歳の時に母方の叔父である上覚上人を頼って高尾の神護寺に入り修行に励まれますが、上人が神護寺に入った後も、この崎山夫妻は生涯に渡って明恵上人の庇護者でありました。
青年期を高尾の神護寺で過ごされた明恵上人は、その後、栂尾の高山寺に移られますが、生涯を通じて栂尾と紀州を幾度も往来して修行に励まれたことが伺えます。
明恵上人の内﨑山でのご活動を少し挙げてみます。
元久元年(1204年)、明恵上人32歳の時には、明恵上人の養父である崎山良貞の病気のお見舞いに紀州に赴かれたとありますので、恐らくは崎山家の邸宅を訪ねられたのだと思います。そしてそのお見舞いの翌月には崎山良貞が亡くなり、中陰の間は追善の為に有田の地に滞在されています。
承久2年(1208年)、明恵上人36歳の時には、明恵上人の叔母に当たる崎山尼が亡夫崎山良貞の菩提の為にこの崎山家の邸宅を寄進して寺を建立し、仏像と聖教を安置して明恵上人を迎えたとあります。
この時、明恵上人は紀州神谷より栂尾高山寺に帰山されていましたが、崎山家邸宅の寄進を機に再び紀州に赴き、この内﨑山にて修行生活を行うようになりました。また上人は内﨑山の山の後ろの山麓に三間一面の草庵を構えて住し、弟子たちは崎山家の旧宅に住み、修行に励まれたとあります。
承元4年(1210年)、明恵上人38歳の時には、崎山の草庵に於いて『金師子章光顕鈔』や『大宝広博楼閣善住秘密陀羅尼念誦次第』という書物や修法次第を著しています。
この『大宝広博楼閣善住秘密陀羅尼念誦次第』は、その識語によれば、「承元4年9月に崎山の草庵にて次第を草し、同年12月に栂尾高山寺の住房にて次第に訓点を加え終わる」とありますので、この年の秋頃まで内﨑山で過ごし、冬頃には栂尾の高山寺に帰山されたことが伺えます。自ら書写製作した聖教や修法次第を携えて数名の同行者(弟子たち)と共に紀州と栂尾を往来する明恵上人のお姿が思い浮かびます。
内﨑山は、明恵上人が36歳から38歳までの約3年間に及ぶ修行の地であり、明恵上人の遺跡地の中においても、とても重要な場所であると言えます。
この内﨑山遺跡は浄教寺の歴代の御住職をはじめ、数多くの地元の人たちの尽力によって今日まで護持されて来ました。そしてこれからもこの大切な明恵上人の遺跡地を護持していかなければなりません。明恵上人の800年御遠忌に向け、クラウドファンディングを通じて一人でも多くの方にご協力を頂き、この明恵上人の大切な聖地を後世に伝えてゆきたいと願います。

 

大河内智之 様

奈良大学 文学部文化財学科 准教授

 

有田川に面する標高79mの小丘陵、内崎山の山頂に、弘法大師を本尊とする法蔵寺があります。内崎山は、平安時代末期に田殿荘(たどののしょう)を治めた崎山良貞の館跡と伝えられます。この崎山良貞を養父とする著名な高僧がいます。京都・栂尾高山寺を開いた明恵(みょうえ)です。明恵は華厳宗と密教の立場から仏教修行の易行化をすすめた鎌倉時代の仏教改革者の一人で、その清廉で誠実な生き方は、多くの人を今も魅了します。
明恵は元久元年(1204)には「崎山之家」で写経活動を行い、良貞逝去後の承元2年(1208)には、尼となった妻から館を寺院となして明恵に寄進されています。崎山屋敷の場所はいまだ確定していませんが、山上には昭和8年には明恵上人紀州八所遺跡の石塔婆が建てられ、その行跡が偲ばれています。
このたびこの歴史ある勝地を整え、明恵上人を偲び、人々が憩う拠点とするべく、クラウドファンディングによる勧進を決意されました。私も地域文化を継承するためのクラウドファンディングに賛同し、みなさまのご協力を心より呼びかけるものです。

 


