カンボジア・シェムリアップの村にコオロギと胡椒の加工場を作りたい!

カンボジア・シェムリアップの村にコオロギと胡椒の加工場を作りたい!

支援総額

1,554,000

目標金額 1,500,000円

支援者
104人
募集終了日
2023年7月21日

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プロジェクト本文

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▼自己紹介

 

 

はじめまして。カンボジア王国シェムリアップ州在住の河地一樹です。Kumaeという団体で活動しています。
Kumaeはシェムリアップ市内のゴミが行き着くゴミ山がある村で活動しています。ゴミ山でお金になるものを集め働かざる得ない人に対し、仕事の選択肢を作りたい背景で始まったバナナペーパー事業をはじめ、多岐にわたる事業を行っています。
そのKumaeが行う事業の中で、若者の挑戦を後押しするコミュニティ事業である*NFC KUMAE(概要は最後に記載)をメインに活動をしています。シェムリアップ市内ではカンボジア国産牛タン屋Re:与作のお店運営をしています。

 

 

活動様子が見れるNFC KUMAE Facebookグループ(承認後入れるのでお気軽に申請ください):https://m.facebook.com/groups/nfc.kumae/?ref=sharehttps://m.facebook.com/groups/nfc.kumae/?ref%3Dshare&exp=8ce3&mibextid=ykz3hl

 

 

Instagram:

 https://instagram.com/nfc.kumae?igshid=YmMyMTA2M2Y=

 

 

Kumae事業図↓

※現在日本語学校は閉鎖中

 

 

 

本クラウドファンディングは*NFC KUMAE事業内にてやりたいことのために行います。

 

今回のプロジェクトの目的は、NFC KUMAEが生産しているコオロギと胡椒を商品化するための加工場を作ることです。

 

これまで、まずは意味を求める前に自分たちの自己満でゼロイチで作ってきました。その作ったものを次は価値として届けることに挑戦したい、村の仕事の選択肢となるものを作っていきたい。が目的になります。

 

加工場のイメージ↓  イラスト: 宮城結月

 

 

 

 

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

 

--これまでの*NFC KUMAEの活動--

<村の活動>
村の土地の一画(*Kumae Stadiumと呼称、概要は最後に記載)を借り、村の人と協力し更地だった土地内にて挑戦してきました。

 

◎平飼い養鶏
◎農業
◎コオロギ養殖
◎胡椒畑

 

を作り、生産しています。

 

 

 

↑養鶏場

 

↑コオロギ養殖

 

↑胡椒畑


様々な事件や失敗があり、現在、鶏は親鶏が約20匹、雛が約80匹育っています。コオロギは2つの基にて約2000匹育っています。それぞれ現在も増えていて、今後拡大予定です。胡椒は徐々に実が成り始めている状態です。

 

また、ゴミ山がある村と経済が回りゴミが増えている市内を往復する立場として、お金にならずただ異臭とガスを発生させる生ゴミを循環させたい、ゴミが行き着く選択肢を少しでも作りたいと思い、


鶏の良質な餌を開発するため
◎発酵飼料


肥料や鶏が大好きなミミズを増やすため
◎コンポスト


を作りました。


発酵飼料は、運営する牛タン屋Re:与作の牛タンの皮と残肉や、シェムリアップ市内のラーメンバー、Yokohama Restaurant and Barにて鶏白湯を作る際に出る鶏がらかすを利用し米糠を使って作ってみました。※現在Yokohamaは休業しており、牛タン発酵飼料のみ

鶏の餌は他に、米、空芯菜、オイスターバーのゴミの貝殻を砕いたもの、バナナの茎の繊維を与えています。
コンポストは主に牛タン屋Re: 与作の生ごみ、鶏たちが毎日する鶏糞を投入しています。この「ゴミ」と「循環」はキーワードで、コオロギもフードロスを食べるので、組み込んでいきます。

↑発酵飼料

 

