【第12弾】開場100周年、大阪松竹座の歴史を紐解く資料を未来へ。

支援総額

2,687,000

目標金額 2,500,000円

支援者
196人
募集終了日
2023年10月25日

    https://readyfor.jp/projects/ootanitoshokan12?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2023年12月08日 14:49

支援金入金ご報告/ニューズレター12月号発行/見学会を開催いたしました

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

本日、皆様からお寄せ頂いた支援金が当館の口座に入金されました!皆様本当にありがとうございました!

 

昨日公開の活動報告でもご報告致しましたが、おかげさまで『松竹座ニュース』の補修・デジタル化作業も着々と進めております。

 

また、リターンに関する作業も進めております。今後もプロジェクトの進捗のご報告に関しましては、こちらの活動報告で随時ご報告させていただきます。また、当館の活動に関する様々なご報告もさせていただきますので、公開のお知らせメールが届きましたら、ぜひご覧下さいませ。

 

 

そして、今月は10日が日曜日のため、本日8日にニューズレター12月号を発行いたしました。今回も先月号に引き続き、全6ページとなっております。
https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/pdf/newsletter_no309.pdf
当館HPより、上記PDFファイルでご覧いただけます。

 

12月号では、
・クラウドファンディング支援者様対象 松竹大谷図書館見学会ご報告
・「中央区まるごとミュージアム2023」11月4日(土)特別開館のご報告
・「歌舞伎座レトログッズ」新商品のレターセットが発売になりました
・所蔵資料紹介 -[12] 「超歌舞伎」台本-
・第100回所蔵資料ミニ展示 「映画監督 小津安二郎 生誕120年、没後60年」関連資料ご紹介:『東京暮色』美術資料
・資料提供
・新着資料案内
・新規登録資料案内
・来年のカレンダーのお知らせ
・公益財団法人松竹大谷図書館へのご支援のお願い
・年末年始休館のお知らせ
・松竹大谷図書館 ご来館予約のお願い
・利用案内

以上を掲載しております。

 


さて、ニューズレターでも触れておりますが、先月11月30日(木)に5万円のご支援をいただいた方をお招きして、お礼の見学会を開催致しました。新型コロナウイルスの感染拡大により、見学会では目玉の企画であった閉架式書庫の見学を【第9弾】から中止しておりましたが、今回は久しぶりに書庫内のご案内も再開いたしました。見学会は午前10時~12時、14時~16時の2回行い、合計4名の方にご参加いただきました。なお、見学会当日にご参加いただけなかった5万円の支援者の方には、当館の所蔵資料や記録映像について1時間程度ご説明する図書館員によるガイダンス(予約制)への参加券を、お礼の文庫本カバーなどと共にお送り致します。

 

見学会の構成は、今回午前が初めて参加の方、そして午後は常連の方々であったため、書庫内のご案内はそれぞれの回で異なる内容となりましたが、その他は基本的に同じ内容で、まず閲覧室にて当館の概要についてのスライド上映を行い、続いて【第10弾】のクラウドファンディングにより、所蔵フィルムに映っている内容を確認するため低解像度でスキャニングしてデジタルデータに変換した映像のうち「栄光の道を行く大谷竹次郎」と題された一本を上映しました。

 

image.png
【午後の部】「栄光の道を行く大谷竹次郎」上映中

 

image.png
「栄光の道を行く大谷竹次郎」

 

これは、松竹株式会社の創業者の一人であり当館の創設者である大谷竹次郎が映っているニュース映画を、一本の映画に編集したものです。大正11年から昭和8年頃にかけて撮影された珍しい映像が含まれており、いずれデジタル修復を進めたいフィルムのうちの一本です。それぞれ字幕により何の映像かは判明しているのですが、細かい撮影時期や映っている人物が特定できていない部分もあり、その不明な部分も含め、これまでの調査で判明した内容についてご説明をしながら映像を鑑賞していただきました。

 

image.png
【午後の部】小津安二郎作品のロビーカードをご説明

 

その後は閲覧室内の展示についてご案内致し、まず現在開催中の閲覧室所蔵資料ミニ展示「映画監督 小津安二郎 生誕120年、没後60年」をご覧いただきました。数多くの小津映画に関わった大船撮影所の美術助手・荻原重夫旧蔵の美術関係資料や、昭和年代に映画館のロビーに掲示されていた大型のスチール写真のような宣伝資料であるロビーカードなど当館ならではの資料を中心にご覧いただきました。

