プロジェクト概要

 

300年前の浄瑠璃正本から、歌舞伎、最新の映画の台本まで…

松竹大谷図書館が所蔵する日本の文化の宝を未来へ残したい。

 

皆様こんにちは、公益財団法人松竹大谷図書館の須貝弥生です。松竹大谷図書館は、演劇・映画専門の私立図書館で、ここにしかない貴重な資料が収集・保存されています。十八代目中村勘三郎さんや十二代目市川團十郎さん、歌舞伎座の新開場を待たずして多くの人に惜しまれながら亡くなったお二人の最後の出演舞台の台本も大切に保存しています。
しかし、当館の財政は常に厳しい状態です。昨年はこのREADYFOR?における「歌舞伎や『寅さん』、大切な日本の文化の宝箱を守る」プロジェクトが無事成立し、たくさんの方々に当館の運営にお力を貸していただきました。ご支援をいただきました皆様、応援ありがとうございました!

 

そして私たちは更なる課題に取り組もうとしています。「所蔵資料のデジタル化」です。今回デジタル化を考えているのは、大正から昭和までの貴重な映画情報が満載された『蒲田週報』です。当館所蔵の雑誌『蒲田週報』は状態がよくなく、一部破損が進んでいます。

 

図書館の継続した運営のため、そしてデジタル技術により、日本の映画作品の大切な歴史を残し、次世代にまで繋げるため、皆様のお力を貸していただけないでしょうか。

 

(前回のプロジェクトで支援者のお名前を入れた台本カバー)

 

 

フィルムが失われ、今はもう目にすることが
できない日本映画の記録までも詳細に残す『蒲田週報』

 

戦前、東京・蒲田の地(現在の大田区)にあった松竹の「蒲田撮影所」は、数々の名画が生み出された場所でした。 『蒲田週報』はこの歴史的な撮影所で、大正14年3月1日から昭和6年7月12日まで毎週発行されていた機関誌です。二つ折りリーフレットのわずか4ページの中に、「新作映画のスタッフ・キャスト、あらすじ、スチール写真、撮影スナップ」「各監督の、現在の撮影状況の報告や次回作のお知らせ」「専属俳優列伝」「新人俳優紹介」「主題歌紹介」などの撮影所の情報が、あふれんばかりに掲載されていました。すでにフィルムが失われて、内容を知ることのできない映画のあらすじや撮影の様子など、ここにしか無い情報も数多くあり、当時の日本映画の製作状況などを知ることができます。

 

(『蒲田週報』のオリジナルの状態)

 

 

劣化が進む『蒲田週報』を守り、

デジタル化することで未来までずっとこの歴史を伝えていきたい。

 

しかし、残念ながら当館の『蒲田週報』は、合本製本の状態がよくありません。綴り込みが深いのでノドの部分が読みづらく、また小口からはみ出ている部分の破損が進んでいます。

 

 

『蒲田週報』の解体、デジタル化にはそれぞれプロの力が必要です。まずは、「紙資料修復工房」さんで、ガチガチにのりで固められた綴じの部分を本が痛まないよう、手作業で丁寧に解体していきます。状態によっては、一冊解体し終えるのに数十時間かかるそうです。その後、デジタルストレージサービスを展開している「寺田倉庫」さんで、解体して一号ずつの状態にした資料をデジタル化します。そして、画像から起こした複製を利用できるようにした上で、オリジナルはこれ以上破損が進まないよう処理を施した状態で保存していきたいと思っています。

 

(「寺田倉庫」さんでのデジタル化作業の様子)

 

 

数多くの名優たちが演じてきたあの台本や、

歴史的な資料、あなたが観た思い出の作品がここにあります。


現在、松竹大谷図書館には約43万点の資料があります。中には、「平成中村座」など常に歌舞伎界に新しい風を吹き込んできた十八代目中村勘三郎さんや、豪快な「荒事」を得意とし且つ優しくおおらかな芸風で人気を博した十二代目市川團十郎さんの最後の出演舞台台本などもあります。また、日本映画界を彩った名優三國連太郎さん出演の「釣りバカ日誌」シリーズの映画資料など、数多くの資料が、ここ松竹大谷図書館に保存されていて、実際にこういった貴重な資料を手にとって見ることができます。

 

(第四期歌舞伎座のプログラム)

 

図書や雑誌のほかに、演劇では歌舞伎、新派、新国劇、商業演劇、新劇、文楽、日本舞踊などの台本やプログラム、舞台写真。映画ではシナリオ、プログラム、ポスター、スチール写真などを所蔵しています。古いものでは阿國歌舞伎の様子を伝える江戸時代の奈良絵本『かふきのさうし』(非公開)や300年前の浄瑠璃正本があります。市販されない上演台本や映画シナリオ、また、上演期間を過ぎてしまえば入手困難になってしまう劇場プログラムなどは、この図書館ならではの所蔵資料です。

 

『蒲田週報』以外にも、未来まで永く残すべき資料がまだたくさんあります。できることなら、より多くの映画作品や舞台演劇の歴史資料をデジタル化したいと思っています。

 

(『義経千本桜』の台本

幕末や明治期の歌舞伎の台本も、直接手にとって見ることができます)

 

 

さらに役立つ図書館になりますよう、皆様のご支援をお願いいたします。
 

このような貴重な資料を収集し、利用される皆様にきちんと提供できるように整理して保存するのが私たちの重要な仕事です。しかし、常に資金が乏しく図書館の運営すら毎年苦しい状態です。図書館の規模を縮小することなく、利用者へのサービスを続けていけるよう、今年も皆様に支援していただけないでしょうか。皆様のお力添えで、この図書館に詰まっている日本の文化の宝を守り続けていきたいのです。

 

 