Profile

奈良大学文学部文化財学科准教授。専門は日本美術史、日本彫刻史。博士(文学)。和歌山県立博物館に在職中には、高野山や熊野三山、有田川流域、紀の川流域など多数の仏像調査を通じて、仏像から地域史を読み解く研究を進める。全国の仏像公開や展覧会の情報を提供するウェブサイト「観仏三昧」(http://www.kanbutuzanmai.com/)を主催。

 

野呂靖 様

龍谷大学 心理学部 准教授

 

―あるべき生き方とはなにか(あるべきようわ)―

現代に生きる私たちにも通じる本質的な問いを探究した人物こそ、鎌倉時代を代表する僧、明恵上人です。その真摯で清廉な生き方は、激動の鎌倉時代にあって異彩を放つものであり、いまなお多くの人々の思慕を集めています。
このたび、明恵上人ゆかりの遺跡「明恵上人紀州八所遺跡」のうち、内崎山遺跡の復興プロジェクトが始まりました。「明恵上人紀州八所遺跡」は今から約800年前、門弟の喜海によって制定されたもので、上人ゆかりの修行地を八ヶ所選定し、それらを『華厳経』の内容に当てはめるという壮大な構想によっています。鎌倉時代の僧の生涯を顕彰する聖地としてきわめて貴重であり、後代に受け継ぐべき文化遺産です。
とりわけ内崎山遺跡は、明恵上人が華厳思想に関する重要な著作(『金師子章光顕抄』)を執筆された地であり、卒塔婆に刻まれた「普賢菩薩」の種子(梵字)が象徴するように、まさに仏道修行の本質を今に伝える地ということができるでしょう。みなさまのご支援、ぜひともよろしくお願いいたします。

 

西山厚 様

奈良国立博物館名誉館員

帝塚山大学客員教授

 

若き日の明恵上人が紀州で過ごしたゆかりの場所は、紀州八所遺跡として大切にされています。今からおよそ100年前、地元の中西正雄さんを中心とした方々の熱心な調査研究によって、その価値が再認識されたからです。八所遺跡には石の卒塔婆が建てられており、昭和6年(1931)に「明恵紀州遺跡卒塔婆」として国の史跡に指定されました。ただ、崎山遺跡だけは卒塔婆が見つからず、所在を確定できていません。

 

8歳で父母を亡くした明恵上人は、母方の叔母である崎山尼とその夫である崎山良貞に養育されました。のちに崎山尼はここに草堂を建てて明恵上人を招きました。これが崎山遺跡です。夫の崎山良貞は、絶壁断崖の白上峯にひとりで住んでいる明恵上人に、食べ物を運んで支援した人物でもあります。

 

そんなふうに崎山遺跡は、明恵上人にとってとても大切な場所です。浄教寺から見て有田川の対岸にある内崎山(通称大師山/法蔵寺がある)は、江戸時代には崎山良貞の館跡とされていました。確証はなくとも、明恵上人に心を寄せる人たちにとっては、内崎山が明恵上人を想うゆかりの場所になっています。

 

しかし、内崎山法蔵寺を維持していくには大規模な整備が必要になっているそうです。これはぜひとも応援したいです。今年の2月、私は、明恵上人を想いつつ、インドの仏跡を巡拝してきました。内崎山を整備して、明恵上人にも喜んでいただきたいものです。

 

 


プロジェクトに関するご留意事項 

 

※ 本プロジェクトへのご支援は、寄付金控除の対象ではありませんのであらかじめご了承ください。

※ご支援確定後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。

※リターンについて、有効期限内にやむを得ない事情によりご案内が困難になった場合には、有効期間について個別に調整させていただくこととし、ご返金は致しかねますのでご了承ください。

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

※ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。

 

20歳未満の方の飲酒は法律で禁止されています。

 

酒類販売管理者標識


・販売場の名称及び所在地:NOMCRAFT BREWING 和歌山県有田郡有田川町長田546-1
・酒類販売管理者の氏名:金子 巧
・酒類販売管理研修受講年月日:2022年4月8日
・次回研修の受講期限:2025年4月7日
・研修実施団体名:一般社団法人 日本フランチャイズチェーン協会

