NYで浄瑠璃をお披露目し、変わらぬ情愛を世界に伝えたい！

【6月17日（月）目標金額65万円を達成いたしました！】

ご支援くださった皆さま、私共のページにお越しくださった皆さま、ページは見れなくとも色々な形でご協力くださった皆さま、細やかなサポートで応援してくださったReadyforの担当者さま含め皆さま、誠にありがとうございました。

 

初めてのクラウドファンディング挑戦が、準備もままならないまま短期間での挑戦となり、とにかく不安だらけで、目の前の事をやるだけで必死でした。始まってみると、日々、皆さまより温かいお気持ち、知恵、ご協力をいただき続け、人の愛を感じない日はありませんでした。

ご支援いただいた金額以上に、勇気や感動をいただき、これから私達唐津人形浄瑠璃保存会がどうあり続けたいのか、そのために必要な事は何なのかなどと、会が存在する意義や方向性を再確認するきっかけにも繋がりました。

 

ニューヨーク公演が終わりましたら、依頼公演、夏祭り公演、クルーズ船の公演、秋の公演「義太夫の会」と続いてまいります。

 

さらなるご支援をいただけましたときには、唐津人形浄瑠璃保存会の活動である、これらの公演の経費の一部として、大切に使わせていただきたいと思います。ご支援の募集は、6月21日まで続けてまいりますので、引き続き最終日までどうかよろしくお願い申し上げます。

 

唐津人形浄瑠璃保存会　一同

 

ページをご覧いただきましてありがとうございます。「唐津人形浄瑠璃保存会（からつにんぎょうじょうるりほぞんかい）」の竹本鳴子と申します。

 

唐津人形浄瑠璃保存会は、人形浄瑠璃など伝統芸能の普及と継承活動を目的に、平成23年5月、門下生を始め多くの皆様のお陰で立ち上がった団体です。

佐賀県唐津市は浄瑠璃等に非常にゆかりのある土地です。江戸時代の浄瑠璃・歌舞伎作家、近松門左衛門が幼少期に学んだという伝承もある近松寺があります。

 

ここ、唐津に私も在住しており、女義太夫と呼ばれた先輩の方々は皆故人となられ、今では私が九州で唯一の浄瑠璃指導者であります。40年以上にわたって県内外の子どもや大人への指導をしながら、各所で公演活動を行い、伝統芸能の普及継承のため頑張っております。

 

昨年はニューヨーク公演も行い、公演を観た方々からは大変好評で、思いがけないほど喜んでいただきました。毎年海外でも公演をしたい気持ちがいっぱいですが、渡航費や滞在費、公演にかかる経費など、300万円以上をすべて持ち出しで行っている厳しい現状です。

 

そこで今回、昨年に引き続きニューヨークでの公演を行うためにクラウドファンディングに挑戦します。いただいたご支援は、本公演の運営費用の一部として大切に使用させていただきます。

 

海外公演を行うことで、伝統芸能を通じ、世界中に義理と人情を伝えたいと願っています。どうか皆様のご支援ご協力をよろしくお願いいたします！

 

 

 

 

突然ですが、あなたは日本の伝統芸能『人形浄瑠璃』をご存知ですか？

 

「浄瑠璃の語りと義太夫三味線にあわせて演じる人形劇」のことを人形浄瑠璃と言います。

 

文楽（人形浄瑠璃）の人形は美しく、人を感動させる力と魅力があります。日本の芸術の中でも最もめずらしく世界に通用する文化です。言葉の壁を感じることなく、多くの人のこころを打つ感動の舞台を演出できます。

 

浄瑠璃は、親子夫婦の情愛など、人間ドラマを描いており、心に響く言葉が散りばめられております。はるか昔であっても、また現代であっても人間の情愛は変わらないものと学ぶことができる芸能です。

 

私、鳴子太夫の語りです。こちらはニューヨーク公演でも披露する予定の演目です。

 

ー唐津人形浄瑠璃保存会のこれまでの取り組みー

 

