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古典のその先へ。いまの時代に生きる新作能をヨーロッパで巡演

古典のその先へ。いまの時代に生きる新作能をヨーロッパで巡演

支援総額

2,443,000

目標金額 2,000,000円

支援者
107人
募集終了日
2019年11月4日
プロジェクトは成立しました!
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2019年11月04日 07:12

「ヤコブの井戸」原作・レオポルド氏に寄稿頂きました

皆さま、ご支援と応援をいただきまして、ありがとうございます。いよいよクラウドファンディング最終日となりましたが、最後まで応援のほど、よろしくお願いいたします。

 

さて、最終日の新着情報を飾るのは、「ヤコブの井戸」の原作者であり、ウィーン公演を共催した墺日協会の会長でもあるディートハート・レオポルドさんの寄稿です。作品と公演の生みの親としての視点から、お書きいただきました。どうぞ、お楽しみください。(English below)

 

=========

 

ディートハート・レオポルド

 

ウィーン・オデオン座での能公演について

 

今回、私が経験したことすべてについてたくさん話したい事はありますが、私が最も重要だと思った点についてまとめてみます。

 

はじめに、演能団体銕仙会が私の「ヤコブの井戸」を受け入れてくれ、上演をための能台本にするべく骨を折ってくれたのは、嬉しい驚きでした。このことについて、心より感謝します。

 

過去2年間にわたり、私たちは打ち合わせを重ねてともに台本に取り組みました。異文化間での試みでよくあるように、必ずしも常にお互いの求めることを理解できたわけではありません。しかし、最後には創造的な妥協に達しました。

 

銕仙会の一行がウィーンにやってきた時、カットされた部分について対立がありましたが、そのことについて合意を形成するには時間が足りませんでした。ですので、いくつかの部分の詩的複雑さは失われており、将来的にはこれらの部分を統合したいと思います。

 

今回の共同制作のために求められた事務仕事は、大変なものでした。岩田友里さんの助けがなければ、実現できなかったことでしょう。彼女は本当に一生懸命働いてくれました。彼女には、最大の敬意を表したいと思います。このような海外との共同制作は、彼女たちのような人々の助けがなければ、実現は不可能です。私のテキストを和訳してくださった島みずもさん、筒井ナイルツ美矢子さん、相原節子さん、そしてそれをさらに能の台本にしてくださった小田幸子さんにも、感謝いたします。

 

公演にふさわしい会場を見つけることも、大切な仕事でした。オデオン座は、ワキツレの「What place is this?」(ここは一体何処なんでしょう?)という台詞に通じるものもあり、私には最適な場所だと思われました。私は、能のための舞台設営をしてくれる人びとを探す役割を担っていましたが、銕仙会の武川芳樹さんのなくてはならない助力を得て、とても美しい空間を作ることができたと思います。私は、画家の友人のうちの一人に、水をテーマにした巨大な絵を新たに依頼しさえしました。彼、タイ・ワルティンガーは、古い色素を用いて描くことで良く知られており、本当に美しい絵をこのために描いてくれました!

 

私はそして、パフォーマンスの美しさに圧倒されました。この公演で素晴らしいシテを勤めてくださっただけでなく、この試み全体の守護天使になってくださった清水寛二さんのすべてのお働きには、感謝してもしきれません。

 

 

歌舞劇「ヤコブの井戸」についての短いノート

 

この歌舞劇の中心的なテーマは、宗教や人種を超えた「無条件の愛」=無償の愛です。 「共存への架け橋」は、無償の愛に基づくものでなくてはなりませんし、それは私たちの魂の奥底にあって私たちが思い出し活性化させなければならないものだと、私は信じています。

 

詩の形式は、日本の古典的な能に喚起されたものです。能がそうであるように、この物語も過去の出来事を中心としています。サマリアの女がヤコブの井戸でイエスに会ったという新約聖書の一説に関わっており、一人のユダヤ人が土地の原住民であるその女に水を差し出します。水は、これらの出来事に密接に関わる詩的なテーマの中心でもあります。水の重要性と、相互に水を与え合うという人々の単純な行為の偉大さが、そこには描かれています。

 

聖書の一節は単に言葉のレベルでのみ関わっているもので、物語は引退したイスラエル人の教師と若いロシア人移民という旅人二人組、そして一人の女の間で進行します。彼女は、何百年も前に「私が差し出したこの水を飲んだら、あなたは二度と渇くことがないだろう」という言葉とともに彼女に水を差し出した謎めいたユダヤ人の男に会いたいがために井戸を訪れています。

 