プロジェクト実行責任者:
若宮秀佳(浄教寺・法蔵寺 副住職)
プロジェクト実施完了日:
2027年6月30日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

法蔵寺が内﨑山遺跡にて整備事業(危険木の整備、危険箇所のフェンス設置、植樹)を進めるための費用を募る

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/myoeshonin?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロフィール

和歌山県有田郡有田川町にある明恵上人ゆかりの寺院、浄教寺と法蔵寺です。 明恵上人の紀州八所遺跡である内崎山法蔵寺は「おだいっさん」として地域に親しまれ、19:00~19:30に山の祠と木がライトアップしております。毎年8月20日には江戸時代から続く「二十日の晩奉納花火」が行われ、地域の伝統を受け継いでいます。現在、明恵上人800回忌(2031年)までに内崎山の復興を目指し活動しております。@myoeshonin 浄教寺は浄土宗西山派の寺院で、文明4年(1472年)に明秀上人が開いたと伝えられます。明恵上人ともゆかりが深く、地域住民の努力で守られてきた文化財が多数残ります。@jokyoji また、「いもLabo浄教寺」として焼き芋を授与し、文化財の修復や保護活動を行っています。@imolabojokyoji

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/myoeshonin?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

リターン

5,000+システム利用料


キーホルダー

キーホルダー

●キーホルダー
住職・副住職の長女による明恵上人イラストのキーホルダーをお届けします。

●お礼のメール

申込数
15
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年12月

10,000+システム利用料


限定御朱印

限定御朱印

●限定御朱印

●お礼のメール

申込数
16
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年12月

10,000+システム利用料


トートバッグ

トートバッグ

●トートバッグ
住職・副住職の長女によるイラスト入りの浄教寺オリジナルトートバッグをお届けします。(サイズ:約縦35×横30cm、素材:コットン100%)

●お礼のメール

申込数
6
在庫数
44
発送完了予定月
2025年12月

30,000+システム利用料


いもLABO浄教寺の焼き芋

いもLABO浄教寺の焼き芋

●いもLABO浄教寺の焼き芋
熊本県西原村のシルクスイート、千葉県成田市の紅はるかの合計10本を、丁寧に焼き上げます。現地にてお渡しもしくは冷蔵でお届けします。

●限定御朱印
●お礼のメール

申込数
4
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年5月

30,000+システム利用料


Nomcraft brewing ノムクラフトラガー

Nomcraft brewing ノムクラフトラガー

●Nomcraft brewing ノムクラフトラガー(ビール) 350ml×6本
和歌山県有田川町のブルワリーのクラフトビールセットをお届けします。

●限定御朱印
●お礼のメール

※こちらのリターンは20歳未満の方はご支援いただけません。

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年12月

50,000+システム利用料


住職が作る腕輪数珠

住職が作る腕輪数珠

●住職が作る腕輪数珠

●お礼のメール
●限定御朱印

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年12月

100,000+システム利用料


オリジナル腕輪数珠つくり体験+住職・副住職による講話

オリジナル腕輪数珠つくり体験+住職・副住職による講話

●オリジナル腕輪数珠つくり体験
●住職・副住職による講話
参加人数:1口3名様まで、実施日程:2025年6月〜2026年6月の間で要事前予約、詳細のご連絡:2025年5月末まで

●トートバッグ
●限定御朱印
●キーホルダー
●お礼のメール

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年6月

300,000+システム利用料


オリジナル線香つくり体験+腕輪数珠つくり体験+住職・副住職による講話

オリジナル線香つくり体験+腕輪数珠つくり体験+住職・副住職による講話

●オリジナル線香つくり体験
●オリジナル腕輪数珠つくり体験
●住職・副住職による講話
参加人数:1口3名様まで、実施日程:2025年6月〜2026年6月の間で要事前予約、詳細のご連絡:2025年5月末まで