↑コンポスト

 

 

NFC KUMAE活動図

 

 

<立ち上がったサービス>

NFC KUMAE初の事業である、オンライン養鶏サービス『ひなごっち』を立ち上げました。養鶏の楽しさや悲しみ、喜び、映画やドラマでは味わえない「いただきます」と「食」を感じてもらえるよう、雛の状態からオンラインで一緒に養鶏し、最後はKumae Stadiumで実際に絞めて捌いて食べるサービスです。個人様や団体様で受け付けています。

https://kumae.net/chicken

 

↑生まれたての雛

 

↑絞めた後、お湯に晒し羽を剥ぎ、捌きます

 

また次は、カンボジアでは馴染みのない新鮮な生卵を提供したいと考え、産卵する親鶏と卵の月額オーナー制の事業を行いたいと思索しています。

 

そして、、、 今回のクラウドファンディングでは、Kumae Stadiumで生産したものを加工し、形にしていく施設を作りたいと考え、立ち上げることにしました! 

 

 

 

 

▼プロジェクトの内容

 

---資金の使い道---

今回のプロジェクトでは上記に記したように、NFC KUMAEが生産しているコオロギや胡椒を加工し商品化する場所を作ります。

 

◎加工場の概要

4M×6Mの敷地面積、高さ2.5Mの建物を建設します。

 

◎必要物 現時点

- オーブン (コオロギ等乾燥用) 約500$

- 粉砕機 (コオロギ等粉砕用) 約800$

- 壁用レンガ 3776pcs  約600$

- カウンター用レンガ 884pcs 約40$

- セメント 約1.5t  約140$

- 砂 12㎥ 約170$

- 小石 4㎥ 約90$

- 屋根 24㎡×2pcs  約170$

- スマートボート 24㎡ 約80$

- ドア×2pcs 約160$

- 接着剤 約50$

- タイル 約320$

- 柱2.5m×4pcs  約80$
- ガラス6pcs  約200$
- 電気設備 約200$
- FANとクーラー 約280$
- 水道 約400$
- トイレ 約80$
- 洗面 約40$
- 備品 約400$
- 大工さん給料 4人、1ヶ月 1200$  

 

- その後の運営と商品開発

 

 

---コオロギ養殖について---

 

僕は、約1年前にカンボジア・シェムリアップに移住しました。
不安や失敗にもがきながらも、ここで生きていくため、何かを掴むため、村の活動に市内の活動に、目の前のことに取り組んできました。

 

「やってみたいことをカタチにしたい」

「村の中で価値を作りたい」

 

その中でも完全にゼロ→1に挑戦してきたものがコオロギです。
自分の足で資材を調達し、自分の手で作り上げていく。自分の足で学ぶ場所を探し、鳴き声とノウハウを耳で聞き、匂いを嗅ぎ、食べたり、手で触ってみる。再現していく。このような経験はゼロでしたが、この過程が自分を強くしてくれている気がして楽しく、何よりゼロから自分が何か価値を生み出せるかもしれないワクワクと高揚感に満ち溢れました。


しかし実際は、些細なことでも大きなことでも失敗ばかり、詰めが甘すぎてもはや失敗しか思いつきません。「こんなことしてどうなるんやろう…」と疑い落胆ばかりでした。


養鶏もコオロギもですが、自然を相手にするのは難しく、育つための要点、環境を抑えないとうまくいかない。それでも何回も試行錯誤して、原理原則を導き出せた時、うまくいった時の喜びは半端ないです。ようやく、一つ一つが小さく成果として現れてきました。

 

 

↑失敗だらけの養殖場作り(これも失敗作)

 

 