1幕と2幕の間には、村の猫たちが井戸の周りに集まり、女と男の出会いやその男が井戸端でした「私が差し出したこの水を飲んだら、あなたは二度と渇くことがないだろう」というおかしな約束について、「個々の人生を超えた」記憶として話をします。

 

水が無条件の愛の暗喩であるならば、井戸は尽きることのない愛の象徴といえます。

 

この歌舞劇の物語には、伝統的な能の作品の形式との大きな違いがあります。それは、劇の重要なラストに至る前の過程であり、ドラマが陰から陽へ、この世からあの世へ、対立から調和へと変化する時です。伝統的な能では祈祷や宗教的な儀式、またはそれに近いものによって作品が平凡な次元から高みへ引き上げられたり、深みがもたらされたりします。この作品においては、変化は人間の意図によってのみ引き起こされ、隔離から包含へ、利己主義から協調へと向かいます。能の美学におけるこの脱・神聖化はこの作品のトピックやテーマに相応しいもので、宗教や民族のメンバーとしてではなく、一人間としての観客の心を動かすものであるべきでしょう。

(訳:奥田安奈)

 

Diethard Leopold

 

Some comments on the performances of Noh

at ODEON theatre in Vienna

 

There is so much to say about the whole experience, but I will try to make it short and say just something about the most important points as they appear to me.

 

First of all it was a pleasant surprise that the Noh compagnie Tessen-kai accepted my play At Jacob’s Well for public performances and worked hard on it to achieve a managable Noh text underlying the performance. I am forever grateful about that.

 

We worked on the text together in many meetings over the course of two years. We did not always understand each other’s need, as was to be expected for inter-cultural endeavours. In the end we reached a creative compromise.

 

When the Noh people came to Vienna they confronted me however with a much more reduced version, and it was too late to work on it and reach an agreement. Therefore some of the complexities and poetic content was lost. I hope to integrate these parts again in the future.

 

It was a hard job to do all the necessary paper-work for this coopeation. Without the help of Iwata Yuri-san it could not have been realized. She worked very hard and diligently. We owe her utmost respect for this. In such a coopeation without this kind of people performances abroad could not be realized. Other people I want to thank are Mrs. Mizumo Shima, Mrs. Miyako Tsutsui-Nairz and also Mrs. Setsuko Aihara to translate my text into Japanese and after all also Mrs. Sachiko Oda to modify the text into „Noh-Japanese“.

 

It was also necessary to find a suitable place – Odeon theatre was perfect in many respects, especially so as it resembles one of the places where Noh waki would ask: What place is this? …I myself was responsible to find people who could set up a stage for the Noh performance. With the indispensable help from Mr. Yoshiki Mukawa of Tessen-kai I think a very beautiful space was set up. I even ventured to have one of my painter friends do a new and large canvas with the topic of water – and he did so very beautifully! His name is Ty Waltinger, and he is well known to work with old pigments which have a special atmosphere fitting for Noh.

 

I was then overwhelmed by the beauty of the performance, and I am forever grateful to the shite Kanji Shimizu for doing all the work, acting not only as a marvellous shite player for the performance but also kind of a guardian angel behind the whole endeavour.

 

 

A SHORT NOTE ON THE OPERA AT JACOB’S WELL

 

The main theme of this opera is unconditional love – amor gratuitous - beyond religions or races. In my belief, a "bridge to co-exist" has to be based on amor gratuitous which we have deeply inside our soul and which we need to remember and to revitalize. 

 

The form of the libretto is inspired by the Japanese traditional Noh theater. As in Noh theater, the play revolves around a central event of the past: this opera’s story presents the meeting of the Samaritan Woman with Jesus at Jacob‘s well, as related in the New Testament: with him, a Jew, offering her, a member of the indigenous people, water - and simultaneously a central poetic theme connected closely to this event: the importance of water and the significance of a basic human action: to offer and give water and to accept the offering and the substance.

 

The story of the bible is only related to in words, while the evolving drama happens between two travelers – a retired Israelitic school teacher and a young Russian immigrant – and a Woman, who believes since hundreds of years she comes to the well in her desperate desire to meet the mysteriously friendly Jewish man again who had offered her water with the words: "After you will have drunken this water, which I offer you, you will never be thirsty again.“

 

Between Act I and II, the village cats hanging out around the well talk about their ‘beyond individual lives’ memory about an encounter of a man and a woman and his ‘crazy’ promise at the well;  "After you will have drunken this water, which I offer you, you will never be thirsty again.“

 

Water is the metaphor of unconditional love and the well could be symbolically an inexhaustible spring of this love. 