 

続いて、今回の見学会のために閲覧室の机上に展示した、これまでの【第2弾】から【第9弾】のクラウドファンディングでデジタル化や保存を行った資料の原物をご覧いただきました。

 

image.png
【午前の部】デジタル化を行った資料をご説明

 

image.png
【第2弾】で補修とデジタル化を行った『蒲田週報』

 

image.png
【第3弾】で簡易補修とデジタルアーカイブ化を行ったGHQ検閲歌舞伎台本

 

image.png
【第5弾】でデジタルアーカイブ化と復刻版の発行を行った組上燈籠絵

 

image.png
【第6弾】でアーカイバル容器を作った松竹映画の映画スクラップ

 

image.png
【第7弾】で補修とアーカイバル容器の作成、デジタルアーカイブ化を行った「音貞アルバム」

 

image.png
【第8弾】でアーカイバル容器の作成とデジタルアーカイブ化を行った歌舞伎ブロマイド

 

image.png
【第9弾】でアーカイバル容器の作成とデジタルアーカイブ化を行った戦前の歌舞伎座筋書(右奥)
まわりは筋額の表紙のデジタル画像を提供したグッズ((株)歌舞伎座サービス開発・販売)

 

今回の【第12弾】に関しては、現在『松竹座ニュース』をはじめとしたデジタル化を行う大阪松竹座の関連資料が全て補修作業に出ているため、代りにプロジェクトページや活動報告の執筆でスタッフが参考にした、大阪松竹座の劇場史やOSKの劇団史、また弁士や映画館プログラムに関する図書の展示を行いました。

 

image.png
【第12弾】参考図書

 

そのほか、カウンター周りには、現在朝ドラに出演していたOSKのスターのサイン入り桜ミニパラソルと、OSK公演のポスターを置いて、展示に花を添えました。この桜ミニパラソルは、昨年閲覧室ミニ展示「OSK日本歌劇団創立100周年」を行った際に、OSK日本歌劇団様のご厚意により、当時の全劇団員52人のサイン入りのミニパラソルを御恵贈いただいたものです。

 

image.png
OSKのスターのサイン入り桜ミニパラソル

 

そしていよいよ再開した閉架書庫内のご案内です。午前中の支援者の方は今回初めて見学会に参加されたので、当館の資料の特徴が分かるように演劇では劇場プログラムや台本、舞台写真、主な演劇雑誌について、そして映画ではパンフレットやスクラップブック、松竹映画や各社の日本映画の台本、また、昔読んでいらしたという戦前や昭和20~30年頃に発行されていた大型のグラビア雑誌などをご覧いただきました。

 

image.png
【午前の部】デジタル化済の戦前歌舞伎座筋書

 

image.png
【午前の部】整理済の演劇写真

 

また、午後の見学会に参加された3名の方は、皆さま過去に参加された経験がある方であったため、これまでデジタル化を行った資料に関連して、歌舞伎ブロマイドの考証に役立つ資料のご紹介、そしてGHQ検閲台本などについて書庫内でどのように保存されているのかなどをご覧いただきました。

 

image.png
【午後の部】『演芸画報』のグラビア

 

まず歌舞伎ブロマイドの考証において重要な参考資料として、歌舞伎座の再版の筋書と演劇雑誌のグラビアをご紹介しました。歌舞伎の本興行では、月の半ばにその興行の舞台写真が掲載された再版と呼ばれる筋書が売られ、一次資料として大変重要な資料となります。しかし戦前の筋書には舞台写真が掲載されていないため、明治期に刊行が始まった『演芸画報』そして昭和18年からつい最近まで続いていた『演劇界』といった演劇雑誌に掲載されていたグラビア写真が舞台写真を特定するうえで非常に重要な参考資料となります。明治30年代に刊行されていた『(第一次)歌舞伎』には、素人写真家としても活躍した劇作家で批評家の川尻清潭が撮影した演劇写真が頻繁に掲載されています。 グラビアページは1~2ページと多くはありませんが、この時代、グラビアが掲載されている雑誌自体が少ないため、おおいに参考になります。

 

また、国立劇場大劇場の公演プログラムには、上演演目の古い写真が掲載されていたため、こちらも重要な参考資料となります。現在では、国立劇場の収蔵写真はデジタル化され、独立行政法人日本芸術文化振興会が運営する文化デジタルライブラリーでご覧になれるほか、立命館大学アート・リサーチセンターの「舞台写真ポータルデータベース(ARC催事型写真ポータルデータベース)」において、当館の歌舞伎ブロマイドのデジタル画像と共に閲覧する事が出来るようになりました。