---コオロギ養殖の過程---

コオロギ養殖場を作り、培土に産み付けられた卵ケースを養殖場から買って、孵化させ育てる流れでした。


最初はネット文献の情報のみで、全く養殖方法を知らなかった僕は、カンボジア内で希少なローカルのコオロギ養殖場を探しに出ました。「この地域にあるけど、詳細はわからないから役所に聞くしかない」というカンボジア人の知り合いの情報だけが頼りでした。その役所でおおよその場所を教えてもらい、手当たり次第地域住民に慣れないクメール語で聞き出しましたが、見つけられず1日目は断念しました。2日目はその友人に電話を度々かけて力を借り、約3時間探し回りました。

 

すると、細い脇道を通ったところに広い敷地を持った農家がありました。「なんとなくここな気がするぞ…。」尋ねると、カンボジア人女性に手招きされ、奥へ案内してもらいました。するとそこには、、、 「大量にいるぅぅぅぅ!!🦗🦗🦗」 高く飛び跳ねるコオロギと同じように僕も飛び跳ね、初めてコオロギの養殖を目にしました。この時の嬉しさの感覚は一生忘れないと思います。 4日後に卵が産み付けられているケースを買う約束をし、舞い上がりながら帰りました。

 

 

「よし、やってみるしかない」と、養殖基を作り始めました。しかし、ここからが苦難の連続でした。

 

一基目は蟻にコオロギの卵を持って行かれてしまい失敗、2基目は物理的に蟻対策をしたものの、天敵の爬虫類がわずかな隙間を掻い潜り、バイキング状態になり失敗しました。呆気なく黒いウ●コだけが残されていきました。もっと学ばないといけないと思った僕は、コオロギ養殖場に何度も訪れ、慣れないクメール語で学び、3基目を作成しました。これでいける、もう大丈夫だと信じていました。しかし、蓋部分を噛みちぎり、侵入してくる動物がいました。
「誰や!!!」
正体は、ネズミでした。養鶏においても難敵です。最後の対策として、網蓋を作成し、遂に養殖が成功しました。この過程を経て、生産することが可能になりました。これから養殖基を増やし、生産量を拡大していきます。


ポンコツぶりを発揮してしまい、毎日養殖基を見るのが怖かったです。計6回失敗しましたが、探す旅から始まり、試行錯誤の連続、手伝ってくれたりアイデアを提供してくれる人の存在、やり切る経験が、自分を成長させてくれた実感があります。

 

 

---胡椒畑について---
NFC KUMAEは胡椒畑を運営しています。カンボジアでは胡椒が有名で、カンポット産、コンポンチャム産の胡椒がお土産としても親しまれています。シェムリアップでは気候、環境的にできないと言われていましたが、胡椒の栽培に必要な環境をゼロから整え、実現しました。


できるかできないかわからなくても、「やってみよう」という若者の挑戦を後押ししたい、村の中で一つでも多く仕事の選択肢を作りたい想いで2021年10月から始まり、現在村のスタッフを2人雇用し運営しています。成果として、胡椒の実が少しずつ成り始めています。


この胡椒畑は、日本人が仕事を作り雇用しているバナナペーパーとは違った観点で、日本人とカンボジアの村の人たちが協力し、共に未来の仕事を作っていく可能性を秘めていると考えています。このプロジェクトは、胡椒が這う一本の添木のオーナープランとして、企業様、個人様に協賛していただいています。


<協賛企業オーナー様>

株式会社ブラッシュアップ・ジャパン様

株式会社新大陸様
株式会社オフィスナビ様

株式会社サンカクワークス様


<個人オーナー様>
矢部寛明様
山勢家様



これまでの自分たちが作ってきたものを、次は誰かに価値として届けたいと考えました。
以前、カンボジア首都プノンペンのビジネス界隈の方に村の活動の話をしたときに、「今の活動はスケールするの?スケールしないと意味がないのではないか」と言われました。僕たちはスケールさせるためだけにやってるわけじゃないと思ったと同時に、どう先に進めていくかを再考していく必要があると感じました。

 

その先の面白さや自分たちがイイと思うものを価値として届け、仕事の選択肢を村の中でより増やすために、加工場を作る次のステップに移ります。

 

