2月公演『影のない女』中止『フィガロの結婚』代替開催のお報せ

新型コロナウイルス・オミクロン株の世界的な感染状況が悪化の一途をたどる中、11月29日に政府において水際対策強化に係る新たな措置が実施された影響を受けて、2月公演『影のない女』の外国人スタッフの来日の見通しが立たない状況となり、やむなく開催を中止することといたしました。

 

『影のない女』は、演出家ペーター・コンヴィチュニー氏としても初めて手掛ける作品であり、東京でワールドプレミエを迎えた後ドイツ・ボン歌劇場で上演という、氏の演出作品として、そして、東京二期会としても初の取組でしたが、演出家、指揮者、他プランナー、共同制作先であるボン歌劇場、そして東京二期会にて、再三に渡り上演の可能性及びその方法について検討、議論を重ねた結果、最終的にこの2月の上演は実現不可能であるとの結論に達しました。

 

『影のない女』のご鑑賞を予定されていたお客様には、ご期待に沿うことができなくなりましたことを、あらためてここに深くお詫び申し上げます。

 

 

代替公演としてお贈りする東京二期会の『フィガロの結婚』は、宮本亞門の二期会初演出作品です。2002年のプレミエ公演のときには連日満席となり、大きな評判を呼びました。再演の度に新しく蘇る、私たちの最も大切なレパートリーのひとつです。

 

2022年は宮本亞門二期会演出20周年にあたり、二期会創立70周年記念公演として7月に氏の演出による『パルジファル』を予定しております。7月公演とあわせて、記念の年にお贈りしたいと存じます。指揮は、去る11月公演『こうもり』に続き、若手実力派川瀬賢太郎が務めます。管弦楽は、来年創立50周年を迎える新日本フィルハーモニー交響楽団です。

 

今回、突然の公演の中止、振り替え公演という未曽有の事態にあたって、想定外の莫大な経費がかかることになります。一年以上にわたるコロナ禍において、これまでも懸命に公演を続けてまいりましたが、今、さらに感染の拡大が懸念されており、今回の事態は過去最大の打撃となってしまうことが想定されております。

どうか、引き続き皆様のあたたかいご支援をお願い申し上げます。

 

クラウドファンディングは1月24日まで受け付けしております。

 

▼東京二期会オペラ劇場『フィガロの結婚』

http://www.nikikai.net/lineup/figaro2022/index.html