全校児童32名。西内小学校の金管バンドが夢の北海道演奏会へ！

　ご支援いただいた皆様，このページをご覧の皆様，台風１９号は皆様にとっていかがでしたか。特に東日本各地の皆様，お見舞い申し上げます。

西内小学校金管バンドには，こんなことがありました。

〇東海小学生バンドフェスティバルを辞退！

　１２日早朝に三重県伊勢市に向かって出発した子ども達ですが，途中まで行ったところで「伊勢市も床上浸水が起きていて避難勧告が出ている」「今後台風の中心に向かって進んでいくことになる」ということで，子ども達の安全を優先して，先生方が大会を辞退することに決めました。１１時過ぎに学校へ戻ってきた子ども達，みんな悲しそうな顔でした。体育館で今回の東海大会で演奏するはずだったことを発表してくれました。子ども達は残念な思いでいたと思いますが，無理せず引き返してきてくれたこと，無事に戻ってくれたこと，大変な夜を最愛の子ども達と一緒に過ごすことができたことが，保護者には何よりでした。

〇国道２５４号線沿いでは土砂の流出，道路陥没，三才山トンネルの通行止め

　子ども達が学校に戻って体育館で演奏していた頃から，本格的な大雨。県内では３番目に降水量が多かったようです。学校横を流れる内村川の水量もどんどん増え，沢の水もみるみる増えました。結果道路陥没が1カ所，学校から丸子までの間に土砂の流出が各所に見られ，西内地区は陸の孤島になってしまいました。１２日夜から１３日にかけては，多くのご家庭が避難所で一夜を過ごしました。停電や断水もあって大変でした。

〇みんなの力で復旧作業に頑張っています。

　避難所で不安な一夜を過ごしましたが，１３日には天候が回復し，地元消防団や自衛隊の皆さん，そして上田市内からボランティアの皆さんも入って復旧作業をしています。本日１６日に三才山トンネルの通行止めも解除となりました。徐々にいつもの生活を取り戻そうと頑張っています。

　西内小の地域よりも，もっと大きな被害の出ている地域があります。皆さんの力を合わせて，復旧・復興して行きましょう。

○復旧・復興には子ども達の明るい声や笑顔が一番。

　あちこちで土砂を取り除く重機の音が聞こえます。片側交互通行だった国道が，２車線の道路に戻ってきています。連日地域の消防団（みんな西内小のお父さん）が出動し，地域内の安全のために汗を流してくれています。

　そんな中，「東海大会行けなかったっつうない。気の毒に。」「でも北海道は行くんだろう。がんばってな。」と声をかけてくれる近所の方々がいます。大変な時なのに子ども達を心配し，応援してくださいます。この地域の復旧や復興には，子ども達の活躍や笑顔が一番のエネルギーになるんだと気づきました。皆さんのご支援いただきまして，ぜひこのプロジェクトを成功させ，活躍する子ども達の姿を，地域の方々にお届けしたいと思います。

　よろしくお願いします。