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

--なぜコオロギ?--

そもそも僕がなぜコオロギをしようと思ったのか。僕自身はコオロギや昆虫食に馴染みがあったわけではないですが、カンボジアの環境に来て概念が変わりました。


食糧危機が叫ばれる昨今において魅力的で希望がある、栄養価が高い食材だとカンボジアに来てから知りました。養殖が村の環境でやりやすく、生産効率が良いので村の人の仕事になり得る可能性を秘めている。しかしあまり普及していない。「面白そう」と思ったからです。

コオロギは水、飼料、温室効果ガス、敷地面積の観点から、環境負荷や生産コストが他畜産に比べ圧倒的に低く、また雑食です。カンボジアの村で牛10頭を育てるのに土地が約500㎡必要です。コオロギの養殖は、1m×2mで養殖基を約80$で作ることができました。餌は1週間で1$-2$、約45日で成虫になり、大量生産が可能です。現在は米糠と空芯菜を与えていて、今後は運営している牛タン屋Re:与作のフードロスや、村に落ちているフルーツなども与えていきます。

生産できたコオロギは乾燥させ粉砕加工すれば様々な食べ物に転用できます。現在、日本でも昆虫食が少しずつ普及し始めていますが、まだ大多数にとってはゲテモノ扱いです。カンボジアでは醤油ベースの味付けで素揚げしたものが一般的に食べられており、栄養があることも知りつつ好んで食べます。ここに面白みを感じていて、開発次第で可能性を秘めていると考えました。

 


--コオロギで何を作りたいか--

僕はサッカーが好きで、よく筋トレもします。プロテインを身体作りのために摂りたいですが、化学物質だらけのサプリメントを摂りたくありません。

 

僕は、石川県加賀市の育成スポーツクラブ(リオペドーラグループ株式会社)でインターンをした経験があります。加賀市を盛り上げるために、カフェやヨガ、障がい者学童の事業も行っていました。田舎の環境だからこそできる身体と心の健康、食育に着目し、無添加にこだわった食開発を行っていました。実際に無添加のものを初めて作る過程を見て、食べて、魅力を感じました。この加賀市の人たちとの出会いで、化学に頼りすぎている危険性や、情報操作されている社会の構造を知りました。


僕は欲に蓋をしたいわけではないので、無添加にこだわっているわけではありませんが、添加物過剰摂取には気をつけていて、既存のプロテインは摂取しません。


「じゃあ、タンパク質豊富で栄養価が高いコオロギをパウダーにして、プロテインバーを作れれば面白いんじゃないか?欲しい!」

 

プロテインに限らず、添加物をできるだけ摂らずに栄養を取りたい人はいると思います。個人の状況によっては、心身の体調が良くない時に、食欲がないけど食べないといけない時や、エネルギー摂取のために間食を取りたい時があると思います。日常に寄り添う、小腹と栄養分を満たす補食に特化したコオロギ商品をゼロから自分たちが生産したもので作りたいです。

 

 

--加工場とKumae Stadiumの未来--

Kumae Stadiumでは、若者が何かやってみたいことに挑戦できる場所です。今後は今やっていることを拡げていくことや、新しいモノができていくといいなと考えています。今回作る加工場はそのステップになります。

 

・加工場の展望

加工場を作る目的は、コオロギと胡椒だけではありません。Kumae Stadiumがアンルンピー村のコミュニティビジネスの種になっていくためです。Kumae Stadiumブランドを作っていくうえで、加工場があれば他の開発にも使用できます。加工場の中にはキッチンや飲食ができるスペースも用意します。調理する方がいて、お客さまがゆっくり時間を過ごせる場所にもできるよう、快適で安全な環境を作ります。

・Kumae Stadiumの展望

村の環境や生活、Kumae Stadium内は自然に近く循環していることが多いです。それを活かし、更にモノ、コト、ヒト、カネが回っていく仕組みの起点になりたいと考えています。現在は市内や外国人に対しての販売になりますが、今後は村内で物々交換から始め、お金も回るようにしていきたいです。


