プロジェクト概要

フィリピンの小作農にもなれない農業従業者、
栽培技術は未熟で、生活も厳しく1日1食で過ごしています。

 

フィリピン南東部に位置するナカル。この地域で小作農にもなれない農業従業者は、本来農民なら当然持っている技術が身に付いておらず、農地への誇りも地力を維持する工夫も知恵も育っていません。まずは地域を牽引できるリーダーの育成が必要になっていることから、今回、ナカル零細農家1名と農学部卒業者2名を日本で有機農法を実践している農家に招待し、地域のリーダー育成と技術研修を行うプロジェクトを実施します。

 

今回の研修を実現するには、まだまだ経費が不足しているため、皆様のお力が必要です。

 

フィリピンのナカル農民が、地域共同で収益性の高い農産物を生産できる技術と体制実現のため、どうか皆さまにご協力いただけないでしょうか。
 

(フィリピン大学農学部植物育種研究所へ視察した際の様子)

 

はじめまして、観照ボランティア協会プロジェクトマネージャーの井上いづみと申します。私たちは設立当初より、フィリピンケソン州ナカルで環境保全や現金収入につながる技術指導を実施してきました。平成19年からは農業従事者の収入向上を目的に効率的な栽培技術の普及を図り、日本人専門家を派遣して指導を行っています。私自身、JICA草の根事業であるフィリピンナカルの農園プロジェクトに関わっており、通算4回現地入りしています。そこで浮き彫りになったのが、農園に隣接する地域の貧困生活です。とくに食生活が厳しいことを知り、今回のプロジェクトを計画しました。

 

 

農作ノウハウのないナカル農民たちの厳しい生活

 

ナカルの人口は約2万5,000、面積1,343平方kmの山村です。この地域で米や野菜が栽培しているのは小作人で、地主から収穫物の多寡で賃金が支払われています。しかし、小作農は恵まれている方で、ほとんどの農民はわずかな農地に若干の根菜類、スイカなどウリ科の蔬菜、野菜などを収穫し、養鶏場や椰子採取の臨時仕事で生活しているのです。特に観照ボランティア協会の農園があるカタブリンガンは山間部ということもあり、そこでの生活は厳しいもので、子どもを含むほとんどの住民が1日1食という状況なのです。

 

(ナカル・カタブリンガン地域の人々)

 

目標であるナカル・カタブリンガンの収入向上には、地域が共同で収益性の高い農産物を生産し、傾斜地には果樹や花木を植え、出荷・販売することで実現させていく必要があります。そのためには、まず農園を拠点として地域での栽培技術普及を図り、次に収穫物を出荷・販売する組織をつくらなければなりません。そのためには、地域を牽引できるリーダーの育成が必要になっていることから、今回この研修プロジェクトを立ち上げることにしました。

 

 

地域リーダーとして技術普及活動を行う研修生

 

今回のプロジェクトでは、ナカル地域で熱心に農業に取り組んでいる零細農家1名と農学部を卒業した2名の研修生を日本に招きます。

(熱心に農業に取り組んでいる零細農家のリッキーさん)

 

(ナカルの農園で草刈り、植林事業を終えて記念撮影。井上の左右にいるのが今回の研修生ジョジィとアマンダです。)

 

研修生は3方ともフィリピンルソン島の大西洋に面した沿岸のちょうどその中間に位置している地域の出身です。ボランティアとして私たちの事業にも参加してくれています。今回の研修にも積極的で、多くのことが学べると期待に胸をふくらませています。

 

 

日本が誇れる農作物へのこだわり、心配り、誇りをフィリピン農民に伝えたい

 

今回のプロジェクトでは、日本で有機農法を実践している古野農家で研修を行い、フィリピンで地域リーダーとして技術普及活動のできる人材育成を行います。特に日本での研修によって、フィリピン農民に欠けている農産物へのこだわり、心配り、誇りなど農民らしい心を養うことも目的のひとつなのです。

 

研修は有機農法のオピニオン・リーダーである古野隆雄氏に指導していただきます。

 

(平成24年2月に古野氏がフィリピンで技術指導を行った時の様子)

 

古野氏は1978年より有機農法を始め、福岡で米、野菜などを栽培しています。すでに2度フィリピンで技術指導に当たっていただいたが、中国やタイでも研修・講演を行っています。このような経験豊かな古野氏の農場で最適な指導をしていただけるものと思います。

 

将来的には、現地の方々が自分たちで有機野菜類と果樹栽培を組み合わせた複合的な農業経営を行えるよう、皆様のご支援をどうぞよろしくお願いします!

 


古野農場研修詳細

 

目的: 農業従事者の生活向上支援のための地域リーダー育成及び技術研修
実施期間: 2013年3月8日~18日(11日間)(予定) 
実施場所: 福岡県嘉穂郡桂川町 古野農場
研修対象者: フィリピンのナカル地域で熱心に農業に取り組んでいる零細農家1名及び農学部を卒業した2名
プログラム: 作付け、畝作り、種床作りを実践しながら教える

スケジュール: 

3月8日(金)現地-マニラ-成田 研修生3名
成田―福岡 研修生3名、事業担当者1名
3月9日(土)研修スタート(古野農場)
3月10日(日)マルシェ(マーケット)で有機野菜の試食販売を体験、

市内のスーパーで有機野菜の種類、販売価格の視察及び調査

3月11日(月)~15日(金)栽培技術及び販売戦略、ネット活用術研修(古野農場)
3月16日(土)福岡-東京(移動)午後研修整理(東京泊)
3月17日(日)研修生による研修成果発表、懇親会(東京泊)
3月18日(月)東京―成田~マニラーインファンタ

 

 

引換券詳細

 

・茨城産有機栽培のハーブ茶、カモミールをお贈りします。

(※写真はイメージ)

 

・研修を行う福岡の古野農場より、季節の有機野菜セット、合鴨米・有機野菜セットをお贈りします。

(※写真はイメージ)

 

・研修生による研修成果発表、懇親会
日時:2013年3月17日(日)
場所:東京都飯田橋を予定
内容:研修生による研修成果発表、懇親会を行います。

研修生は日本語を話せませんので、通訳を用意致します。

 

特定非営利活動法人観照ボランティア協会(http://www.npo-kansho.com/index.html