唐津人形浄瑠璃保存会は各地で数多く公演をさせていただきました。
 

・地元の夏祭りや各地の文化祭、神社仏閣での公演
・県内外小中学校、高等学校への訪問公演や講演

・佐賀銀行本店が開催する「さぎんウェンズデイコンサート」

・筑紫野市教育委員会主催の「日本の芸能 豊饒なる語りの世界」

・「九州人形芝居フェスティバル」（2年に一度各県の座の技術向上と親睦を深めるための会）

・唐津で開催の「ヨットユース世界選手権」での公演
・クルーズ船にて日本の伝統文化の紹介として数多く公演
・ニューヨーク日系人会館にて公演

 

平成23年からは、地元唐津市内の小学校でも浄瑠璃指導（授業）をしています。子ども達は舞台を経験すると見違えるように心身共に成長します。子どもでも人を喜ばせることで生きる力が湧いてきてたり、拍手をもらった時の達成感を得たり、自信につながり、その成長には目を見張るものがあります。

 

最近は外国の方々に舞台を見ていただくことも増えました。浄瑠璃は外国の方でも涙を流されます。「情愛」は洋の東西を越え、どんな時代にも人間の魂に訴えるものがあります。

 

 

 

 

唐津人形浄瑠璃保存会にご支援いただいている鳥越文蔵先生は、古典芸能研究の第一人者で早稲田大学名誉教授でいらっしゃいます。56年前、鳥越先生が大英博物館で古浄瑠璃を発見され、その里帰り公演が平成29年に大英図書館で行われました。

 

その古浄瑠璃は日本語で演じられるも、公演後の取材を受けていたロンドンの若い女性が「人間として悪いことをしたことを改め、修行をして真人間になっていくというその内容に感動した」と仰られたそうです。私の方がその言葉に胸を打たれました。

 

「浄瑠璃は言葉の壁を超えて喜ばれる」と確信し「私も海外でやってみたい」と勢いで言いますと、鳥越先生からの「ニューヨークへいってらっしゃい」との言葉に力を頂き、昨年ニューヨークの日系人会館で公演をすることが叶いました。

 

日系二世、三世の方が多く、日本をあまり知らない方が多かったのですが、ご高齢の方々に「生きる薬になったからまた来年も来てほしい」「一年に一回ではなく半年に一回は来てほしい」と大変嬉しいお言葉をいただきました。

 

 

 

 

海外渡航は出費も大きいですし、会場費や楽器や人形の運搬費、滞在費などすべてが持ち出しになっていて、今年の海外公演は無理かとも考えていました。そういう中、浄瑠璃の魅力にはまった久留米大学2年生の桁山幸太が弟子入りをしました。

 

桁山幸太は、小学4年生から6年生まで私から浄瑠璃の指導を受け、人形も操り九州国立博物館や地元での公演に出演しました。「日本の伝統芸能に携わることや、お客様から“良かったよ”と声をかけてもらうことが嬉しかった」と申します。

 

彼は、高校に入って自らの進路を考えた時に「仕事としてやっていきたい」と言うようになりました。私は、「これで食べていくのは本当に難しいよ」と本人に促すも「それが面白いんです」という言葉に胸を打たれ、大変嬉しいことでした。

 

義太夫の道を選ぶというだけでも珍しいのですが、浄瑠璃に一生懸命に取り組む桁山幸太の人間性が伝わるのか、舞台を観たお客様は「鳴都太夫（幸太）を応援します」と仰っていただきます。

ニューヨークでの公演は、これからの浄瑠璃を担っていく竹本鳴都太夫（桁山幸太）の経験の場にも相応しいと思い、昨年に引き続き今年は総勢13名でニューヨークへ向かいます。

 

 

 

 

 

 

その一つに海外公演を行うことで、日本の伝統芸能の素晴らしさを発信していくと共に、アメリカと日本の文化交流を深めるきっかけになれば嬉しいです。

 

何事も一生懸命に取りくめば夢につながります。私たちが海外公演を行うことが今後の未来ある若者へのエールになることを期待しております。これからも、浄瑠璃を子どもと大人が協働して継承する活動を通じて、青少年の健全な成長を促すとともに、地域社会の豊かな発展をめざします。

 

指導している子ども達の中には、普段は勉強もせず、悪さばかりする子どももいます。しかし、稽古には熱心で自分に心を開いてくれてポロリと悩みを打ち明けてくれることもあります。そんな子ども達に“こころを伝えたい”そして“乗り越える力”を培いたい。

子どもだけに限らず、世界の人々へ向けて「心に響く人形芝居で、生きる力を伝えることができたらと願っています。

 

どうか温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。