経済が回りゴミが出続ける社会だけじゃない魅力が村にはあります。数年前カンボジアに訪れる前は、勝手に貧しくて可哀想という印象を抱いていましたが、想像してるものとは違いました。印象的なのは、村ではコロナの影響がほとんどなかったことです。生活が経済だけに頼っているわけではないので、社会情勢に左右されない暮らしがありました。


また、村人の凄さを感じました。生きるために食べ物も建物もなんでも作れます。お金で解決できないことを、工夫を凝らし自分たちでやってのけます。村の生活にこれから生きる上でのヒントがあるのではないかと考えています。

 

村は特に、選択肢の少なさや機会格差、インフラや医療の脆弱性などの課題があります。しかし、日本から来た僕が感じたことは魅力的な部分が多いことです。自分たちの境遇や環境で自由に、力強く生き、繋がりやコミュニティを大事にしています。生活が自然と共存して健康的であること、外国人である僕たちを受け入れてくれる温かさがあります。村の人は都市部の生活に憧れを持ちますが、村の生活にも魅力が充分にあります。市内の人や外国人が興味を持って関わっていただき、モデルになるような場所にもしていきたいです。そのためにはより多くの魅力的なコンテンツが必要です。村って面白いなと思ってもらえるように活動していきます。


生まれた環境や境遇、自分の中の柵で可能性が閉ざされるのは勿体無い、もっとみんなが自由に選択でき、頑張りたい人が頑張れる環境を作りたいのがKumaeの目指す社会です。国籍の垣根なく、NFC KUMAEに関わる人の個性が発揮され、それぞれのやりたいことが溢れ、コミュニティになる場所。Kumae Stadiumはそんなフィールドを目指します。

 

↓イメージイラスト: 宮城結月

 

 

 

 

 

▼最後に

いつもKumae、NFC KUMAEを応援してくださりありがとうございます。こうして活動できているのは支えてくれている方々のおかげです。最後に僕自身の話をします。


僕は、平凡で、ポンコツで、アホで、ネガティブで、怠惰で、何も持ち合わせていません。大学時代までサッカーだけしてきて、バイトと遊んで過ごしていた何者でもない自分は、このままただ就職するのは面白くない、生きてる実感が欲しいと思いました。


何かを変えたいと思った僕は、TOEIC300点の英語力でアメリカへ留学しました。また、休学してカンボジアのプロサッカークラブ(Angkor Tiger FC)でインターンをしました。そこで知った、自分で考えて行動する楽しさや大切さ。自分なりの道で生きていく人たちを身近で見て、人間らしく目に映りました。


とはいえ、まずは就職かなと漠然と考えていた僕は帰国後、虚無感に苛まれながらコロナ禍で就活をしました。30-40社受けて全敗し、誰にも求められていないと感じました。一社も受からない奴が生きていけないと思い込み、むしろどこにも就職する気になれず、何者にもなりたくありませんでした。でも、レールを踏み外す勇気はありませんでした。どうしたいかわからず、自分自身に失望し、未来が不安で、苦しくて仕方がありませんでした。


当時の僕は、新卒で就職しておかないともう良い就職はできないと多くの就活コンサルタントのせいで思い込んでいましたが、考えないことにし、カンボジアでインターンしていた時の上司のツテでベトナムのスポーツクラブで社員契約してもらい、2021年に渡航しました。しかし、絶望するほどのデルタ株コロナ、上司との衝突で大失敗しました。何もかもが未熟でした。23歳金なし職なし彼女なし食べ物なしの外に一切出れないニート生活in ホーチミン。路頭に迷い、弱さを認められず、もうこんな生き方は辞めようかなと思いました。