 

This opera‘s story also has a significant change from traditional Noh plays in the process before the pivotal end of the opera, when the drama mutates from negative to positive, in traditional terms: from earthly to heavenly, from conflict to cooperation. While in traditional Noh plays there would be a prayer or religious rites or something like this to carry the play from one plane to a higher – or deeper – one, here the change is originated only by a change of human intention: from segregation to inclusiveness, from egoism to togetherness. This “de-sacralization“ of the aesthetics of Noh are appropriate for the topics and themes involved, and should move the audience as humans, not as members of religions or races.

 

ウィーン・オデオン座にて

「ヤコブの井戸」の水を差し出す場面

 

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リターン

5,000

The Course for who live outside Japan [5000 yen]

- Thank-you Mail

*It is possible to purchase more than one.
*Please purchase with your real name, if you don't mind.

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

10,000

The Course for who live outside Japan [10000 yen]

- Thank-you Mail

*It is possible to purchase more than one.
*Please purchase with your real name, if you don't mind.

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

10,000

オリジナルエコバッグコース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- オリジナルエコバッグを送付

支援者
20人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

30,000

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清水寛二主催公演チケットコース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- オリジナルエコバッグを送付
- 12月6日(金)19時開演の清水寛二主催「青山実験工房」にご招待(自由席)。会場は東京・青山の銕仙会能楽研修所。*写真は過去の青山実験工房公演内「メドゥーサの罠」より

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年11月

30,000

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銕仙会11月公演チケットコース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- オリジナルエコバッグを送付
- 公益社団法人銕仙会の11月8日(金)定例公演にご招待。会場は東京・水道橋宝生能楽堂。演目は大槻文蔵「三輪」など。(座席はお任せください)

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年11月

30,000

台本コース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- 上演台本(役者が使用している台本と同じもの)贈呈

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

50,000

A17c9aaa61e80a1bf71d0d850af4e5baa9800bbd

ツアー報告会参加コース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- オリジナルエコバッグを送付
- 上演台本コピー贈呈
- 青山銕仙会能舞台でのビデオ・写真を交えて2時間程度の報告会にご招待(11月17日予定)

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年11月

50,000

能の魅力を味わうワークショップに参加コース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- オリジナルエコバッグを送付
- 上演台本コピー贈呈
- 能の解説や能舞台を使っての体験型ワークショップを開催。能面をつけていただく体験もご用意しております。

※日時:11月21日(木)19:00-20:30
※場所:東京・青山の銕仙会能楽研修所

追記:10月25日(金) 変更内容:日時の変更(経緯等詳細は新着情報をご確認ください)

支援者
0人
在庫数
7
発送予定
2019年11月

3,000

*税額控除対象 気軽に応援コース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- 寄付領収証(ご支援は、税制優遇の対象となります)

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

5,000

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*税額控除対象 オリジナルグッズコース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- 銕仙会オリジナルグッズ(クリアフォルダーか一筆箋)を送付
- 寄付領収証(ご支援は、税制優遇の対象となります)

※クリアフォルダーと一筆箋については、こちらで選定の上ご送付いたします。悪しからずおふくみおきくださいませ。

支援者
17人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

5,000

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*税額控除対象 5千円応援コース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- お礼メッセージ入りポストカードを送付 *写真はイメージです
- 寄付領収証(ご支援は、税制優遇の対象となります)

支援者
15人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

10,000

A17c9aaa61e80a1bf71d0d850af4e5baa9800bbd

*税額控除対象 1万円応援コース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- お礼メッセージ入りポストカードを送付 *写真はイメージです
- 寄付領収証(ご支援は、税制優遇の対象となります)

支援者
24人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

30,000

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*税額控除対象 3万円応援コース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- お礼メッセージ入りポストカードを送付 *写真はイメージです
- 寄付領収証(ご支援は、税制優遇の対象となります)

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

50,000

A17c9aaa61e80a1bf71d0d850af4e5baa9800bbd

*税額控除対象 5万円応援コース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- お礼メッセージ入りポストカードを送付 *写真はイメージです
- 寄付領収証(ご支援は、税制優遇の対象となります)

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

100,000

A17c9aaa61e80a1bf71d0d850af4e5baa9800bbd

*税額控除対象 10万円応援コース

- お礼のメール
- 現地での様子と支援金の使途を説明したレポート(PDF)をメールにて送付
- ウェブサイトにお名前(またはニックネーム)を掲載
- お礼メッセージ入りポストカードを送付 *写真はイメージです
- 寄付領収証(ご支援は、税制優遇の対象となります)

※ロゴの掲載も可能です。詳細は協議の上で決定させていただきます。悪しからずご了承くださいませ。

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送予定
2019年12月

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