「プロジェクト」終了報告
みなさま、ねこひげハウスの初めてのクラウドファンディングではご支援総額6,741,000円という
大きな大きなお力添えをいただくことができました。
本日はみなさまに本プロジェクトの終了報告をさせていただきます。
皆さまからいただいた支援金については、
READYFOR様にお支払いした手数料および諸経費を除いた金額 約548万円を
2023年度のシニア猫・傷病猫にかかる医療費として使用させていただきました。
皆さまからいただいたご支援金によって、2023年度にかかった医療費の多くを賄うことができました。
本当に本当にありがとうございます。
【2023年度のねこひげハウスの保護譲渡の数】
2023年1月から12月までの1年間でねこひげハウスが保護をした猫は38頭、犬1頭でした。
交通事故による負傷、病気や怪我・虐待等により地域で暮せなくなった子、多頭飼育崩壊からのレスキュー、高齢者飼い主様の死亡等による取り残された猫犬たちです。
一方、ねこひげハウスから卒業した猫は全部で18頭、犬1頭で、その内訳は他の連携協力保護団体様へ13頭、依頼主様へ2頭、里親希望者様へ4頭でした。
そしてねこひげハウスで看取った猫は21頭おりました。
ねこひげハウスで保護している子たちはシニア猫や傷病猫が多いことから、里親を希望される方はとても少なく、ねこひげハウスで生をまっとうし、天国へと送り出す子たちが多くいるのです。
【ねこひげハウスの看取り】
ねこひげハウスでは、そんな子たちができるだけ穏やかにそして安全に過ごせるようにと、「動物福祉(アニマルウェルフェア)」を念頭にして保護シェルターとしてできる限りのお世話・ケアをしています。
※ 動物福祉(アニマルウェルフェア)とは
人間が動物に対して与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑えるなどの配慮により、動物の待遇を改善しようとする考え
2023年天国へとお花と大好きなフードで送り出した子たち
ハウスで保護される前にどんなに辛い環境にあったとしても、どの子もみんな命の限り精いっぱい生きようとがんばります。
天国へ旅立とうとする子のターミナルケアでは、苦痛を取り除くことに最大限の配慮をします。その子らしく過ごせるように、ずっと一緒に過ごした仲間のいるお部屋でできる限り過ごさせたりして、最期までの時間を大切にしています。
最後のお別れとなる納棺のときには、寂しくないようにと、ボランティアさんたちが仕事が終わった後などにお花を持ってきてくれて、大好きなご飯やおやつを添えて天国へと送り出しています。
地域で長く可愛がられてきた子のときなどは、その地域でお世話してくださっていた方々もお別れの挨拶に足を運んでくださいます。
そして、最後のお別れでは元気だったころの想い出も一緒に添えてくださっています。
【ねこひげハウスで保護する猫たち】
ねこひげハウスで保護する猫たちのほとんどは、交通事故による外傷や劣悪な多頭飼育崩壊現場からのレスキュー、虐待等により地域で暮せなくなった子、飼い主様不在で取り残された子、遺棄された子など、命の危険のある子たちです。
中には、レスキューに向かいすぐに病院へと連れて行っても、助けが間に合わずに命を落としてしまう子もいます。
(交通事故で負傷し病院へと大急ぎで運びましたが、残念ながら翌日無くなってしまいました)
もちろん、助けられた命もたくさんあります。
飼い主様の孤独死によりお部屋に取り残されレスキューされた家光くん
レスキューに向かった時には仲間9匹のうち2匹が既に亡くなっており、家光くんも含め残っていた子7匹もガリガリの瀕死の状態でした。
家光くんはチェリーアイ(瞼の裏にある第三眼瞼腺(瞬膜腺:涙の分泌を行う器官)が、赤く腫れ上がった状態)もあり、全身状態の改善とチェリーアイの手術を行いました。
おかげ様で、今ではハウスにもなじみ仲間と一緒に穏やかに過ごしています。
保護したときの猫の状態によっては緊急手術を要したり、医療ケアを必要とする猫たちで、場合によっては医療費がとても嵩むこともあります。
皆さまからご支援いただいた費用は、このような医療費として、
そして毎日のケアを必要としているハウスの子たちの病院の診療費や健康診断費用、薬・補液などの購入などにも使用させていただきました。
毎日、30匹以上の猫たちが投薬などの医療ケアを必要としており、3室準備している入院室は満室の状態が続いています。
投薬や食べられない子には栄養を補給します。
治療や観察を必要とする子は入院室でケアをします。
【プロジェクトのリターン品の発送状況】
こちらのクラウドファンディングへのお礼として、ご支援してくださったすべての皆さまにリターン品の発送を昨年2月に完了しており、お手元に届けさせていただいております。
万が一、不備等ございましたらご一報いただければ幸いです。
【今後の活動】
昨年は新しいシェルターが見つかり、その引っ越し費用についても、クラウドファンディングで皆さまから大きなご支援を受け取ることができました。
本当にありがとうございます。
おかげ様で、引っ越し作業を再開し、今年度春から初夏までには引っ越しができる見込みです。
これからも ねこひげハウスはシニア猫・傷病猫の【最後の砦】として、他保護団体様や行政と連携を取りながら行き場を失くしてしまった猫たちを率先して保護してまいります。
新シェルターへの引っ越しが完了すれば、これまで以上に保護活動ができます。
一匹でも多くの命を救いたい! そして、行き場をなくす猫たちのいない優しい地域づくりのお手伝いをしていきたいと考えています。
私たちの活動は、毎日SNSで発信させていただいております。また、レディフォー様の活動報告でも適宜報告させていただいております。
こうした活動を継続できるのも、ご支援してくださった皆さまの大きな力の賜物です。
精いっぱい、私たちのできる限りの活動を続けてまいりますので、これからも私たちの活動をお見守りいただき、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
2024年3月吉日
ねこひげハウス
代表理事 石川 砂美子
ボランティアスタッフ一同