でもやっぱり、自分がやってて1%でも想いを持てる仕事がしたいし、好きなことや楽しく、自分に正直に生きたい気持ちに蓋をすることができませんでした。僕はカンボジアに戻り、挑戦することに憧れがありました。Kumae代表山勢拓弥さんとの縁でここでの活動を決意し、受け入れていただきました。給料の保証も保険もなかったですが、部屋と活動環境を用意していただいたので、飛び込みました。

 

最初は特に目標ややりたいことがなく、苦しかったです。心身やられる時、何をするか見失い甘えること、貯金が苦しくなる時など紆余曲折がありましたが、目の前のやれることにトライしました。雨の日も風の日もほぼ毎日村に通い、市内で牛タン屋さんを再オープン、日本語の先生の仕事をさせていただき、活動を続けることができました。今でも何者でもない、できないことだらけの弱っちい自分ですが、日々学びながらこれからも活動を続けていきたいと思っています。


現代は、雑音が多く、「〜しなければ」「べき」に溢れている。
大学時代から今までを通して、僕が嫌いになったのは、頭ごなしに決めつけてくる大人、同調圧力で世間体を押し付けてくる大人、成功失敗の定義を押し付けてくる大人、意味や正解ばっか求める大人。カンボジアにいる日本人にも、君には無理と言われたことがあります。


「就職するべき」

「フリーターは良くない」

「お金にならんがな」

「君は経済学部卒なのになんでそういうボランティアふうになっちゃうかね」

「意味はなんなの?」

「現実的に将来のこと考えた方がいいよ。」


当時の僕は世間体を気にし、不安で仕方なかったので、かけられる言葉の数だけ落ち込んでいました。これでいいのかなって。でも、そんな人に今なら言えます。

「そういうあなたは何かやり遂げたのですか?生きたいように生きれてるんですか?」


僕のことを思って言ってくださる方はありがとうございます。でも、一般的な価値観だけでしか物事を考えていない人に、知ったような口で言われても響かなかったです。社会に出たことない、出ても数年の若者に何が正解かなんてわかるわけないと思っています。


僕はスキルもないしできることもないしコンプレックスだらけで、そんな奴が何をしたって成功しないと自分自身で決めつけていました。
でもいまはこう思ってます。まずは成功失敗じゃなくて、やった時点でその一個人にとって成長という意味がある。まだ何もなしえてない自分が、端から何かできるなんて大門違い。そう捉えられれば、他人に無理とか言われる筋合いはない。
失敗や間違いだらけでも、その都度自分がしたいことや道に挑戦していく、結果に対してもがいていく過程こそが自分を作ってくれると、今の僕は思っています。その環境にいれることに、周りがそれを許してくれることに感謝しています。


僕はまだ結果やカタチにもできてない、過程真っ只中でこれからです。自分の不足に対して、無力感や不安で自分を認められず、目の前が真っ暗になることもありますが、同時にこんな自分最高だって思えてる節もあります。
立ち止まることもあるし、向き合うことは、苦しいことや辛いことの方が多いと思います。でも、だからこその楽しさがあると思います。優秀じゃなくても、経験がなくても、やってみる。
こんな奴でも、カンボジアで活動し生きていけるんだと体現していきたいし、この地でいろんなことを吸収し、成長して、誰かの生き方の選択肢になっていきたいです。同じように悩んでいる人を後押ししたいですし、そんな人に来て欲しいと思っています。

 

行動することで道は拓けていく。そんな信念で僕もNFC KUMAEも活動を続けていきます。

 

 

 

 

 

<概要>
*NFC KUMAE
*Kumae Stadium(以下詳細)を起点に、日本人カンボジア人に関わらず若者の挑戦のハードルを下げ、各々が好きなことややってみたいことを探し、自分の自由意志で挑戦することを後押ししたいという想いで立ち上がりました。不安や葛藤、同調圧力がある中でも、枠を飛び越え、自分で道を選択していくことを応援し合い、挑戦の連鎖を生むこと、それぞれの生き方の選択肢と可能性を広げていくことを目指しています。