 

そして歌舞伎俳優の写真集も非常に参考になる資料です。その俳優の写真が集められ、演目や役名、上演年月日や劇場などのキャプションが付いているため、同じ写真や似たような構図や扮装の写真が掲載されていれば、写真を鑑定する手掛かりになります。これらの参考図書を駆使し、この10月に演劇写真検索閲覧システムで5,500点の画像を公開するために、スタッフで手分けしてデータを入力した裏話も聞いていただきました。

 

image.png
【午後の部】キャビネット上の未整理資料段ボールを見上げて

 

また、書庫内では当館のこれからの課題として、演劇写真を収蔵したキャビネットの上の棚に積まれた未整理写真の段ボールや、デジタル化や補修が進まないまま他の台本と同じ書架に配架されている新派のGHQ検閲台本をご覧いただいたり、劇作家で演出家の北條秀司が、自作が上演されるたびに作成した関連資料のスクラップについてご覧いただいたりしました。当館ならではの貴重資料をご覧頂きながら、劣化を食い止めるための手段を講じなければならない状態であることなど、その課題についても合わせてご説明し、見学会を終了致しました。

 

今回で10回目となった見学会は、テーマを明確にして書庫内をご案内することで、以前にご参加下さった支援者の方も、違う視点から見学していただく事ができ、ご満足いただけたようです。スタッフ自身も所蔵資料の課題についてあらためて見直すきっかけとなりました。

リターン

3,000+システム利用料


alt

活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2024年4月末に送信予定)

支援者
28人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

5,000+システム利用料


松竹大谷図書館開館65周年記念オリジナル文庫本カバー

松竹大谷図書館開館65周年記念オリジナル文庫本カバー

3,000円のリターンコース内容に加え、
■オリジナル文庫本カバー 松竹大谷図書館開館65周年記念ロゴのデザイン2枚1組

支援者
49人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

10,000+システム利用料


オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ

オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ

5,000円のリターンコース内容に加え、
■台本カバーに支援者様のお名前をお入れします
【歌舞伎・新派台本】【映画台本】【寅さん台本】の3つの作品リストより、ご希望の1作品の「台本番号」と「タイトル」を応援コメントかメッセージでお知らせください。

※作品リストはプロジェクト本文「リターンについて」の台本カバーの説明部分にリンクがございます。
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします。

支援者
67人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

10,000+システム利用料


alt

【1万円 全力応援コース】

こちらのコースは、いただくご支援のほとんどをプロジェクトの実行費として使わせていただきます。

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2024年4月末に送信予定)

支援者
23人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

30,000+システム利用料


オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ+オリジナルクリアしおり

オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ+オリジナルクリアしおり

10,000円のリターンコース内容に加え、
■オリジナル組上燈籠絵クリアしおり
組上燈籠絵「歌舞伎座新狂言侠客春雨傘中之町場組上ケ三枚續」の登場人物と「組上燈籠付属絵」の引幕をデザインに使用したオリジナルクリアしおり
※ デザインは全て同じです。

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

50,000+システム利用料


松竹大谷図書館見学会(歌舞伎記録映像上映付き)+オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ+オリジナルクリアしおり

松竹大谷図書館見学会(歌舞伎記録映像上映付き)+オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ+オリジナルクリアしおり

30,000円のリターンに加え、
■松竹大谷図書館見学会にご招待
【2023年11月30日(木)開催 午前(15人)/午後(15人)】
「午前」か「午後」のご希望をお選び下さい(ご希望は先着順)

※11月30日に見学会に参加出来ない方には予約制で、松竹大谷図書館の書庫を1時間ご案内するガイドツアーへの招待券をお送りします
有効期限:2023年12月~2024年7月の平日
(開館日及び整理休館中)
※台本カバーの作品のご希望について、今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします。

支援者
9人
在庫数
20
発送完了予定月
2024年4月

50,000+システム利用料


alt

【5万円 全力応援コース】

こちらのコースは、いただくご支援のほとんどをプロジェクトの実行費として使わせていただきます。

■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2024年4月末に送信予定)

支援者
10人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年4月

記事をシェアして応援する

    https://readyfor.jp/projects/ootanitoshokan12/announcements/299511?sns_share_token=
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る