●トートバッグ
●限定御朱印
●キーホルダー
●お礼のメール

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年6月

500,000+システム利用料


植樹+線香・腕輪数珠つくり体験+住職・副住職による講話

植樹+線香・腕輪数珠つくり体験+住職・副住職による講話

●植樹(ネームプレートにお名前刻印/希望制)
ご協力をいただいたことを後世に伝えるために、お名前を境内の植樹した場所に設置いたします。
記載するお名前:1名様分(企業名可)、代理での植樹も可能、実施日程:2025年11月〜2026年2月、2026年11月〜2027年2月の間で要事前予約、詳細のご連絡:2025年10月末まで

●オリジナル線香つくり体験
●オリジナル腕輪数珠つくり体験
●住職・副住職による講話
参加人数:1口3名様まで、実施日程:2025年6月〜2026年6月の間で要事前予約、詳細のご連絡:2025年5月末まで

●トートバッグ
●限定御朱印
●キーホルダー
●お礼のメール

申込数
1
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年2月

1,000,000+システム利用料


石板にお名前記載+植樹+線香・腕輪数珠つくり体験+住職・副住職による講話

石板にお名前記載+植樹+線香・腕輪数珠つくり体験+住職・副住職による講話

●石板にお名前記載
多額のご支援をいただき、ご協力いただいたことを後世に伝えるために、お名前を石板に彫刻し、境内の塀沿いに設置いたします。

●植樹(ネームプレートにお名前刻印/希望制)
記載するお名前:1名様分(企業名可)、代理での植樹も可能、実施日程:2025年11月〜2026年2月、2026年11月〜2027年2月の間で要事前予約、詳細のご連絡:2025年10月末まで

●オリジナル線香つくり体験
●オリジナル腕輪数珠つくり体験
●住職・副住職による講話
参加人数:1口3名様まで、実施日程:2025年6月〜2026年6月の間で要事前予約、詳細のご連絡:2025年5月末まで

●トートバッグ
●限定御朱印
●キーホルダー
●お礼のメール

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2027年2月

5,000+システム利用料


alt

お気持ち応援5千円

いただいたご支援をより多く活用させていただきます。お一人様複数口のご支援も可能です。

●お礼のメール

申込数
10
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年5月

10,000+システム利用料


alt

全力応援1万円

いただいたご支援をより多く活用させていただきます。お一人様複数口のご支援も可能です。

●お礼のメール

申込数
15
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年5月

30,000+システム利用料


alt

全力応援3万円

いただいたご支援をより多く活用させていただきます。お一人様複数口のご支援も可能です。

●お礼のメール

申込数
9
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年5月

100,000+システム利用料


alt

全力応援10万円

いただいたご支援をより多く活用させていただきます。お一人様複数口のご支援も可能です。

●お礼のメール

申込数
3
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年5月

300,000+システム利用料


alt

全力応援30万円

いただいたご支援をより多く活用させていただきます。お一人様複数口のご支援も可能です。

●お礼のメール

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年5月

1,000,000+システム利用料


alt

全力応援100万円

いただいたご支援をより多く活用させていただきます。お一人様複数口のご支援も可能です。

●石板にお名前記載
多額のご支援をいただき、ご協力いただいたことを後世に伝えるために、お名前を石板に彫刻し、境内の塀沿いに設置いたします。

●お礼のメール

申込数
0
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2026年8月

プロフィール

和歌山県有田郡有田川町にある明恵上人ゆかりの寺院、浄教寺と法蔵寺です。 明恵上人の紀州八所遺跡である内崎山法蔵寺は「おだいっさん」として地域に親しまれ、19:00~19:30に山の祠と木がライトアップしております。毎年8月20日には江戸時代から続く「二十日の晩奉納花火」が行われ、地域の伝統を受け継いでいます。現在、明恵上人800回忌(2031年)までに内崎山の復興を目指し活動しております。@myoeshonin 浄教寺は浄土宗西山派の寺院で、文明4年(1472年)に明秀上人が開いたと伝えられます。明恵上人ともゆかりが深く、地域住民の努力で守られてきた文化財が多数残ります。@jokyoji また、「いもLabo浄教寺」として焼き芋を授与し、文化財の修復や保護活動を行っています。@imolabojokyoji

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る