 

*Kumae Stadium
「Kumae Stadiumは、NFC KUMAEが目指す挑戦コミュニティを体現していくフィールド」
カンボジア・シェムリアップ郊外にある、市内のゴミの全てが集まるゴミ山がそばにある村、アンルンピー村の土地の一画をお借りし、各々がやってみたいことに挑戦できるサッカーをしないスタジアムです。テーマは「持続可能なものづくり、仕組みづくり」「環境に左右されず、仕事や活動、遊びができる環境づくり」自然豊かな村の良さを活かし、より生活が豊かになるものや、村ならではを楽しめる場所、村の中での新しいコンテンツを作っていく場所です。それぞれがやりたいことの種を試行錯誤し、カタチにしていく挑戦と失敗ができる場になると共に、自分の視野を広げたり、人生を問い直し考えるきっかけの場所になることを目指しています。

 

 

 

 

プロジェクト実行責任者:
山勢拓弥(Kumae Banana Paper Products)
プロジェクト実施完了日:
2024年2月8日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

カンボジア・シェムリアップの活動場所であるアンルンピー村に、NFC KUMAEが生産しているコオロギや胡椒を加工できる施設を作ります。その施設には、訪問されたお客さまが飲食しながらゆっくりできるスペースも設けます。資金は加工兼飲食施設の建設と運営のため、商品の開発に使用します。

リスク&チャレンジ

リターンを実施する上で必要になる資格や許認可について
関西国際空港検疫所食品監視科に相談し、販売するため食品輸入届と食品検査が必要と回答いただいております。2024年9月までに食品輸入届と食品検査を完了する見込みです。

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プロフィール

カンボジア王国シェムリアップ州在住。 Kumae Banana Paper Products所属。 ゴミ山のある村アンルンピー村で活動。 NFC KUMAE、牛タン屋Re:与作を運営。

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リターン

3,000+システム利用料


プロジェクト応援①

プロジェクト応援①

応援の感謝を込めて、お礼のメールを送らせていただきます。

支援者
23人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年9月

5,000+システム利用料


alt

NFC KUMAE応援セット

●NFC KUMAEのサポーターである証の8nanarsステッカーと8nanarsTシャツを送らせていただきます。

●応援の感謝を込めて、お礼のメールを送らせていただきます。

支援者
37人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年9月

10,000+システム利用料


Kumaeツアー

Kumaeツアー

現地にてKumaeライフストーリーツアー(バナナペーパー工房→ゴミ山資料館→ゴミ山→胡椒畑→KumaeStadium)の順にご案内いたします。オプションで食事メニューもあります。詳しくは以下HPリンクをご覧ください。
https://kumae.net/tour

ツアーのお申し込みはKumaeのHPから可能です。その際に「クラウドファンディングのリターン」という件名でメッセージをよろしくお願いいたします。

※現地集合・現地解散のツアーです。
※交通手段や宿泊場所の手配は支援者様自身のご手配となります。
※旅行日程や費用に関する相談にも応じることはできません。
※有効期限 1年

支援者
10人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年8月

10,000+システム利用料


プロジェクト応援②

プロジェクト応援②

●応援の感謝を込めて、お礼のメールを送らせていただきます。

支援者
20人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

15,000+システム利用料


カンボジア渡航前に楽しみを。オンライン養鶏「ひなごっち」

カンボジア渡航前に楽しみを。オンライン養鶏「ひなごっち」

NFC KUMAE初の事業であるオンライン養鶏「ひなごっち」の雛一匹を提供します。映画やドラマでは味わえない感情の揺さぶりと、「いただきます」と「食」を感じてもらえるサービスです。実際に村で絞め、捌いて食べるので、カンボジアに渡航予定がある方限定です。渡航4ヶ月前以上から始めることができます。
詳細は以下HPリンクからご覧ください。
https://kumae.net/chicken