■目標金額の内訳

皆様にご支援いただく250万円は、平成25年度の事業費と、『蒲田週報』の解体・デジタル化の費用に充てさせていただきます。

【『蒲田週報』解体・デジタル化費】
・『蒲田週報』解体費として 27万円
・『蒲田週報』デジタル化費として 23万円

【平成25年度事業費】
・図書費 60万円
・システム保守費として 50万円
・消耗品費として 30万円
・通信費として 30万円
・印刷製本費として 30万円

 

 

引換券について

 

■ 松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー

 

 ※写真はイメージです


・蔵出し台本「歌舞伎」文庫本カバー

当館所蔵「歌舞伎台本」(『弁天娘女男白浪』平成25年4月歌舞伎座新開場柿葺落公演)の表紙を文庫本サイズの特製ブックカバーにしました。

 

・蔵出し台本「男はつらいよ」文庫本カバー

当館所蔵「男はつらいよ」シリーズの第1作の完成台本の表紙を、文庫本サイズの特製ブックカバーにしました。

 

(「歌舞伎台本」文庫本カバー[左]と「男はつらいよ」文庫本カバー[右]

それぞれ大きい方は本物の台本※文庫本カバーは見本です)

 

 

■ 映画や歌舞伎の台本を保護するカバーに、

支援者として皆様のお名前を記載いたします。

 

※写真はイメージです 


当館では映画と演劇合わせて年間1500冊以上の台本が整理されます。保存方法にも独自の工夫を凝らしています。図書のようにしっかりした作りではない台本などは書架に立てにくいので、板目紙でカバーを作って長期保存に耐えられるように補強を施しています。

 後世まで残したい日本の文化の命ともいえる映画や歌舞伎の上演台本を保護するカバーに、支援者として皆様のお名前を刻み、ここ松竹大谷図書館でずっと大切に保存させていただきます。下記リンク先の作品リストから一つ、お好きな作品をお選びいただき、台本カバーにお名前を記載いたします。
 

   (台本カバー作成の様子)

 

 ※一つの作品に対してお名前の記載を希望される方が多い場合は、並べて記載いたします。また、カバーに入りきらないほど多数のご希望があった場合は、皆様のお名前をリストにして台本と共にカバーに入れて保存いたします。


※台本が今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします。

 

  【歌舞伎台本】  作品リストは【こちら】からご覧ください。
今年4月に再開場した歌舞伎座の新開場柿葺落記念興行の上演台本を中心とした歌舞伎台本のカバー

【映画台本】  作品リストは【こちら】からご覧ください。

小津安二郎・木下惠介監督作品、池波正太郎関連作品、「釣りバカ日誌」シリーズ、キネマ旬報ベストテン受賞作品よりセレクトした映画台本のカバー

【寅さん台本】 作品リストは【こちら】からご覧ください。
前回もお名入れ希望が多かった、映画「男はつらいよ」シリーズ全48作のうちお好きな作品の台本カバー

 

 

■「歌舞伎座ギャラリー」招待券


歌舞伎座の屋上庭園を臨む、複合文化拠点「歌舞伎座タワー」5階の「歌舞伎座ギャラリー」の次回冬の展示「歌舞伎の冬」(仮)[2013年12月12日(木)~2014年3月2日(日)]招待券をペアで

 

歌舞伎座ギャラリー https://www.shochiku.co.jp/play/kabukiza/gallery/

(歌舞伎座ギャラリー展示イメージ ※写真は春の展示のものです)

 

 

■当館所蔵「かふきのさうし」のオリジナル一筆箋


阿國歌舞伎の様子が素朴なタッチで描かれた江戸時代の奈良絵本をアレンジした一筆箋

 

 

 

 

■当館の見学会にご招待


11月28日(木)午前の部10:00~/午後の部14:00~の2回を予定(1回15名程)
午前の部、もしくは午後の部のいずれかご希望の回をお選び下さい。(先着順)


1.松竹大谷図書館ってこんな図書館(説明会)
公立図書館とは違う、専門図書館ならではの特徴を、利用の方法などを交えて職員よりご説明いたします。

2.非公開の書庫(移動集密書架)の見学
職員以外立ち入り禁止の書庫の移動書架を開いて資料が本棚にずらりと並ぶ様子を特別にご案内いたします。劇場別年代順に整理された演劇プログラムや、製作年代順に配架された映画シナリオなど、専門図書館ならではの資料を細かくご紹介いたします。

3.非公開の博物資料の見学
非公開の博物資料を特別に展示して近くでご覧いただきます。

(去年の見学会の様子はこちら

 

 

公益財団法人松竹大谷図書館

〒104-0045 東京都中央区築地 1-13-1 ADK松竹スクエア3階
Tel 03-5550-1694

HP:http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/

               (松竹大谷図書館の閲覧室)

 

 

寺田倉庫株式会社

HP:http://www.terrada.co.jp/

1950年創業。「預かる」をコンセプトに新しいビジネスを次々と展開している企業。倉庫業のノウハウを活かし、保管事業、不動産事業など「スペースの有効活用」を提案。また、情報資産の電子化サービスやデータストレージサービスなど時代のニーズに合わせた新しいサービスを展開している。

 

有限会社紙資料修復工房

HP:http://www.padocs.co.jp/

1999年設立。紙資料への保存修復処置と、紙資料の保存と利用に関する企画・立案・調査並びにコンサルタントを行う。紙資料の解体・補修においては、その資料に含まれる情報がどのように利用されるかを見据えながら処置の方法が考えられ、元の資料の状態をできるだけ損なわぬよう注意深く作業が進められる。

※支援者様へ
当財団は公益財団ですが、この支援に関しては購入型のクラウドファンディングを利用しているため、寄附者への税制の優遇措置は受けられません。

 


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