ひなごっちのお申し込みはKumaeのHPから可能です。その際に「クラウドファンディングのリターン」という件名でメッセージをよろしくお願いいたします。

※有効期限 1年

支援者
0人
在庫数
20
発送完了予定月
2024年5月

20,000+システム利用料


「ひなごっち」&Kumaeツアーセット

「ひなごっち」&Kumaeツアーセット

オンライン養鶏「ひなごっち」1匹をカンボジア渡航数か月前から開始し、現地にてKumaeライフストーリーツアー(バナナペーパー工房→ゴミ山資料館→ゴミ山→胡椒畑→KumaeStadium)の順にご案内いたします。食事はひなごっちで育てた鶏を絞め、捌いていただきます。
カンボジア渡航予定がある方限定となります。
https://kumae.net/tour
https://kumae.net/chicken


ひなごっち、ツアーのお申し込みはKumaeのHPから可能です。その際に「クラウドファンディングのリターン」という件名でメッセージをよろしくお願いいたします。

※現地集合・現地解散のツアーです。
※交通手段や宿泊場所の手配は支援者様自身のご手配となります。
※旅行日程や費用に関する相談にも応じることはできません。
※有効期限 1年

支援者
2人
在庫数
7
発送完了予定月
2024年5月

20,000+システム利用料


プロジェクト応援③

プロジェクト応援③

●応援の感謝を込めて、お礼のメールを送らせていただきます。
※複数口での応援も可能です。

支援者
10人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

100,000+システム利用料


「ひなごっち」コミュニティプラン & Kumaeツアーセット

「ひなごっち」コミュニティプラン & Kumaeツアーセット

オンライン養鶏「ひなごっち」をまとめ買いできます。雛は群れで育つことを好みます。その特性を生かし、企業様や学校のクラス、家族で楽しむことができます。
「ひなごっち」をカンボジア渡航数か月前から開始し、現地にてKumaeライフストーリーツアー(バナナペーパー工房→ゴミ山資料館→ゴミ山→胡椒畑→KumaeStadium)の順にご案内いたします。食事はひなごっちで育てた鶏を絞め、捌いて、みんなでいただきます。
カンボジア渡航予定がある方限定となります。

https://kumae.net/tour
https://kumae.net/chicken


ひなごっち、ツアーのお申し込みはKumaeのHPから可能です。その際に「クラウドファンディングのリターン」という件名でメッセージをよろしくお願いいたします。

※現地集合・現地解散のツアーです。
※交通手段や宿泊場所の手配は支援者様自身のご手配となります。
※旅行日程や費用に関する相談にも応じることはできません。
※有効期限 1年

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年5月

100,000+システム利用料


商品リターン①コオロギ応援セット

商品リターン①コオロギ応援セット

コオロギパウダー(調味料用)もしくは、コオロギプロテイン試作品50パックを、加工場を作り終え、商品開発後に発送します。
お好きな方をお選びできます。

※写真は実際に育ったコオロギ数匹を煮沸・乾燥させ、粉末実験を行なったものです。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

100,000+システム利用料


商品リターン②胡椒応援セット

商品リターン②胡椒応援セット

ラベルデザインが指定できる塩漬け胡椒(50g)50パックを、加工場を作り終え、商品開発後発送いたします。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

100,000+システム利用料


プロジェクト応援④

プロジェクト応援④

●応援の感謝を込めて、お礼のメールを送らせていただきます。

※複数口での応援も可能です。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年12月

200,000+システム利用料


プロジェクト応援⑤

プロジェクト応援⑤

●応援の感謝を込めて、お礼のメールを送らせていただきます。
※複数口での応援も可能です

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年9月

プロフィール

カンボジア王国シェムリアップ州在住。 Kumae Banana Paper Products所属。 ゴミ山のある村アンルンピー村で活動。 NFC KUMAE、牛タン屋Re:与作を運営。

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